ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

甲斐よしひろのBEAT HARD WORK(11/2)3

2017-11-05 14:14:00 | メディア
続いて、カズオ・イシグロさんのノーベル賞受賞についての投稿が読まれ
「ハルキストの皆さんも納得でしょう」との一文に
「そうですかね?これで村上春樹
また4…4〜5年遠ざかりましたよ、これ、ねぇ、彼が獲ったことで…」と甲斐さん

昨年は、ハルキストの皆さんが集まられ、お酒や料理を召し上がりながら
発表を待っておられる姿をご覧になって
「ああいう風に心待ちにしてると、ナンか獲れないような気がする」と…(苦笑)

ともあれ…「僕は、カズオ・イシグロが逆に順当かなあという感じが
実は、僕はしてたんですけどね、ハイ
『わたしを離さないで』ね…クローンに生まれてですね
色んな病気の人達に臓器を分け与えなきゃいけない
そういう宿命の下に生まれてる…
それで、彼らは衰弱して行くんですけど…

そういうね、話なんですよ
それなりにバジェットも必要じゃないですか?スケールも…
それをドラマ化するっていうのはムリですね、ハイ
僕、ホントにもうね、綾瀬はるか好きなんですけど
あのドラマ化、ムリですよ
綾瀬、可哀想だなって、すげえ思ってました

俺達の『おっぱいバレー』に何てことするんだ!(笑)っていう…ねぇ
それ、クローンの話ですから、臓器の…
『俺達のおっぱい渡さないぞ!』みたいな(笑)そういう感じですね
『綾瀬のおっぱい渡すもんか!(笑)』そういう感じで…
僕、そう言って、チラチラ観てました

でも、やっぱ、ナンかドラマってさ、バジェットないじゃないですか
湿った、よく判んない、複雑な、暗ーいドラマになってるから
イヤイヤイヤ!って、僕は思ってましたけどね」と話されてましたが

確かに、このドラマのオンエア当時
kainatsuさんが楽しみになさってる感じだったのに対し
甲斐さんは、横目でチラチラ眺める程度だとおっしゃっていたような…
まあ、我が家は2話目くらいで挫折したので
その後の展開も、どんなドラマだったのかも判りませんけど…(苦笑)

カズオ・イシグロさんの作品は「予言小説」と評されたり
また「記憶」がテーマになっていると言われているようで
5歳の時にイギリスに渡ることになられたイシグロさんにとって
日本という国は、幼い頃の淡い記憶に、谷崎潤一郎の小説や
小津安二郎監督の映画などから得た知識を重ね合わせて
イメージした国であるらしく

「来年こそは日本に戻る」というご両親の言葉とは裏腹に
帰ることが出来なかった遠い国に対する
そのご自身のイメージが、壊れてしまうことを恐れられ
来日なさるのを避けていらしたんだとか…

でも、そうした「記憶が擦り切れる前に…」と決心なさって書かれた小説には
どんな状況に置かれた、どんな人間にも
「心を励まし、慰め、あるいは乱し、揺るがせる
過去の鮮やかで細やかな記憶がある」というテーマが息づいているそうです

「でも、アレですよ、カズオ・イシグロの小説
まあ、僕はあの『日の名残り』と『わたしを離さないで』読んでますけど
映画もね、映画もすごい成功してるんですよ、あの人…
『日の名残り』むちゃくちゃイイですから、皆さん、ぜひ観て下さい

アンソニー・ホプキンスとエマ・ワトソンか…
アンソニー・ホプキンスが昔から続いてる、代々続いてる貴族の執事をやってて
後に、手伝いで助手のように入って来るのが彼女なんですけど

ものすごい静か、何も起こらない…
何も起こらない映画なんですけど、すごいイイです
あの『眺めのいい部屋』とかを撮った監督なんですけど
やっぱり、品のある、そういう、こう…イギリスの貴族とか
そういうの撮るには、もってこいの監督だったんで…

あと『わたしを離さないで』も、アレですよ
キャリー・マリガンね、キャリー・マリガン最高でした
これ、僕はもう、多分カズオ・イシグロが受賞した段階で
『あ、絶対、WOWOWでやるだろうな』と思ってたら
ちゃんとね『わたしを離さないで』を早くやる…ということになってた
さすが!さすがWOWOWだ!とね(笑)

それ、僕、録ってたんですけど、消しちゃったんで…すいません、セコい話を…(笑)
DVD買って来いって話もあるんですけど
イヤ、あのね、意外と買うと観ないんだよねー(笑)アレ、なんでなの?(笑)

僕、人から貰ったりも、あんまり好きじゃないのは
貰ったり、買ったりすると観なくなるんだよ、ナンか…
イヤ、手元にあるっていうことで、だんだんナンか観なくなったりするんで
ちょっとヤだなあということで…」
…と、おっしゃってました

そういえば、キンモクセイの皆さんとご一緒された時に
甲斐さんが「(松たか子さんと)デュエットしたシングルを持ってる」と明かされ
「言って下されば…(差し上げたのに)」と言われて
「イヤ、貰うと聴かなくなるんで…」と話されてましたね(笑)

余談ですが…イシグロさんの書かれる文章は
「やや生硬とも言えそうな几帳面な英語」で
「日本の受験英語を身につけた人の手によるもの」と感じられるらしいんだけど

ご本人によれば…「日本語で書かれた小説が
英訳されたかのような効果を目指したもの」なんだとか…

まあ、ボクが原書を読むことはないと思いますが(苦笑)
片岡義男さんの書かれる「直訳英語」みたいな文章を思い浮かべてしまいました(笑)

ちなみに…「日の名残り」について
イシグロさんは「人は皆、執事のようなものではないか」
といった発言をなさっているようで
「組織や世界を牽引するヒーローではなく
それに仕える人間のささやかな英雄性に目を向けて来た」方らしい言葉だなあと…
コメント (2)
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