ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その15

2015-01-18 10:01:24 | 日記
『ソロ』は、甲斐バンドとしてやって来た自分の音楽を解体して
もう一度組み立て直す作業をやりながら

『甲斐よしひろ』の正体を見つめ直してるような数年間だった

自分はやっぱりバンドの人間だって判ってきた訳だけど
それはやってみないと判らなかったことでしょ…と甲斐さん

インタビュアーの方に、再びバンドを結成するより
職業作家というか、プロデューサーという選択もあったのでは?と訊かれて

甲斐さんいわく…
器用じゃないよね、俺(笑)
『職人』できないんだよ

昔よく坂本龍一と話してたんだけど
毎日店を開けて、毎日同じ料理を出せない(笑)

俺たちB型は騎馬民族だから(笑)
農耕民族と違って、毎回捕って来るものが違う訳じゃない

その違う獲物を毎回おいしく料理しなくちゃいけないって思っちゃうのよ

『色んな人間を料理するという風にはならないのか?』という質問には

俺はストリートに戻りたかったの(笑)活気が必要だったのよ
何かを獲得し続けていくしか生きる意味がない訳だから

そのためのバンドっていう母体があるかどうかが
今の俺にとって実に問題なんだよ

プロデューサーの甲斐としては
バンドのボーカリスト・甲斐というのが
似合ってるんじゃないかと思った

サウンド・クリエイトしてるのは当たり前なんだけど
俺はきっとサウンド・クリエイトが矢面に立つより

あくまでも歌がど真ん中にないとダメなんだろうな
でも解体作業の中では、そういう部分が出て来ちゃうんだよね

このバンドのモチーフとして考えたのは
俺以外にヤッチもツトムも、バンドみんなで歌うってこと

基本的には、曲を作った者が歌う
この後はそういう展開になっていくと思う

ツトムさんは…1枚目のアルバムでは
それまでやって来たことを引きずっていたと話され

2枚目では、もう一度原点に帰るしかないと
ドラムの教則本をひもとくところまで遡ったとおっしゃってます

ヤッチさんは…2枚目のアルバムでは
KAIFIVEのサウンドというものを意識して
曲が書けない時期があったそうですが

甲斐さんのソロアルバム以来
奥さんを悩ませて来たアノ問題もピークに達してたらしい(苦笑)

そう、以前にも触れましたけど
甲斐さんの日本語の発音の件です(汗)

サウンドが変わるにつれ、歌詞の内容…というか言葉の選び方が変わって

甲斐さんの歌い方が英語っぽい発音になり
日本語の歌詞なのに巻き舌っぽく歌うようになってしまった…と奥さん

1年の3分の1を海外で過ごされていたこともあってか?
『愛』が『おい』に聴こえるくらいに
歌い方が変わっていたという(汗)

甲斐報にも同様の投稿があったようなので
奥さんの耳のせいではないかと…

ソロアルバムも『幻惑されて』や『LOVE JACK』も
決してキライじゃなかったみたいだし
ライブにもせっせと通ってたけど

『エゴイスト』くらいから
CDを聴いたり、ライブ映像を見る機会が
それまでと比べて減ってきてたような気が…?

この頃の髪を伸ばした甲斐さんは
『お気に入り(笑)』だったはずなのに…(笑)

先のインタビュアーの方が、強引な例えですが…と
甲斐さんのソロには、山下達郎さんの曲のボーカルだけを
泉谷しげるさんに差し替えたような違和感があるとおっしゃると

甲斐さんは、70年代初頭の泉谷しげるね
そこはハッキリしておこう(笑)と話され

つまり、洋楽的な部分を背景にしすぎてるってことでしょ?
サウンドを重要視しすぎると
微妙にアンバランスに感じる人が増えるんだろうね

聴き手にも色んな人がいるし
いつも聴き手とは、ある種の軋轢が起こるわけ…と
答えていらっしゃるんですが

奥さんにとっては
ボーカルも山下達郎さんになっちゃったってカンジでしょうか(笑)
もっとも、山下さんは巻き舌ではないですけどね(笑)

それはさておき…KAIFIVEのレコーディングは
プレ・ミーティングとプリ・プロダクションに
160時間をかけられたおかげで

本番のリズム・トラックは
わずか40時間で録り終えられたそうだ

多少のミストーンはあるけど
それよりも全体のグルーヴが大事だから…と甲斐さん

オーバー・ダビングをあまり何回もやっていくと
どんどん音の印象が薄くなっていくし

ギター2本欲しいとか、キーボードが欲しいと思ったところは
わざと隙間を空けといたんだよね

この3人でプリプロして一発で録るということがさ
どんなにバンドの成長に繋がったことか痛感したね

奥さんによると、結成当初のライブでは
かなりの数の曲で『やり直し』があったらしく(苦笑)
中には、1曲終わるまでに3度も4度も中断することも…(汗)

甲斐さんいわく…

初めの1年で方向性を探り合って、全員でそれを定めた
2年目にその色に沿った作品を作ってきた

順調ではあるよね
でも、いつも言うことだけど
バンドに悩みはつきものなんだよね

バンドに悩みがなくなったら、進歩もなくなると思うよ
だから、悩みをはらみつつも僕らは先に行く…

この後、レコード会社の移籍がなかったら
今みたいに奥さんが全国を飛び回ることはなかったんじゃないかと…(苦笑)

まあ、甲斐さんのファンでなくなるという選択だけは
全く有り得なかったと思いますけど…(笑)
コメント
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