「Best of Rock Set かりそめのスウィング」には
「カバー・ナンバーも収録されてる?」との質問に
甲斐さんは「そうですね、特にまあ、こういうプロモーションとかやる時
目玉になる、ウリになる曲あった方が良いじゃないですか
別にプロモーションのためにカバー選んだ訳じゃないですけど(笑)
でも、それはライブの時もやっぱり良い訳じゃない?そののち…
だから、絶対カバーは入れたかったんですよ
それで、前々から結構、狙ってたんで…
これは、あの『キイハンター』っていうドラマが昔あって
その主題歌の【非情のライセンス】っていう
野際陽子さんが、これ歌ってるんですけど
まさか、その…これ3月に全部録って、ミックスも終わってたんで
その後、ロンドンのチームにマスタリングで預けてたんですよ、音源を…
僕、6月はNYにいたんですけど
そしたら、そこにまさかの野際さんの訃報が入って来たんで
『ええーっ!?』ていう、ホントにもうビックリして残念だったんですけど
まあ、こういうタイミングで、何かの縁だなって感じはしましたね
こんなに良い作品なのに、野際さんの歌い方もすごい良いんですよ
あれを誰もナンでやらないのかなって、前からずっと思ってたもんね
で、やってみたら、非常に甲斐バンド的な感じでピッタリだったんで
これ、やっぱり上がりイイなって、すごく思ったんですけどね」
…と、その【非情のライセンス】が流れ
「ロングインタビューPart1」終了
リスナーの方からのメッセージが紹介された後
【かりそめのスウィング】がかかって「Part2」へ…
「甲斐さんの過去のインタビューで、すごい好きなフレーズが
『歌い手で今の音楽聴いてないヤツは、絶対信用しねぇ!』って
おっしゃってて…」と下埜さん
我が家の資料によると…
毎月、新譜CDに10万円以上も使っておられることについて訊かれ
「努力なんて思わないでよ(笑)
デビュー前からロックファンだったし
映画ファンだっただけだから
その延長なだけ」とおっしゃった後
「それにしても日本には多いよね
役者のくせに新作映画を観ていない
ミュージシャンのくせに新譜を聴いてないことを公言してる連中が…
消えた方がいいよ
今の時代の作品に触れるのが当然じゃない
なのに、触れていないことを自慢するなんて最低だよ」と記されてました
ただ「信用しねぇ!」という言葉を使われたのは
「ストレートライフ」に関するインタビューで
「レコードっていうのは、いわゆる70%のスタジオワークと
30%の忍耐と明確な見え方っていうのが絶対必要なんだけど
ライブっていうのは、僕は多少リズムがヨレても、ラフでも
絶対、スピリットというのを一番手に持って行かないと
他人の胸を熱くすることが出来ないと思ってる
それに、俺は、やっぱり、ツアーやってないミュージシャンっていうのは
元来、信用してないんだよね
一時期、パワーがあったとしても
ステージやってないと長く続かないと思う
一万人の前でやるとしたら、一万人に対してエネルギーを出す訳じゃない?
で、一万人だって、それに対して返して来る訳じゃない?
膨大なやり取りをスタジオに持って行けるということは
至極、当たり前のことだから…
リアルな音楽は、そうじゃなきゃ出来ないと思ってますよ」と甲斐さん
「自分の作った楽曲をレコーディングして
ライブでオーディエンスのリアクションを受けたところで
初めて定着して行くもんだと思ってるから
そうじゃないと、自分の作った楽曲に決着がつかない
結局、そのリアクションを体感して
ネクストに繋がってくと思ってるからね
だから、チャートで1位になったり
何百万枚売れたということでは、あんまり帰結しない
生きた客を目の当たりにして初めて、これはどれだけ良いんだとか
これはスベってるんだとかが見える」とも話されていて
この二つのインタビューで言わんとなさってることは
インプットとアウトプットという違いはあるものの
どちらも「今現在」を捉えるということなんでしょうね
下埜さんがお好きだというフレーズを
甲斐さんが覚えておられたかどうかはさておき…(笑)
そのお答えは「でも、それは役者もそうだもんね
役者の人も今の映画を観ない人とか…
だからミュージシャンでも、やっぱり、今の時代のトレンドは
最低、聴いとくっていうのはね、しといた方が良いんじゃないですかね
(「結構、幅広く?」と訊かれて)
一応、洋楽は全部、もちろん聴いてますけど…」でした
ここで、甲斐さんがNYでご覧になったライブの話になり…
「プロになって、他のアーティストを観るのは、どんな心境で?」という
ファンにとっては、ナカナカ興味深い質問に
「(U2は)8K使ってましたよ!4Kの上
イヤ、元々アメリカは最初から4K興味ないんだって
4Kって、アメリカ人からすると
さほど変わりばえしないってことらしいよ、最初から8K狙いらしい
日本人って、その辺がさ、妙にこう細やかじゃない?
4K…次は4Kかな?みたいな感じあるじゃない?多分ね、そういう感じ
むちゃくちゃスクリーンの映像イイんですよ
だから、素晴らしかったですよ」と甲斐さん
ストーンズ来日公演のレポートでも
全体の構成について「ああ、よく出来てるなと思った」と話され
以前に関西ローカルの番組で、ストーンズのライブ映像をご覧になった時にも
ステージセットについて触れておられたし
やはり「イチ観客」としてよりも、同じ「演者」として
ステージを作る側の目線でご覧になってる部分が大きいような気が…
そういう意味で、今回の「大がかりなステージセット」は
NYで閃かれた何かが反映してるのかも知れませんね
ともあれ、そのU2のライブで…
「7万人いて、ナンての…出て行くのも
ナンてか、アメラグやるトコだから、全ての出口を開放するんですよ
だから、一斉に出てくのね
15分くらいしか、かかんないじゃない?よく出来てるよね、向こうは…
日韓W杯の時に…僕、仙台に行った時に…豪雨の中で(観客を)出す時に
『あの、イヤ、ブロックごとに…』って『バカなの!?』って思ったんですけど
ブロックごとに豪雨の中で出してたら、40分くらいかかるからね
もういいから!って…(笑)
でも、そのブロック制、作ったの僕らなんですけどね(笑)
芦ノ湖畔で…箱根で…一番最初に2万5千人集めた時にブロック制って作ったの
そしたら、ホラ出しやすいじゃん
まさか、それで、自分の作ったものでねぇ…(苦笑)」と話されると
「フェスも元祖ですもんね、甲斐バンドって、フェスの元祖!
普通やらないような場所に、あえて人集めて
ロックコンサートやるっていう…」と下埜さん
甲斐さんが「みんな、インフラが便利なんで…
売店はあるわ、トイレはあるわで…みんな野球場でやってたんですけど
それだと面白くないんだよね、ナンか、風景も変わらないし…
で、結局、野球の二番煎じ的な扱いじゃないですか
だから、それがナンか嫌だなと思ってて
それで、誰もやらない所でね、そうすると大変ですもんね(笑)
仮設トイレどうするか?とかさ
ナンで俺たちが代理店まで見つけてんだ?って思いました(笑)
俺、イベンターに言ったのよ
『絶対さ、1968年にウッドストックやって
20年くらい経ってるから、あるよ、きっと』って言ったんだけど
ちっちゃな代理店しかなかったんだよね、仮設トイレ…(笑)」とおっしゃると
下埜さんいわく…今じゃ我々、恵まれてますね
(「フツーになっちゃったもんね」と甲斐さん)
今年も毎週末、どこかでフェスあったりしますけど…
すると、甲斐さんは「良かったねぇ!20代じゃなくて、俺
こんな、こんなキビシイ暑さの中で、20代とはいえ、やるのねぇ…
スゴイよねぇ…あ、でも、やってたなあ、昔…
花園ラグビー場、超暑かったし…暑かったよねぇ、みんな、もう…」
…と、去年の野音を飛び越えて(笑)
たぶん?遠い目をなさってるようでしたが(笑)
奥さんいわく…まだ9月の残暑キビシイ時に
あんな長袖のニット着てたからじゃない?(笑)
「カバー・ナンバーも収録されてる?」との質問に
甲斐さんは「そうですね、特にまあ、こういうプロモーションとかやる時
目玉になる、ウリになる曲あった方が良いじゃないですか
別にプロモーションのためにカバー選んだ訳じゃないですけど(笑)
でも、それはライブの時もやっぱり良い訳じゃない?そののち…
だから、絶対カバーは入れたかったんですよ
それで、前々から結構、狙ってたんで…
これは、あの『キイハンター』っていうドラマが昔あって
その主題歌の【非情のライセンス】っていう
野際陽子さんが、これ歌ってるんですけど
まさか、その…これ3月に全部録って、ミックスも終わってたんで
その後、ロンドンのチームにマスタリングで預けてたんですよ、音源を…
僕、6月はNYにいたんですけど
そしたら、そこにまさかの野際さんの訃報が入って来たんで
『ええーっ!?』ていう、ホントにもうビックリして残念だったんですけど
まあ、こういうタイミングで、何かの縁だなって感じはしましたね
こんなに良い作品なのに、野際さんの歌い方もすごい良いんですよ
あれを誰もナンでやらないのかなって、前からずっと思ってたもんね
で、やってみたら、非常に甲斐バンド的な感じでピッタリだったんで
これ、やっぱり上がりイイなって、すごく思ったんですけどね」
…と、その【非情のライセンス】が流れ
「ロングインタビューPart1」終了
リスナーの方からのメッセージが紹介された後
【かりそめのスウィング】がかかって「Part2」へ…
「甲斐さんの過去のインタビューで、すごい好きなフレーズが
『歌い手で今の音楽聴いてないヤツは、絶対信用しねぇ!』って
おっしゃってて…」と下埜さん
我が家の資料によると…
毎月、新譜CDに10万円以上も使っておられることについて訊かれ
「努力なんて思わないでよ(笑)
デビュー前からロックファンだったし
映画ファンだっただけだから
その延長なだけ」とおっしゃった後
「それにしても日本には多いよね
役者のくせに新作映画を観ていない
ミュージシャンのくせに新譜を聴いてないことを公言してる連中が…
消えた方がいいよ
今の時代の作品に触れるのが当然じゃない
なのに、触れていないことを自慢するなんて最低だよ」と記されてました
ただ「信用しねぇ!」という言葉を使われたのは
「ストレートライフ」に関するインタビューで
「レコードっていうのは、いわゆる70%のスタジオワークと
30%の忍耐と明確な見え方っていうのが絶対必要なんだけど
ライブっていうのは、僕は多少リズムがヨレても、ラフでも
絶対、スピリットというのを一番手に持って行かないと
他人の胸を熱くすることが出来ないと思ってる
それに、俺は、やっぱり、ツアーやってないミュージシャンっていうのは
元来、信用してないんだよね
一時期、パワーがあったとしても
ステージやってないと長く続かないと思う
一万人の前でやるとしたら、一万人に対してエネルギーを出す訳じゃない?
で、一万人だって、それに対して返して来る訳じゃない?
膨大なやり取りをスタジオに持って行けるということは
至極、当たり前のことだから…
リアルな音楽は、そうじゃなきゃ出来ないと思ってますよ」と甲斐さん
「自分の作った楽曲をレコーディングして
ライブでオーディエンスのリアクションを受けたところで
初めて定着して行くもんだと思ってるから
そうじゃないと、自分の作った楽曲に決着がつかない
結局、そのリアクションを体感して
ネクストに繋がってくと思ってるからね
だから、チャートで1位になったり
何百万枚売れたということでは、あんまり帰結しない
生きた客を目の当たりにして初めて、これはどれだけ良いんだとか
これはスベってるんだとかが見える」とも話されていて
この二つのインタビューで言わんとなさってることは
インプットとアウトプットという違いはあるものの
どちらも「今現在」を捉えるということなんでしょうね
下埜さんがお好きだというフレーズを
甲斐さんが覚えておられたかどうかはさておき…(笑)
そのお答えは「でも、それは役者もそうだもんね
役者の人も今の映画を観ない人とか…
だからミュージシャンでも、やっぱり、今の時代のトレンドは
最低、聴いとくっていうのはね、しといた方が良いんじゃないですかね
(「結構、幅広く?」と訊かれて)
一応、洋楽は全部、もちろん聴いてますけど…」でした
ここで、甲斐さんがNYでご覧になったライブの話になり…
「プロになって、他のアーティストを観るのは、どんな心境で?」という
ファンにとっては、ナカナカ興味深い質問に
「(U2は)8K使ってましたよ!4Kの上
イヤ、元々アメリカは最初から4K興味ないんだって
4Kって、アメリカ人からすると
さほど変わりばえしないってことらしいよ、最初から8K狙いらしい
日本人って、その辺がさ、妙にこう細やかじゃない?
4K…次は4Kかな?みたいな感じあるじゃない?多分ね、そういう感じ
むちゃくちゃスクリーンの映像イイんですよ
だから、素晴らしかったですよ」と甲斐さん
ストーンズ来日公演のレポートでも
全体の構成について「ああ、よく出来てるなと思った」と話され
以前に関西ローカルの番組で、ストーンズのライブ映像をご覧になった時にも
ステージセットについて触れておられたし
やはり「イチ観客」としてよりも、同じ「演者」として
ステージを作る側の目線でご覧になってる部分が大きいような気が…
そういう意味で、今回の「大がかりなステージセット」は
NYで閃かれた何かが反映してるのかも知れませんね
ともあれ、そのU2のライブで…
「7万人いて、ナンての…出て行くのも
ナンてか、アメラグやるトコだから、全ての出口を開放するんですよ
だから、一斉に出てくのね
15分くらいしか、かかんないじゃない?よく出来てるよね、向こうは…
日韓W杯の時に…僕、仙台に行った時に…豪雨の中で(観客を)出す時に
『あの、イヤ、ブロックごとに…』って『バカなの!?』って思ったんですけど
ブロックごとに豪雨の中で出してたら、40分くらいかかるからね
もういいから!って…(笑)
でも、そのブロック制、作ったの僕らなんですけどね(笑)
芦ノ湖畔で…箱根で…一番最初に2万5千人集めた時にブロック制って作ったの
そしたら、ホラ出しやすいじゃん
まさか、それで、自分の作ったものでねぇ…(苦笑)」と話されると
「フェスも元祖ですもんね、甲斐バンドって、フェスの元祖!
普通やらないような場所に、あえて人集めて
ロックコンサートやるっていう…」と下埜さん
甲斐さんが「みんな、インフラが便利なんで…
売店はあるわ、トイレはあるわで…みんな野球場でやってたんですけど
それだと面白くないんだよね、ナンか、風景も変わらないし…
で、結局、野球の二番煎じ的な扱いじゃないですか
だから、それがナンか嫌だなと思ってて
それで、誰もやらない所でね、そうすると大変ですもんね(笑)
仮設トイレどうするか?とかさ
ナンで俺たちが代理店まで見つけてんだ?って思いました(笑)
俺、イベンターに言ったのよ
『絶対さ、1968年にウッドストックやって
20年くらい経ってるから、あるよ、きっと』って言ったんだけど
ちっちゃな代理店しかなかったんだよね、仮設トイレ…(笑)」とおっしゃると
下埜さんいわく…今じゃ我々、恵まれてますね
(「フツーになっちゃったもんね」と甲斐さん)
今年も毎週末、どこかでフェスあったりしますけど…
すると、甲斐さんは「良かったねぇ!20代じゃなくて、俺
こんな、こんなキビシイ暑さの中で、20代とはいえ、やるのねぇ…
スゴイよねぇ…あ、でも、やってたなあ、昔…
花園ラグビー場、超暑かったし…暑かったよねぇ、みんな、もう…」
…と、去年の野音を飛び越えて(笑)
たぶん?遠い目をなさってるようでしたが(笑)
奥さんいわく…まだ9月の残暑キビシイ時に
あんな長袖のニット着てたからじゃない?(笑)