ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その5

2015-01-07 16:06:50 | 日記
甲斐バンドと『BIG1』のおつきあいの長さは
今さら申し上げるまでもないと思いますが

甲斐さんによると…

もうテレビには出たくないと思われ
ラジオ番組も持っておられなかった頃

バンドの生き方をアピールする唯一の場がステージだったから
『ここしか…』という危機感があり
音響と照明には力を入れられたそうだ

『悪戦苦闘した中で出会った。これは続くよ』と甲斐さん

実際、ビッグワンの新入社員の方は甲斐バンドに預けられ(笑)
前島さんの代わりに甲斐さんが『教育』されていたらしい(笑)

また、東芝EMIの伊藤猛さんは
『英雄と悪漢』から甲斐バンドのミキサーを務めておられ

田家秀樹さんが、サウンド面での『もう一人の甲斐バンド』と
呼んでいらっしゃいました(笑)

その田家さんの『ポップコーンをほおばって』や
石田伸也さんの『嵐の季節』のように

甲斐さんや甲斐バンドと関わった方々の『証言』で
興味深い本が書かれるくらい
周囲の方々と深く強い繋がりを持っておられる訳ですが

その中で最も特別な存在だったのは
やはりイチローさんでしょうね(笑)

甲斐さんの幼馴染みで、松藤さんのお友達で
照和の頃からプロになられた後も
ライブやアルバムに参加されたり、一緒に飲みに行かれたりと

公私に渡って長くつきあって来られ
ついに正式な甲斐バンドのメンバーになられましたが

かつてイチローさんが
リンドンに松藤さんを呼ぼうと思われた時には

『今日、甲斐さんとやることになった』と
それもギタリストではなく、ドラマーだと告げられたり(笑)

甲斐バンドのライブのリハーサルをご覧になって
リンドンの解散を決められたり

ARBを結成される際には
甲斐さんから石橋凌さんを推薦されたりと
節目節目でご縁があったんですねぇ(笑)

『破れたハート…』がリリースされた後のインタビューで…

前夜、イチローさんが家に来られて
朝まで飲みながらアルバムを聴いたら

『結構、重いんだよね
俺、あんなに重くはないと思ってた』と甲斐さん

その頃から、レコーディングに時間をかけていらしたようで
イチローさんはいつも
『趣味はレコーディング!?』とおっしゃってたらしい(笑)

そういうイチローさんも
スタジオは好きじゃないけど、音楽を作るのは好きだから
スタジオに入ることを苦痛だとは思わないと話され

『受験勉強』を引き合いになさってるんだけど
以前に甲斐さんも『イヤイヤやってるから
勉強の途中に違うことをしたくなるんだよ』とおっしゃってました(笑)

イチローさんがメンバーになられる前
最初にレコーディングに参加されたのは

『ガラスの動物園』の【やせた女のブルース】で
大森さんが『慣れない音』を使われるので

『何かいいギターないかな』と言われて
1回目のソロを弾かれた時だそうだけど
ギタリストとして招かれたのは『誘惑』からなんだとか…

メンバーの一員だとも部外者だとも思わなかったとイチローさん

トータル的なアルバムについては
メンバーじゃないから考えられないけど

1曲を作り上げることに関しては
アイデアを出して、いい形に持って行こうとなさっていたという

『向こうが僕をチョイスして使う訳だから
あいつが弾いたら面白いだろうなって曲があると思ってた』そうだ

『このフレーズを弾いてくれ』と言われたことは?という質問に

イチローさんいわく…1回もなかった
だって、フレーズが決まってたら大森信和が弾くもん(笑)

それはさておき、イチローさんの正式加入について…

4人で始めて、3人になって
4~5年やってきて、また4人になったんだけど

普通だったらベースを入れるのが当たり前(笑)
音楽的にじゃなく…(は冗談だよ)
人間的に考えた部分がなきにしもあらず…と甲斐さん

【東京の一夜】が決め手になった話は有名ですが

結局、大森と田中と僕もね
3人とも考え方が同じなのは
『ギターヒーロー』が好きじゃないのね
そういうのは必要ないと思ってる

1曲の中にギターの間奏が4分あったら『歌』じゃないもの
俺たちがやりたいのは『歌』だから

田中はある種パンクナイズされたバンドにいた訳だけど
いつの間にか、そんな形式に首をしめられてるって
たぶん気づいてたんだね

変な言い方だけど『歌』ってものが確立された中での
ギタープレイがしたかったんだと思うよ

だから、出会うべくして出会ったって感じはありますよ
…と話されてるんだけど

イチローさんも
僕はすごくボーカルが好きだから
ボーカルバンドって言うの?
プレイヤーが一人で全部アレンジやって云々よりも

ギターだったら、もう一人のギタリストと
何かやる方が楽しいとおっしゃってます

ちなみに、松藤さんも
レコーディングの際のアレンジは
『基本的に歌至上主義だから
歌が聞こえないアレンジはしない』と話されてました

それはさておき…

ライブでギターを持たずに【破れたハート…】を歌われた時に
ご自分で『カッコ良くない』と思われたらしく(苦笑)
原因を考えてみたとイチローさん

ある部分では、キースよりミックが好きなんだけど
下半身の構えや肩の角度はキースを見てるから

ボーカリストとしてのご自身のことは
さっぱり判らないんだとか…(笑)

そういう意味では
ギターを弾くボーカリストの甲斐さんは
様になっててカッコいいそうだ♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする