今日も朝から強い陽射し
記念館へ着くと
山百合は終わりの時を迎え
8つの花を付けていた山百合
花数は5つになって
そこかしこで花びらが落ち
山百合と入れ替わるように
前庭の苔の中で
広場の青草の中で
中庭の芝の中で
紫色のコバギボウシが咲きだしていた
矢板に住み始めた頃
夏になると素掘りの水路に沿って
咲いていた紫の美しさに目を引かれた
でも普段はありふれた花
気に留めることもなかった
それから数年して夏の駒止湿原を訪れた時
湿原が一面紫
コバギボウシの大群落の光景に見とれ
こんなに美しい花だったんだ
初めて花の中を
覗いてみたら
雄しべの花粉は青緑、中には深い紫の筋
早速スケッチして・・・型おこし
座布団やスカーフの絵柄になった
それから長い月日が流れ
今では水路脇、畔から姿は消えてありふれた花ではなくなった
ギボシの蕾の先に
早々と蒴果を付けた山百合の先にも
蕾が上がってきた
サラシナショウマの先にも
夏アカネの姿が
毎日暑い暑いと言いながら過ごしているけど
あっと言う間に夏は終わる
昨年も一昨年もその前も・・・そうだったように