ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろのジャーニー・ギター(第31回)3

2017-11-10 14:42:00 | メディア
「ナンか、ちょっと興味あるのは
沖縄は、いわゆるメジャーな映画があると、1年遅れくらいで来るから
当時、ヤミの映画があったっていうのはどうなんですか?」と甲斐さん

安谷屋さんが「聞き伝えだったりするんで
間違ってたらゴメンなさい」と断られた上で
「沖縄って、フィリピンとか台湾とか色んなトコに近いでしょ
ヤミ商売、ヤミ貿易みたいなことをしてる方々は結構いたらしいんですよ

本にもなったりしてるんで…(「知ってます、知ってます」と甲斐さんの声)
そういうヤミで持って来る商品の中に
映画のフィルムもあったみたいなんです」とお答えになると

甲斐さんは「沖縄最大の商売人…女性の方なんですけど
僕、あれ読んでますから…
基本的に大体、ポリネシアンのナンか
ほら、絶対、沖縄ルートの途中ですもんね」と
「(沖縄が)半年か1年は、配給ルートから外れてた」ことを確認なさってました

「だけど、その頃のラジオのベストテンって
不思議に映画音楽もよく入ってました」という安谷屋さんの言葉に
「そうそうそう!当時は、もう世界中の映画音楽が、ちゃんとビルボードにチャート…
日本のヒットチャートもちゃんとアレしてましたよね

【ロミオとジュリエット】なんて、ビルボード1位ですもんね、スゴイよね」
…と、映画と音楽に囲まれていらしたご様子が垣間見えたり(笑)

また、安谷屋さんは「そうすると、全然観てない時に
ヒットチャートで流れると判んないから
想像…自分の中で自分の映画のタッチを作っちゃうのね

『穢れなき悪戯』なんかは、ローティーンの男の子と女の子が
イケナイ遊びをしてる(笑)そんなストーリーかなって思って観てみたら
全然違ってたりとか…(笑)」と話されるのを聴いて
ボクの故郷も沖縄に負けず劣らず、配給が遅かったことを思い出したり…(笑)

甲斐さんも「結局『禁じられた遊び』もそうじゃないですか
世界中の色んな国の映画のサントラが、実は日本だけにどんどん流れて
だから、アメリカはアメリカ映画しかダメなんですよ、昔から…
ところが、日本は全部流れ込んで来てるから

だから、こう…変な話、映画はフランスに限らず、色んな…
アメリカも当然あるんですけど
【禁じられた遊び】なんて、ずっと1位だったでしょ
『禁じられた遊び』ってナンだろうと…ちょっとエロチックなの?(笑)
とんでもない、とんでもない!純真な話でね」と
「恐怖の蛇女」バリに想像たくましくなさってたことを明かされてました(笑)

ともあれ…「ヤミ映画っていうのも
当然、そうなると、ナンか当時の流行ってるメジャーな映画だけじゃなくて
たぶん、ナンか色んなものが混乱して入って…ありますよね?
色んな下世話な映画の方が、僕、好きなんですよ、わりと…

ナンか、どうでもいい映画って、意外と面白いじゃないですか
100円で3本立てって、しょっちゅう行ってました、学生の時…
『まむしの兄弟・前科13犯』とか、ずーっと観てましたもん、日曜日行って…

東京じゃなくてですね、地方がナンで良いかと言うと
地方は、そのメインともう一つ、くっついてるのがあるんですよ
これが良いんですよね
僕ね、福岡にいたんで、ナンかこう…いまだにスゴイ嬉しいんですよ

例えばね、東映のナンかこう…『忠臣蔵』とか素ん晴らしい…
その後のヤクザ映画なり…『日本残侠伝』とかあるじゃないですか
その併映が、山城新伍の『ギャンブル百科』とか、そういうのなんですよ
俺、そっちの方が面白かったもん(笑)
むちゃくちゃ面白いなと思って…

それは、一流映画館でも2本立てでしたから
東京に行って『えっ、1本立てなんだ!?』って…
『1本立て』も変な感じですけど(笑)
『1本なんだ!?』って、ちょっとビックリしましたもんね

だから、山城新伍の『ギャンブル百科』なんていうのは、第二東映なんですよ
つまり、メジャーは東映じゃないですか
第二東映って、別にあって…後で知るんですよ、大人になって、色んな本読んで…
第二東映が作る…併映用に作る
だから、ものすごく撮ってるんですよ
松方弘樹も最初は全然売れない役者だから、第二東映で撮ってるんですよ」

…と、番組の冒頭におっしゃっていた通り
「重いチリワインのような映画の話」が展開されてました(笑)

奥さんが中学時代に、水谷豊さん主演の「青春の殺人者」を観に行った
地元の映画館で併映されていたのも
聞いたことがないタイトルのヤクザ映画だったらしく
お目当ての1本を観たら帰るつもりが

なんと!同じクラスに、その併映の方に出演されていた
伊吹吾郎さんファンの女子がいて、一緒に映画館へ行くことになり
それぞれ別の映画に感激して帰って来たんだとか…(笑)

ちなみに、奥さんはその日まで、伊吹吾郎さんを知らなかったそうだけど
まだ「水戸黄門」にも出られてなかった頃だし
そのクラスメイトの方の趣味がシブかったんじゃないかと…(笑)

それはさておき…
「甲斐さんは、ミュージシャンで、ボーカルの方だから
こんなこと言うの変なんだけど」と安谷屋さん
「歌がとっても好きな人だなと思うのは
『翼あるもの』の中の【マドモアゼル・ブルース】…」と話し始められると

甲斐さんは「ああ、ハイハイ『翼あるもの』っていう…カバーをやった…
ナッシュビル行って、ナッシュビルのミュージシャンと一緒に日本の(曲の)カバー
アルバム全て、1枚(全部)カバーっていうの初めてだったんですよ、日本で…
日本にまだなかったんですよ、フルアルバム1枚カバーっていうの…
そういう中の1曲ですね【マドモアゼル・ブルース】って、ジャガーズの…」

…と説明され、ここでやっと安谷屋さんが
「あれが出た時に『あ!嬉しいー!』って思って…
(ラジオで)かけると嬉しいんですよ
でも、そんなにホラ、ヒットしてるとか、そんなでもないのに
何度もかけたら『好きだから勝手にかけてるなあ』とか
『変だなあ』と思って、間を開けて、またかけたりして…(笑)
かけるたんびに嬉しい曲」

…と、若干?失礼なような気もするご発言もありつつ(苦笑)
当時「シンガーとしての甲斐よしひろ」を表現なさる意味もあった
このアルバムをお聴きになって「甲斐さんは歌が好き」と思われたのは
さすが同世代の方だなあと…(笑)

甲斐さんが「ジャガーズって、GSの曲なんで、みんな…
ホントにGSっぽい曲を、僕はプログレ風にやったんですけど
ちょっとまあ…それは、ちょっとね、趣も違うんですよ
でも、良い歌ですよね」とおっしゃると

「私『歌うたい』っていうか
あんな風にして、甲斐さんが歌うの聴きたいなあと思ったりする
【ブーべの恋人】も聴いてみたいなあと思うし
タイガースの【僕のマリー】も聴いてみたいなあって…」と安谷屋さん(笑)
甲斐さんは【僕のマリー】と聴いて大笑いされ(笑)
「ここで、リクエストされるんですか?」と…(笑)

でも安谷屋さんに「これ好き!と思って
自分でアレンジして歌ってるの楽しそうですね(笑)」と言われて
「まあ、そうですね、特にアレ、外国のミュージシャンに
日本の…ナンか、アレンジしながらやらせるって
ちょっと面白かったです」と答えておられました

その【マドモアゼル・ブルース】が流れた後
「映画館っていうのは、映画館でしか感じられない
ナンか、こう…軽さなり重さなりがあるじゃないですか
それがね、やっぱり独特ですよね
これはもう、映画館しかないんだよね
僕がそう感じるのかも知れないですけど…」と結ばれてましたが

WOWOWや飛行機の中で観賞される機会が多くて
「最近、映画館に行って観てないから後ろめたい」とおっしゃってたし(笑)
久しぶりに「輝ける闇」を満喫なさったんじゃないかと…?(笑)
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