ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ドッキリ!ハッキリ!三代澤康司です(9/6)その1

2017-09-13 13:43:00 | メディア
こちらは、甲斐さんが大阪キャンペーンの際に収録されたと思われる
ABCラジオの番組ですが、メインパーソナリティのミヨちゃん(笑)こと
三代澤康司さんは、関西ローカルテレビの朝の情報番組で
宮根誠司さんの一代前にメイン司会を務めておられた方で

セイヤングをお聴きになっている方は、ご記憶かも知れませんけど
甲斐バンドをゲストに呼ぼうとして断られたので
代わりに【感触】のジャケ写を大映しにして(笑)
レコードをフルで流すという放送事故ギリギリの演出をした番組です(笑)

その翌日に畑中葉子さんが生出演され【後ろから前から】を歌われた後
「朝早くからスイマセン!」とおっしゃった番組でもあります(笑)

ともあれ…そのミヨちゃんのラジオ番組の水曜日レギュラー・桂南天さんは
大の甲斐バンドファンでいらしたらしく
ご自身の出演日ではない日に甲斐さんの収録があったことを
ひどく残念がっておられたみたいで

収録の冒頭に、三代澤さんから
「南天さんが、とにかく甲斐さんにお会いしたいと言っていた」ことや
「スケジュールが合わなくて、悔しい思いをしている」ことを告げられ

「ああ、そういう人ほど、うまく会えませんもんね(笑)
思いが強いのは、時々ハズレますからね(笑)
無欲な人ほど会えたりしますからね(笑)」と甲斐さん爆笑(笑)

南天さんが「7月に発売された10年ぶりのベストアルバムを
全部、口ずさんでいた」とお聴きになって
「それは、やっぱり病高じてるから(笑)
なかなか、なかなか会う瞬間に思いが強過ぎるんですね、きっと(笑)

ナンか、南天さんを惜しむ…みたいな感じになってますけど…(笑)」
…と、さりげなく話題を変えられると
三代澤さんが「10代から甲斐バンドを聴いて来た人や
甲斐さんのスタイルに感化された人が大勢いらっしゃると思うんですが
今もライブはそんな雰囲気ですか?」と質問

でも、甲斐さんは「イヤ、今、甲斐バンドは3年ごとくらいにやってるんで
まあ、今回、このベスト盤が出るんで
レコード会社のオファーが来たのと
僕らも丁度やりたいなと思ってたんですけど…」と
若干?質問の主旨とは違う答えを返され(笑)

「普通に昔の曲をただ並べるだけだとね、面白くないんで
じゃあ、ちょっとやりたいなってアプローチのある曲」を
ニューレコーディングされたことや
【非情のライセンス】をカバーなさった話へ…(笑)

ただ「キイハンター」と聴いた途端に
三代澤さんが「千葉真一さんと、野際陽子さんと…」と反応され
甲斐さんいわく…そうそうそうそう!おー、知ってるね(笑)丹波哲郎とね…
って話してて「Gメン'75」だったりする時があるんで、違うよ!って(笑)

そういえば、少し前の「やすらぎの郷」に
倉田保昭さんが出演されていて、華麗なヌンチャク捌きが観れました(笑)

それはさておき…NYで野際さんの訃報を受け取られて
「ナンか非常に残念で悲しかったんですけど
こういう形で生まれ変わるのも良いんじゃないかと思って…
ホント、偶然なんですけどね」と甲斐さん

「野際陽子さんが歌ってはりましたよね?」との言葉に
「そうなんですよ!野際さん、あれ1曲だけなんですよ
で、歌い方もなかなか良いし、作品も素晴らしいんですよね

だって『今日は敵と味方の二人』って、そんな歌詞ないもんね(笑)
『墓に花を手向ける明日』とか、なんちゅう歌詞やねん(笑)
なんちゅうサスペンスな歌詞だっていう…(笑)
すごい昔から好きで、作品だなと思ってたんで…」と話され

ここで【非情のライセンス】が流れると
「懐かしいメロディなんですけど
でも、昔から甲斐さんが歌ってはったような感じ」と三代澤さん
甲斐さんも「サウンド的には甲斐バンド的な感じで
ぴったり来てますね、スリリングなね
そういうのがあるから、昔から好きだったんでしょうね」とおっしゃってました

このアルバムの曲順通りに、ツアーも同じ曲順で…との話題になり
三代澤さんが「スゴイですね!ありそうでないですよね」とコメントされると

「それは、自分で自分の首を絞めかねないからです(笑)
ベストアルバムとして完成度もクオリティも高くないといけないじゃないですか
それが、そのまんまツアーのセットリストにハマるってことはないもんね

ツアーのセットリスト通り、これで良いなと思ってるものを
ベストアルバムに組んだ時に、それも良いとも限らないじゃないですか
だから、ものすごく考えたんですね
途中、オアフに逃げるくらい考えました(笑)
もうダメだなと思って、ちょっと逃げましたけど…(笑)

【地下室のメロディ】次いきなり【HERO】
これ、ベストアルバムだったら、2曲目【HERO】良いじゃないですか
ライブだったら危険ですよね(笑)2曲目【HERO】ね
だけどもう、すごい策略を張り巡らして
これでイケると思ったんで」と甲斐さん

この時、バックで【感触】がかかり
「5曲目【裏切りの街角】11曲目が【安奈】…」と
たぶん?ジャケットを眺めていらした三代澤さんが
「【感触】久しぶりに聴いた!」と反応されるや
「【感触】良いよねー!【感触】良いんだよねー!
…あの、ちょっとイイですか?(笑)」と、おそらく?身を乗り出され(笑)

「【裏切りの街角】が80万(枚)くらい売れた時に
全く同じ曲っぽいの書け!って、周りから言われ
イヤだ!って言って【かりそめのスウィング】
…さっき言ったジャージーな曲を書いたら
30万…ま、30万売れてるんですよ
30万しか売れなかったって言われたんですよ

で、えっ!?て…すごい文句言われて…
でも、2つ合わせたら、その年、100万超えてる訳じゃないですか
で、【HERO】売れた時に…180万くらい
そんなに言うんだったら…って思って
【HERO】に似た曲書いたんですよ
同じ30万枚ですよ(笑)
ナンでなんだろう?って思って…
一応、どっちもやったんで、気は晴れたんですけど(笑)」
…って、やっぱり【感触】も「不憫な曲」だったんですねぇ…(苦笑)
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ZIP FM「SATURDAY NIGHT SPECIAL」(9/2)その3

2017-09-13 04:38:00 | メディア
「定時制高校に通う車の中で、甲斐バンドを聴いていた」という
リスナーの方からのメッセージに「イイねー!そういうの」と甲斐さん
でも、ナゼか(笑)ナビゲーターの男性のリクエストで【ビューティフル・エネルギー】が流れた後

「緻密な歌詞を書かれるのは、読み物がお好きだからでは?」と質問されて
「そうですね、好きですよ
小学校の5〜6年くらいから、ウチにあるの、ほとんど読んじゃって
サラリーマン小説とか読んでた(笑)
読むもんないからさ、そういうの読んでて

その内『リーダーズ・ダイジェスト』っていって、ウチで取ってたんですよ
アメリカで出版される…毎月購読する読み物なんですけど
そこに色んなアメリカンジョークとか、短編映画(紹介?)とか
色々あったんで、そういうのよく読んでたね、どんどん…

歌詞を書く部分…さあ、それはどうなんですかね
作家になるんだったら、そうなのかも知れないけど…
僕、ヘンな人で、洋楽の訳詞あるじゃない
洋楽の訳詞、すごい読むの好きだったんですよ

訳詞を読みながら聴くっていうの好きだったんで
それは、それで歌えるようにするんだけど、訳詞を見ながら歌聴くと…
結局、僕、小学校上がる前から洋楽バリバリ聴いて
歌謡曲も聴いてたんですけど

洋楽で泣けるのは、切なくなるのは
そのビートとかアンサンブルじゃないですか
だけど、歌謡曲で泣けるのは、日本語の歌詞で泣けるんですよね
僕、もうゴチャゴチャだったんで…(笑)

だから、小学校の3年くらいから、ビートルズ出て来て
ストーンズとかキンクスとか、もう、そういうの既に聴いてた
片や、こっちは石原裕次郎とか小林旭とか日本の歌謡曲聴いてた訳です
そしたら、歌詞で泣けるのは日本の歌だなあと…

で、中学校なると、だんだんレコード会社も親切になって(笑)
訳詞も載っけてくれるようになった、アルバムにもシングルにも…
それを見ながら聴いてたんですよ、洋楽を…
そうすると、ちょうど足して2で割ったみたいな…

だから、僕、ディランとかほとんど、途中からもう訳詞見ながら聴いてたんで
たぶん、それが一番デカイんじゃないかな
僕が書く歌詞って、ちょっと日本人っぽくないんですよね
その影響あると思います」と甲斐さん

以前にもご紹介しましたが、かつてのインタビューで…
甲斐さんは「街の一角でうごめく人間の哀切を鋭く切り取った歌詞と
シンプルでビート感に満ちたメロディで構成される楽曲」を
「明るい陰」と表現されていて

「銭湯の行き帰りに見た
博多の歓楽街のキャバレーやスナックのドアから漏れる光には
にぎやかさと共に、どこか哀惜も漂っていた
それが『明るい陰』の原点」であり
「聴いて来た音楽は洋楽ばかりだったんで
日本人の言葉と洋楽のサウンドをミックスしたかった」と話されてますし

「田舎のおばあちゃんの家で聴いた夜汽車の汽笛が好き」で
「今思えば、その田舎での時間があったから
僕の歌詞には、街育ち特有のビート感覚と
カーンと突き抜けた青空のような牧歌的な気配が入り交じり
形づくられているようなところがあると思う」とも、おっしゃってます

ともあれ…「あのね、例えば【裏切りの街角】リリースした時に
すごいんだよ、だって結局、日本のヒットパレードで争ってく訳ですよ
どんなのと争ってると思う?

ちあきなおみの【喝采】がある
ペドロ&カプリシャスの【五番街のマリーへ】がある
そんなのの中に【裏切りの街角】75万枚売れてる
しかも、それ(他の方の曲を作られたのは)職業作家じゃないですか

職業作家の人が…超一流のクリエイターが書いてるのを
超一流の歌い手が歌ってる訳ですよ
そこに食い込んでいく…今考えたら恐ろしいよね(笑)
若いから、怖いもの知らずで良いけどさ

今考えたらさ、今言った【喝采】とか、超名作じゃないですか
もちろん、超くだらない曲もいっぱいありましたよ
ハッキリ言っときますけど…
これだったら、俺たちの方がイイじゃん!って
微かなプライドをくすぐらせながら書く訳だよね」

…と話されていて、当時は、歌謡曲が全盛で
ロックにはまだ市民権がなかったことを生々しく感じさせられました

「結果的に曲が古くなるのは、歌詞からなんですよ
歌詞が錆び付くから曲が古くなるわけ
普遍的に残ってる歌っていうのは
その歌詞も錆び付かないくらい、時代を越えて行くんで
名曲として残るんだけど

普通は『ああ、ちょっと古くなったな』『この曲、古く感じるね』っていうのは
歌詞が錆び付くトコから感じるんですよ
メロディはあまり感じないんだけど、メロディも良い方がイイよね

ただそのディスコティックな感じで
アンサンブルだけで、ノリで流行った曲って
あっという間に消えてくじゃないですか、作品としてどうかっていう…

後世に残っていく曲っていうのは、時代を越えて行く、季節感もないもんね
実は、ナンか別に夏に聴いたって
冬の曲聴いたっておかしくないもんね」…って【安奈】のこと?(笑)

でも「ひとりきりの甲斐よしひろ」の選曲をなさる際に
せっかく練習されたにも関わらず【かりそめのスウィング】は
ツアーが始まる頃になると「季節が違うじゃん!(笑)」と
セットリストから外されたんですよね?(笑)

これも以前に書かせて頂きましたが…
「私的表現と普遍性のバランスというのは
表現の上で一番難しい部分ですよね
ものすごく私的なことを書いたとしたら
それがキチンと普遍性を帯びているかを
表現者はどこかで客観的に見ることが出来ないといけない

ただ、さらけ出すといっても
生のままの感情をそのままぶつけているんじゃないんです
自分の感情の料理の仕方みたいなものを、ちゃんと判ってないといけない
それに詩人じゃなくて、歌詞を書いてる訳ですからね
純粋な詩と、ロックの歌詞では、やっぱり違います」とおっしゃってるし

「時間とか時代の流れで錆び付いて行くものって
最初は『言葉』なんですね、言葉から錆び付く
で、一番最後まで残るのは、やっぱり声なんですよ

それと、サウンドがついているメロディは錆びない
例えば、僕、フォークって、ホント好きだったんで
今でも、たまに聴きたくなるんだけど
1回聴いただけで、ああ、ちょっと満足ってなっちゃって
何回も聴く感じにはならない
それは、ナンでかっていうと、やっぱりサウンドがないから…

だから、僕がこうしてロックに向かったのは
たぶん必然だと思うんですよ、自分の中で…
だからこそ、表現する時に、色んな葛藤もあるんだけど
錆び付かない表現をどんどん選び取って行きたいですよね
時代と寝る気はないけど、時代は判っておかないと嫌なんですよね」

…と話されていて「今を切り取り歌うのがロック」なら
時間の流れと共に錆び付くのは必定…とも言える中で
それでも、時代を越える歌を残すという作業は
真摯に時代と向き合って、ご自身を見つめることなしに
つまりは、きちんとその時代を生きている方にしか出来ないんじゃないかと…

それはさておき…
【レイニードライヴ】が流れた後【最後の夜汽車】の話題になり…
「MISIAがね、カバーしてくれて
しかもMISIAの『SOUL JAZZ SESSION』って
同じ日にリリースされてるんですよ
MISIAのアルバムも最後に【最後の夜汽車】入ってて
僕も…申し合わせたかのように…(笑)
MISIAも福岡の人なんで嬉しいですね」と甲斐さん

確かに…「小出事件」が起きて「Jimmy」が配信検討中となった時
MISIAさんの【最後の夜汽車】をフルで聴くにはアルバムを入手するしかないと
奥さんがググり始めた途端に「発売日が一緒だ!」とビックリ!
発売当日、見事に2枚一緒に届いて(笑)不思議なご縁を感じました

「曲のアプローチをどういう風にするんだってことがあるじゃないですか
例えば【かりそめのスウィング】
あんなにジャージーなフィドルとガットギターとウッドベースと
ドラムのブラシしかない訳ですから、コレどーすんの?って…(笑)

今、言いませんけど、スゴイことになりますから…
だから、セットはずっと同じセットでやるんじゃなくて
違うセットで、それやります…っていうことも出て来るよね、曲によって…

もっともっとジャズセットっていう形でやる
そこが面白いんだよね、ライブ…
切り口を…当然のように、流れによって、切り口も変わるじゃないですか
だから、そういうことも、今考えてる
調味料も違う訳ですから…」

…と、話されているのを聴いて
沖縄SPでの「かなり大がかりなセットになる」発言は
巨大な足場を組む?とか、モニターか何かによるスゴイ演出がされる?
…っていうことだけじゃなくて
曲ごとに使用される楽器や演奏者が変わって
様々なアンサンブルが観られるという意味もあったんですね

ここで「季節感がない」【安奈】がかかって(笑)
「曲流れてる間に『ナンで安奈っていう名前だったんですか?』っていうね

…という質問のメールを読まれたらしく
「神戸で『しのぶ』でも良いんですけど(笑)『純子』で良いんですけど(笑)
英語の響きで、漢字で書ける名前って…

この頃は、安奈って名前、あまり居なかったと思うんですけど
アメリカ人も『アンナ』あんまりないんだよね
ヨーロッパっていうかロシア系の名前なんで…」と説明なさってましたが
「アンナ・カレーニナ」から来てる?と奥さん(笑)
ボクは、ルーマニアとかハンガリーとかに「ハンナ」って人、多そうだな…
などと、イメージだけで喋ってました(笑)

「だからまあ、その後、増えた訳じゃないですか
よく『ウチの娘が…』とか『私、実は…』とか(笑)
だから、その人の人生を僕が決めたかのようになってて、ゴメンね!(笑)
まず、ゴメンね!から入ってる(笑)
ナンで、謝らなきゃいけない(笑)」と甲斐さん(笑)

最後は「ナンか結局、どっかで一発クサビ打って
どっかで次の繋がり、次の轍に繋がってくから
やっぱり、表現ってそういうことですから…

僕ね、ベストって基本的には、ある種、区切りなんですよ
アーティストのキャリアでもあり…
過去のキャリアを、それじゃ今の時代にちゃんと聴けるようにする
っていうのが大事ですからね」と
「10年ぶりのベスト」の意味を改めて話されてました

…が、あと2〜3分で放送終了というところで
タイムフリーが時間切れ(汗)残念です…

余談ですが…次は石川キャンペーンを書くか?
それとも、大阪キャンペーンの際の録音分にするか?と考えていたら
25日の「押しても弾いても」のゲスト告知に甲斐さんのお名前が…♪

という訳で、大阪を優先することにしました(笑)
それにしても、ツアーが始まるまでにプロモーション記事を書き終えることが出来るんでしょうか?(汗)
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