ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その13

2015-01-16 18:46:55 | 日記
甲斐さんの本当の意味でのソロアルバム
『カオス』を引っ提げてのツアーは

甲斐バンドやストレート・ライフ・ツアーとは違って
ギターは1本、ドラムは1台

上綱克彦さんと竹田元さんのツインだったキーボードはなく
トレバーとアルヴィンもいない純国産メンバーだったそうだ(笑)

甲斐さんいわく…

楽器が増えれば増えるほど、個々のパワーは落ちる
最初は3人でやるって話もあったんだから…(笑)

ナンでキーボードを抜くかっていうと
キーボードを抜くと逃げられないじゃない
自分の音を正確に出さないといけないでしょ

音の持ってる、一番オーソドックスな力が
リアルに出るようにシンプルな構成にした

当時のライブレポートの中に…

今までは田中一郎や北島健二、土屋公平といった
強烈な個性の持ち主たちをサポートメンバーにしていた

だから、メインは甲斐よしひろなんだけど
『ソロ』でステージに立ったとは言えないような気がしていた

多分、これは甲斐よしひろが
甲斐バンドというバンド・ユニットを通して
培ってきた発想によるところだと思う

ステージという場で、自分と強烈な個性の人間とが
しのぎを削ることで良いライブに繋げられると…

今回は、バックをスタジオ・ミュージシャンで固め
自分自身を前に押し出す形にしたことで

ソロとして何を表現していきたいのか
初めて観客の前に提示できたと思う

前回のツアーでは、甲斐バンドと距離を置き
バンド時代の曲は意識的に外されていたが

今回は、当時と全く違うアレンジとテンションで
何曲も聴くことが出来る

…ただ、別のレポには
アレンジが効いた甲斐バンドの曲を聴いて

『甲斐バンドへの冒涜だ!』と言うファンもいた
…と書かれてました(笑)

ともあれ、このツアーメンバーは
『やりたかった人たち』と甲斐さん

その後のアコースティック・ライブでは
さらにシンプルなステージに挑まれてましたし

そうそう!大阪駅コンコースで行われた
『ミッドナイト・エクスプレス』では、アコギ1本で歌われてましたね♪

スタジアム・バンドを目指され
広い場所で、大勢のメンバーで
ライブを続けて来られた甲斐さんが

少人数でも強い音を…と
とてもコワイ実験(笑)をなさってたことが
今の『バンドの次はアコギ』というスタイルに繋がってるんですね

そのメンバーで、ツアー後にレコーディングに入ると話され
ソロアルバム第3弾『エゴイスト』が完成♪

かなりインパクトの強いタイトルだけど
『甲斐よしひろはエゴイストだということで(笑)』
…というのはウソだそうです(笑)

エゴイストって非常識ということじゃなく、ある意味で自我を持ってる
それを口に出して言うことは、決して悪いことじゃない

日本は強烈な自意識を出しちゃいけない国でしょう
でも、摩擦を怖がらずにハッキリと口にしていい時代なんだよね

…って、やっぱり甲斐さんのことじゃないかと…(爆)

このアルバムには、ご家族の事故のことが
いろんな形で影響しているとも話されてましたけど…

ちなみに、奥さんは丁度この頃に発売された
『エゴイスト』という香水を使ったり(笑)

3曲もタイアップしたCMを見るためだけに
それぞれのメーカーがスポンサーになってる番組を
チェックしたりしてました(笑)

それはさておき…

甲斐さんは、このアルバムで
歌詞がストレートに聴こえることが一番重要だと
極力、楽器を少なくなさったらしい

作っておられる最中は、ご自身の直感が先走ってて
理論は後から追いついて来るそうで

『ガラスの動物園』を作られた時みたいに
『売れるかどうかは全然判らないけど
長く買われるアルバムじゃないか』という予感がすると話されてます

ソロになってから初めて
バンド・プロジェクト的な動きが固まった

12年続いたバンドを解散した後に
ソロなんだけど、バンドサウンドとして確立している
そういうメンバーを揃えるのに
3年かかったっていうことなんです

プロになって16年経ったから
数々のヒット曲を全部やろうと思ってる

バンドとソロとの区別をつけたいということもあったし
バンド時代の曲をそのまま演っちゃって飽きるのもイヤだったのね

でも、もういいんじゃないかと…
一夜にして甲斐よしひろを知る(笑)
ただ、絶対に同じようには演らないけど(笑)

だって一番最初にヒット出したのは20歳ですよ
昔のリアルさには勝てないんだから
的確に強く伝わるやり方をするでしょうね

エゴイスト・ツアーの後には
ファンク・アップ・ナイトとAGライブを連日で見せられ『ダブル・イニシアチブ』を発表

一夜にして甲斐よしひろを…だけに留まらず
ソロ・シンガー甲斐よしひろの集大成だったとでも言えばいいのでしょうか?

上岡龍太郎さんとのトーク・ライブまでありましたし…(笑)

で、その次には奥さんもビックリ(笑)まさかのKAIFIVE結成!?
聴き手はいつも少し後ろ向きに接するものなんです(笑)

余談ですが…

【レイン】【ILYVM】に続いて
映画『イントレランス』にオマージュを捧げられた
【ミッドナイト・プラス・ワン】

『ゆりかごを揺らすリリアン・ギッシュの写真』に魅せられ
グリフィス監督への思いを綴られたそうですが

これも甲斐さんがソロになられた時
インスパイアされたものに徹底的にぶつかっていこうと
考えていらっしゃったからなんだとか…
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする