徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

倉科カナ主演 「ヤアになる日~鳥羽・答志島パラダイス~」

2012-10-01 16:10:28 | テレビ
 近年、僕は民俗学的なことにとても興味がある。4年前、海達公子のルーツである徳島県美波町を訪ねて「阿波のいただきさん」について調べたことがきっかけとなった。その後、ザ・わらべの日本舞踊と出逢ってからは、彼女らが踊る民謡・俗謡についてもいちいち調べたくなる癖がついてしまった。
 それはさておき、昨夜のBSプレミアムで放送されたドラマ「ヤアになる日~鳥羽・答志島パラダイス~」は民俗学的にとても興味深いドラマだった。このドラマを見ようと思った動機は、熊本出身の倉科カナちゃんが2009年秋期の朝ドラ「ウェルかめ」以来久しぶりにNHKのドラマに主演するからだ。このドラマは三重県答志島の恋人のもとへ嫁ぐことになったカナちゃん演じるOLが、島に今なお残る「寝屋子・寝屋親制度」や「夫婦船」や「朋輩」などといった文化や風習に戸惑いながら、島のヤア(嫁)になろうとする姿をコミカルに描いている。「ウェルかめ」の頃よりも女優としての風格を身につけた感のあるカナちゃんの熱演もさることながら、このドラマのテーマでもあるのだが、答志島の風習を通して現代社会の人間性喪失が見えてくるようで最後まで画面に惹きつけられた。
 さて今日から10月。朝ドラも代わった。「梅ちゃん先生」は毎回見たわけではないが、視聴率が比較的高かった割には「特に印象なし」。東京が舞台だったり、割と恵まれた家庭のドラマだったこともあるのだろう。あくまでも僕の個人的な感想だが。


主演の倉科カナと平岡祐太