↑Rosalei May♡
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明るい、ストロベリーブロンドに染めあげたストレートロングヘア。
フレアのミニスカート。
健康的な小麦色の肌。
顔立ちは、デビューしたての相川七瀬。
「こんにちは~♥」
元気よく挨拶を発しながら、スキップしてリビングルームに入って来る。
楽しそうに、弾むように、まっすぐキッチンカウンターへ。
「きゃっ♥あったぁ~♪」
大きなコアウッド製のサラダボウル。
作りかけのサラダ。
クッキングボードの上にはキッチンナイフ。
七瀬は、無邪気なまま、キッチンナイフをなんの躊躇なく取り上げた。
「きゃあ~っ♪」
ピュンピュン縦横無尽にナイフを振り回しながら、こちら側にスキップしてくる。
あくまで。
とてつもなく嬉しそうに。
ただ。
その瞳孔だけが、尋常ではない速度と振り幅で、絶えず左右に眼振していた。
瞳孔は線になる。
山羊の眼をした女は、はしゃぎながら、ナイフを振りかざしてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ea/1393e0f9529b461a0ef5a08380fce468.jpg)
↑うそぉ~ん…!
硝子製の巨大な円筒。
内側には、ミドロに張り付いた藻のようなものが繁殖している。
円筒は、金茶色の液体に満たされて、時折りゴボゴボという厭な音を立てている。
液体に、全裸で浸けられているのは、金髪の白人女性。
凝視してみれば、若かりし頃の、魅惑的なグレンクローズ女史。
グレンは、ふと目を見開いた。
口元には、微笑を湛えている。
人は、その媚態に、思わず知らず魅入られる。
…ピシッ…!
円筒に、微かな亀裂が奔るのを私は見た。
刹那。
砕け散った硝子の破片は、溢れ出た大量の汚水とともに、ドッと吐き出される。
醜く泡立つ汚水の中から、皮膚の溶け爛れた腕が突き出されて、私の足首をいきなり掴み取る。
「…Come Join Me…!」
グレンの、壊れた声は、私に確かにそう言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a2/c8d0076203130acb7e4f5dfe75871c24.jpg)
↑いや~ん…。
光りが眩しい部屋の隅には、銀色の小窓がある。
ふと見ると、必死の形相で、女が小窓の外に取りついているではないか。
「どうしたんですか!?あなた、何やってるんですかっ!?」
私は思わず小窓に駆け寄る。
「開けてっ…!ここを開けてっ…!アタシを中に入れなさいっ…!」
小窓が割れんばかりに、女は平手でバンバン叩きつけてくる。
蛇縄ほどの太さの真っ黒いウェービーヘアが、まるで生き物のようにうねっていた。
真っピンクの口紅。
真っピンクの頬紅。
顔中大量に汗をかき、厚化粧を台無しにしている。
目。
その目だ。
瞳の光彩が、色とりどりの割れ硝子のように、何色も交錯している。
窓は破られた。
血まみれの腕を室内に、なんとかして差し入れようと女はもがく。
「やめてっ…!やめてくださいっ…!」
私はなんとか、女の侵入を食い止めようとする。
蛇縄女はこう叫んだ。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
絶句した。
同時に、思いがよぎる。
「…ここの部屋って…17階だったよね…?」
暴れる蛇縄女の背後越し、窓外に身を乗り出して地上を見てみた。
はるか地上の道路の上に、なんでもない普通のショートヘアにメガネ姿の純朴そうな女が佇んで、こちらを見上げているではないか。
野暮ったい、深緑色のアーミーパーカー。
にっこりと、それは晴れやかな笑顔を浮かべて、時候の挨拶のように目で会釈してくる。
その手には、血にまみれた大ぶりの、鋸(のこぎり)を提げていた。
視線をずらせば、白い建物の外壁に、地上から上方までべっとりと
刷毛で刷いたような血痕が、赤黒い帯となって軌跡を曳いている。
純朴女の足元に、よくよく目を凝らしたら、真っ黒い血だまりに人間の下半身部分が蠢いて、痙攣しながら立ち上がろうとしていた。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
蛇縄女は、割れ鉦のような悪声で、そう絶叫し続けている。
正視したくなかった。
正視せざるを得なかった。
暴れる蛇縄女の腕を制止しながら私は見た。
蛇縄女。
胴体から下が無かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/d7/8ef961a59025591b90eb5196e23151fc.jpg)
↑ひょえ~…!
「夕べの夢は、獏に喰われろ…!(←呪 おまじない)」
久々に。
寝起き一発、声に出して言いました。
ばく ばく ばく ばく 大和田獏~!(←心当たりがある方、さては筆者と同年代ですね?)
なんという夢見でしょう。
こんな時こそ、なぜに起こしてくれぬのか旦那さま!
奥さま。
アレね。
就寝前に、「特殊清掃専門業」を生業とされている方のドキュメンタリー手記的なものになんて
目を通すもんじゃないわね。
「見ちゃうかもnightmare」
と、思ったら、こらまたテキメンだったもの。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
あんたみたいなのが、窓際に這い上がってさえ来なけりゃ
あたしゃ、大概、幸せなんだっちゅ~に!
※(こちら、あくまでペットブログです。
ちなみに筆者、お嫁入り前、野沢直子の「はなぢ」っていうCD買って持っていたんです。)
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明るい、ストロベリーブロンドに染めあげたストレートロングヘア。
フレアのミニスカート。
健康的な小麦色の肌。
顔立ちは、デビューしたての相川七瀬。
「こんにちは~♥」
元気よく挨拶を発しながら、スキップしてリビングルームに入って来る。
楽しそうに、弾むように、まっすぐキッチンカウンターへ。
「きゃっ♥あったぁ~♪」
大きなコアウッド製のサラダボウル。
作りかけのサラダ。
クッキングボードの上にはキッチンナイフ。
七瀬は、無邪気なまま、キッチンナイフをなんの躊躇なく取り上げた。
「きゃあ~っ♪」
ピュンピュン縦横無尽にナイフを振り回しながら、こちら側にスキップしてくる。
あくまで。
とてつもなく嬉しそうに。
ただ。
その瞳孔だけが、尋常ではない速度と振り幅で、絶えず左右に眼振していた。
瞳孔は線になる。
山羊の眼をした女は、はしゃぎながら、ナイフを振りかざしてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/ea/1393e0f9529b461a0ef5a08380fce468.jpg)
↑うそぉ~ん…!
硝子製の巨大な円筒。
内側には、ミドロに張り付いた藻のようなものが繁殖している。
円筒は、金茶色の液体に満たされて、時折りゴボゴボという厭な音を立てている。
液体に、全裸で浸けられているのは、金髪の白人女性。
凝視してみれば、若かりし頃の、魅惑的なグレンクローズ女史。
グレンは、ふと目を見開いた。
口元には、微笑を湛えている。
人は、その媚態に、思わず知らず魅入られる。
…ピシッ…!
円筒に、微かな亀裂が奔るのを私は見た。
刹那。
砕け散った硝子の破片は、溢れ出た大量の汚水とともに、ドッと吐き出される。
醜く泡立つ汚水の中から、皮膚の溶け爛れた腕が突き出されて、私の足首をいきなり掴み取る。
「…Come Join Me…!」
グレンの、壊れた声は、私に確かにそう言った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a2/c8d0076203130acb7e4f5dfe75871c24.jpg)
↑いや~ん…。
光りが眩しい部屋の隅には、銀色の小窓がある。
ふと見ると、必死の形相で、女が小窓の外に取りついているではないか。
「どうしたんですか!?あなた、何やってるんですかっ!?」
私は思わず小窓に駆け寄る。
「開けてっ…!ここを開けてっ…!アタシを中に入れなさいっ…!」
小窓が割れんばかりに、女は平手でバンバン叩きつけてくる。
蛇縄ほどの太さの真っ黒いウェービーヘアが、まるで生き物のようにうねっていた。
真っピンクの口紅。
真っピンクの頬紅。
顔中大量に汗をかき、厚化粧を台無しにしている。
目。
その目だ。
瞳の光彩が、色とりどりの割れ硝子のように、何色も交錯している。
窓は破られた。
血まみれの腕を室内に、なんとかして差し入れようと女はもがく。
「やめてっ…!やめてくださいっ…!」
私はなんとか、女の侵入を食い止めようとする。
蛇縄女はこう叫んだ。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
絶句した。
同時に、思いがよぎる。
「…ここの部屋って…17階だったよね…?」
暴れる蛇縄女の背後越し、窓外に身を乗り出して地上を見てみた。
はるか地上の道路の上に、なんでもない普通のショートヘアにメガネ姿の純朴そうな女が佇んで、こちらを見上げているではないか。
野暮ったい、深緑色のアーミーパーカー。
にっこりと、それは晴れやかな笑顔を浮かべて、時候の挨拶のように目で会釈してくる。
その手には、血にまみれた大ぶりの、鋸(のこぎり)を提げていた。
視線をずらせば、白い建物の外壁に、地上から上方までべっとりと
刷毛で刷いたような血痕が、赤黒い帯となって軌跡を曳いている。
純朴女の足元に、よくよく目を凝らしたら、真っ黒い血だまりに人間の下半身部分が蠢いて、痙攣しながら立ち上がろうとしていた。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
蛇縄女は、割れ鉦のような悪声で、そう絶叫し続けている。
正視したくなかった。
正視せざるを得なかった。
暴れる蛇縄女の腕を制止しながら私は見た。
蛇縄女。
胴体から下が無かった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/d7/8ef961a59025591b90eb5196e23151fc.jpg)
↑ひょえ~…!
「夕べの夢は、獏に喰われろ…!(←呪 おまじない)」
久々に。
寝起き一発、声に出して言いました。
ばく ばく ばく ばく 大和田獏~!(←心当たりがある方、さては筆者と同年代ですね?)
なんという夢見でしょう。
こんな時こそ、なぜに起こしてくれぬのか旦那さま!
奥さま。
アレね。
就寝前に、「特殊清掃専門業」を生業とされている方のドキュメンタリー手記的なものになんて
目を通すもんじゃないわね。
「見ちゃうかもnightmare」
と、思ったら、こらまたテキメンだったもの。
「あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ!?
あなたは、幸せになりたくないんですかっ…!?」
あんたみたいなのが、窓際に這い上がってさえ来なけりゃ
あたしゃ、大概、幸せなんだっちゅ~に!
※(こちら、あくまでペットブログです。
ちなみに筆者、お嫁入り前、野沢直子の「はなぢ」っていうCD買って持っていたんです。)