昨夜の「ばってん荒川七回忌追悼公演」は熊本市民会館大ホールにほぼ満員の観客を集めて行なわれた。三部構成で行われたショーは、第1部が「肥後にわか」、第2部が「トークショー」、第3部が「ザ・わらべ&こわらべ舞踊ショー」と「英太郎ショー」という構成。肝心の「肥後にわか」は楽屋落ちや客いじり、生演奏の中村花誠さん率いる鳴物チームいじりなど、本筋から離れたところで笑いをとろうとしすぎてひどくテンポが悪く、純粋に「肥後にわか」を楽しもうと思っていた僕には期待外れだった。「英太郎モノマネショー」は見飽きた感があったし、結局、「ザ・わらべ&こわらべ舞踊ショー」が一番ショーとして洗練されており、その意味では今回の公演を彼女たちが支えていたと思う。特にザ・わらべのお得意演目「河内音頭(小野由紀子の全国ご当地歌めぐりバージョン)」は、今回初めてこわらべのメンバーも加わり、一段と華やかさが増していた。ばってん荒川さんもどこかで苦笑しながら見ておられたに違いない。
ザ・わらべの河内音頭(「2010年春のくまもとお城まつり」より)
ザ・わらべの河内音頭(「2010年春のくまもとお城まつり」より)