NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

胎盤

2018年03月10日 | Weblog
↑日本時間、2011年3月11日。

こちら、日本より19時間遅れの時差がございますので、現地時間は3月10日の夕方になります。
いつものように、犬たちと歩きに行っていた時刻でしたでしょうか。


↑そんなことが起こっているとは夢にも思わずに。

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↑2011年8月盛夏。被災地にて。






↑道路沿いに、延々と、また延々と続く瓦礫の山。


↑酷暑の炎熱に炙られて、ケミカルリアクションを起こし
瓦礫は自然発火しました。
沿岸部から市街地まで、白く煙らせるような、熱暑の日の出来事です。

7年。
毎年、桃の節句が終わると。
なんともいえない焦りを感じてしまいます。
なんだか、じっとしていられないような。
何か、忘れている、大事なことがあるような。
やるべきことがあったのに。
そこだけ空虚に抜けていて、思い出そうとすればするほど、何もかも辻褄が合わなくなるような。
もどかしくて。
胃酸が泡立って、じわじわ自分を浸食していくこの気分。
焦燥感というのでしょうか?

筆者はたまたま縁あって、遠く、南の島に棲まっておりますが。
不思議といえば不思議なこと。
重油。
さまざまな化学物質。
容赦ない潮流。
海泥の冷たさ。
渦巻く瓦礫。
痛み。
恐怖。
破壊音。
どよもす海鳴り。
なにもかも攫っていく引き波。
それらの阿鼻叫喚がないまぜとなって、今も鼻先に、生々しく嗅ぐことができるようです。
7年。
ですから、決して忘れません。
筆者の臍の緒、きっと、いまだにどこかで繋がっているのでしょう。
母なる胎盤、それはNortheast of Japan。


↑災害直後。見上げた満月。

「海って、襲ってくるんだな…」
海に囲まれている島に居て、海に怯える歳月。
筆者は、克服するまで三年ほどの時が要りました。
この一文を、お読みくださっている貴方様はいかがでしたでしょうか?
ゆっくりでもいい。
とにかく前へ一歩づつ。
お互いに、死力を尽くして諸事万端、とことん励んでまいりましょうね。
コメント
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