ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

ロング・グッドバイその2

2014-05-04 16:39:03 | 日記
このドラマの中で綾野剛さん演じる原田保が増沢磐二(浅野忠信さん)に
『あなたのような人間になりたかった』というセリフを口にするんだけど

脚本家の渡辺あやさんは…

その人を想うと世界が輝けるものだと思い出す
夢をみる気持ちにも似て、恋と違うのは
何も奪われることなく、ただ与えられるばかりであるところ

心から誰かに『憧れる』ことが出来た時
その恩恵は、憧れられているあちらではなく
憧れているこちらに降り注ぐものである気がする…とおっしゃってます

これって、奥さんの甲斐さんに対する気持ちに似ているような…(笑)

奥さんの想いを『憧れ』という言葉にすると
ちょっと違うと思うんだけど
いろんなものを戴いていることは間違いないでしょう(笑)

さらに渡辺さんいわく…

彼の傷だらけの横顔、それをいつでも胸に思い出せるというだけで
自分もいつかそっち(自分が正しいと思う方)を
選ぶ人間になれるかも知れない気がしてくる

サンストが終了した後の奥さんが
『甲斐さんだったらどう思うだろう?』
『甲斐さんならどうするだろう?』と
考えることがやめられなかった話を思い出してしまいました(笑)

それはさておき…
『甲斐さんとハードボイルド』といえば…

『純文学をやろう』とした『虜』に始まり
『ラブ・マイナス・ゼロ』には『明確にスピリットを叩き込んだ』
…ということらしいんだけど

甲斐さんによると…

甲斐バンドのカラーを打ち出そうとして書かれた
【裏切りの街角】から始まって延々続いているテーマで

甲斐さんが生きていく上でのイメージは
『ハードボイルドなんだぞ』という叫びにも似た感性なんだとか…

曲に『ハードボイルド・エッセンス』を入れるのも
『人は体温がある方にいく』
『そこが一番、ヒューマンだ』と思うからだそうだ

ハードボイルドは、非常に洗練されたもので
冷徹な目で綴っていく分
対象となる人物や事件がハッキリ見えてくる

すごくシンプルでスッキリしてるからこそ
一番大切な愛とか生きる姿勢とかが
スーッと自然に浮かび上がってくるとおっしゃってます

ただ、アメリカで生まれたこの文学形式が
日本に入って来た当初には、色んな誤解や齟齬が生じたという

確かに、元々の風土や習慣が違ってるんだし
翻訳の仕方ひとつでニュアンスが変わってしまうこともある気が…?

奥さんによると…
この『ロング・グッドバイ』のマーロウのセリフには

『僕は彼のためにここにいるんじゃなく、自分のためなんです』
と訳されたものと

『私は彼のためにここにいるんじゃない。自分のためなんだ』
というのがあるらしい(笑)

ちょっとしたことだけど
マーロウの性格が違って見えますよね(笑)

奥さんいわく…

要は『誰に頼まれた訳でもなく
俺が好きでやってるんだ。放っといてくれ!』
ってことなんだけどね(笑)

このドラマを作るにあたっても
やはり『魔物のような原作』を
文化も価値観も違う日本を舞台に再現することは
かなりハードルが高かったようだけど

『ハゲタカ』や『外事警察』で企業や組織の中での
ハードボイルドを描いて来られたスタッフの方々が集結し

3つのキーワード…
無国籍に・時代を超え・毒と不純物を盛り込め
…のもと、今までに見たことのないドラマを目標にしておられるそうだ

一癖も二癖もありそうな…もとい
個性豊かな出演者の皆さん(笑)の演技から
スタッフの方が血眼になって探したという小道具まで
味わい尽くしたいと思います♪
コメント (2)
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