ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

再び、ハードボイルドだど!その2

2014-05-17 08:21:10 | 日記
北方謙三さんは
ハードボイルドは男の視線であるとおっしゃり

生島治郎さんは
極論すればストーリーみたいなものはいいんだ
要するに言いたいことはテイスト
その肉体の反応なんだと話されたそうだ

甲斐さんいわく…

イメージとして、ただやたら男が暴力的でドンパチやって
ワァーッと血が流れて、イイ女を抱く
これだけの男だっていうのがあるでしょ?(爆)

実際『ハードボイルドなんてタフな男の殴り合い』(笑)
…という誤解をとくために

キザでカッコいいセリフを口にして
『やさしさ』を強調しなければならなかったのでは?との説も…(苦笑)

甲斐さんが曲を書かれる際
ハードボイルド要素を前面に押し出そうと思われた
きっかけの一つになった『約束の地』

恥ずかしながら、ロバート・B・パーカーの作品を読んだのは初めてなんだけど(汗)

スペンサーは、ボクがイメージする『探偵』とは
かなり違っていてビックリ!(笑)

奥さんから話には聞いていたものの
こんなに饒舌で健康的かつ健全だったなんて…(爆)

『ロッカーは不良性とキュートなヒップさえあればOKだった』(笑)っていう
甲斐さんの話と同じ勝手な思い込みですね(苦笑)

ともあれ、スペンサーは
『カッコいい』というより『男前』なんだと思う
もちろん『セリフ』じゃなく『考え方』や『行動の基準』がです

ただ、ボクの奥さんはさておき(爆)
多くの女性(殊に欧米)の読者の方には
スペンサーの『男性誇示(マチズモ)』は判りにくいかも知れません

肩が痺れるほど痛くても
女性の前で肩をこするようなみっともない真似(爆)はできないと
やせ我慢をしたかと思えば(笑)

女性から料理の腕を褒められると
同じことをしても男は食通と呼ばれ、女は主婦と呼ばれるのは
女性差別だと言ったりする

恋人のスーザンからは
ことあるごとにタフさを見せびらかすとか

他の男に対して自分がいかに優れているか
常に競争しているんだと言われてしまうんだけど(笑)

スペンサーいわく…

男性誇示は、強姦や殺人の代名詞じゃないんだ
男性誇示というのは、名誉ある行動をとることを言ってるんだ

近い将来の相棒となるホークいわく…

自分のやりたいことしかやらない
言われた通りには、絶対やらない
彼は、やりたくないことは絶対にやらないよ(笑)

スペンサー自身も
俺という人間は、俺のすることによって決まるんだ
重要なのは、俺がやるか、やらないかという点だと話してます(笑)

まだ未読ですが(汗)『ユダの山羊』の中でも

『私が金のためにやらないことは
金のためにやることより、はるかに沢山あります』とブチかましているらしい(笑)

この『約束の地』には
22年の結婚生活が破綻しかけている夫婦と

結婚を仄めかすスーザンに戸惑い気味のスペンサーという
2組の男女が登場するんだけど

当時の甲斐さんが『男と女の本当のリアリティ』を
個人的に絶対書かなくちゃいけないと思われた理由が少し判った気がします
コメント
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