ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

夏の曲といえば…その2

2013-07-06 12:01:58 | 日記
さて、甲斐バンド『海辺の三部作』の3曲め
【ブルーレター】の歌詞には

映画『道』と
J・ケインの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』が

影響しているとのことですが

特に後者の主人公が
愛人と海に出かける場面が色濃く反映しているそうだ

奥さんは
カミュの『異邦人』に出て来る海辺のシーンと

ゴッチャになってるらしいんだけど(苦笑)

かろうじて(笑)こちらは
【悲しき愛奴】に近いと記憶しているようだ(爆)

ちなみに、セイン・カミュさんは曾孫にあたるそうです(笑)


甲斐さんが、あるインタビューで…

(作品を書く時に)

どうしても三行しか書けなかったら
そのまま残しておくんですよ

そうすると、明日その三行から始められるじゃないですか

これを全部その晩に書き上げちゃうと
次の日なにから始めようって感じで
五日間が過ぎちゃうんですよ(笑)

と話されているんだけど

【ブルーレター】については

1番のサビの前の2行を書くのに半年かかった

その2行が引っかかったから
(レコーディングを)中断して…

あの曲で半年生きていたようなもんだよ

(頭の中が)全部あの曲の断片だったとおっしゃってました(汗)

余談ですが…

【ウィークエンド・ララバイ】を歌われた時のMCで

僕はブルーレターで
あんなに長い歌詞を書いても

この曲みたいに『殺せなかった』(笑)
と言っておられたらしい(爆)

それはさておき…

『純文学』を作りたいというコンセプトで出来た【虜】

『全編これハードボイルド』という【ラブ・マイナス・ゼロ】

前者は甲斐さん個人(の音楽性)が前面に出たアルバムと言われ

評論に『ハードボイルド』という言葉も使われいる

奥さんいわく…

ハードボイルド特有の
一人称・現在形の硬く乾いた文体は
(訳者の技量にもよるけど)

当時この国の女性には概ね人気がなかった(苦笑)

翻訳風の文体を逆手に取った
片岡義男さんの本は読むのにね(笑)


甲斐さんご自身も

終始泣きどころって変わらない

それだけ体の中で歌って歌って
余分なものを削って、削って、削ってきたところで

やっと出てきたものとおっしゃっています

確かに風景描写が多くなって
感情を抑えたような表現が

ハードボイルド小説の手法と同じだと思う


そして【ラブ・マイナス・ゼロ】の歌詞ガードには…

おれはおめえを愛しているよ、コーラ

だが愛は、その中に恐怖がはいりこむと、

もう愛じゃあなくなるんだ。それは憎しみなんだ。

…という『郵便配達…』からの抜粋が掲げられている


【破れたハート…】をきっかけに
ニューヨーク三部作が出来たけど

甲斐さんは新国技館のライブで
【ブルーレター】を歌う前に

この曲の入った【虜】というアルバムから
すべては始まったと言われたそうだ

その完結編の【ラブ・マイナス・ゼロ】

間に挟まれた【黄金(ゴールド)】は

BIG GIGで取り上げられた曲が多かったからか?

『ギラリ』と『ブライト』な明るさと
骨太なバンドサウンドを意識して作られたこともあって

夏のアルバムという気がするんだけど

甲斐さんは
夏の曲は2曲しか入ってないと
おっしゃってたそうだ(苦笑)
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夏の曲といえば…その1

2013-07-06 03:06:16 | 日記
先日、田中一郎さんが
ご自身のブログに『夏の曲』について書かれていました

『加山雄三さんは夏も冬もアリだし…サザン、チューブ…』

『秋に夏の恋の終わりを歌うのが多いのか?』と
おっしゃってるんだけど

関西人としては『それは秋の曲やん!?』と
ツッコミたくなりますねぇ(笑)

ちなみに、ボクの夏の曲は
大滝詠一さんと石川セリさんですけど、何か?(爆)

それはさておき、甲斐さんも以前に
『ビーチ・ボーイズは夏の曲だけじゃないからね』とおっしゃったとか…

その通り!ボクの田舎のスキー場では
ビーチ・ボーイズがガンガン流れてました(爆)


また、あるお店で
【小さな竹の橋の下で】が流れた時に

甲斐さんが
『ひと夏に1度はハワイアンが聴きたくなるなぁ』と言ったら

松藤さんに
『家で一年中ハワイアンを聞かされてるのに
外に出た時にまで聞きたくない』(爆)

と怒られたと話されてました(笑)


南佳孝さんの【モンローウォーク】や
吉川晃司さんの【モニカ】もお好きだったようだけど(笑)

稲垣潤一さんの【夏のクラクション】の歌詞を絶賛されて

『こういう風に書きたかったんだよね』と
おっしゃったこともありましたね

余談ですが…

以前、甲斐さんがツアー先の仙台で
ライブ後に行かれたお店で生演奏をご覧になって

歌手の方の声が気に入り
テーブルに呼んで話をされたのが
デビュー前の稲垣さんだったそうだ(笑)

今はX'masソングの特集番組で
よくご一緒されてますよね(笑)


その【夏のクラクション】を作詞された売野雅勇さん

中森明菜さんやチェッカーズから
細川たかしさん、森進一さんまで
幅広く書いておられます

甲斐さんがお好きだった(笑)
シブがき隊の【サムライ・ニッポン】も売野さんの作詞だし

甲斐バンドツアーの前・ベース坂井紀雄さんにも
作品を提供されてます(笑)


甲斐バンド『海辺の三部作』の内
【ビューティフル・エネルギー】は度々ご紹介してますので

今回は【シーズン】について…(笑)

甲斐さんいわく…
シーズンは
書きたくて、書きたくて、書いたんですよね

ああいうメロディが頭の中にある
むしろ、あれが
(僕の頭の中にあるメロディの)
ほとんどのタイプでしょうね、実は…

60年代風のメロディを
80年代のサウンド
(テクノセンスを織り込んだアレンジ)で

表現したスタイルをやりたかったそうだ

CMに使われたり、PVが流れたりしたせいか?

奥さんは一時期『お腹いっぱい』で敬遠気味だったけど(苦笑)

甲斐さんがライブでこの曲を歌った後

『♪シーズン』と『♪波打ち際…』の間の一瞬に

息継ぎしないといけないから大変だろうけど(笑)

せめて『♪シーズン』は歌ってくれよ(笑)と話されてから

ちゃんと『幻のブレス』をして歌うようになったらしい(爆)


余談ですが…

このPVを撮影する際
全員、正装でというお達しが出ていたのに

キーボードの竹田さんだけが
その連絡を聞いてなかったか?忘れたか?で

アロハシャツ姿のまま映っておられるんですよね?(爆)

さらに余談ですが…

シーズンが完成した時

甲斐さんが小林よしのりさんに電話をしたら

小林さんに『歌ってみて』と言われて
受話器越しに歌われたそうだ(笑)

小林さんはそのお返しに

描き上がったばかりの原稿のセリフを
読んで聞かせたらしい(爆)

後から小林さんは
どっちがバカか?と考えたらしいんだけど

どう考えても小林さんの方が…(失礼!)
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