敵は何だ？

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サンクスギヴィング＝呑む喰う寝る。
ブラックフライデー＝狙う買う闘う。

そして飼い主、闘い疲れて発熱す。

だってね～。
アラモアナSCだってね～。
ワイケレアウトレットだってね～。
ハズせないのよ～。
人ごみがナニよ～。
並ぶのがナニよ～。
年に一度のお祭りよ～。
やったろうじゃないのさ～。
ここは、やっぱやったろうじゃないのさ～。
おうよ～。
なんつっても、戦いに負傷はつきものじゃないのよ～。
あ～。
プリーズぅ～。
デコ冷やして～。
エクストラブランキー持ってきて掛けて～。
あ～、アップルソースに蜂蜜混ぜて、ついでに持ってきて食ビさせて～。
華氏９８度は平熱ですって～？
摂氏３７度２分は、平均的日本人としては発熱じゃ～！
あいあいあ～い！
ワタシはこんなに、具合が悪いと言うとるにぃ～～～！

飼い主は、一番うとましがられるタイプの患者です。

言っとくけどね～。
アフタークリスマスセールのときはね～。
雪辱戦なんだから～。
ワタシはね～、やられっぱなしの女じゃないわよ～。
必ず～、この敵は討ってみせるわよ～。
あいあいあ～い。
熱い玄米茶、早よ淹れて持ってきて～。
甘やかしなさいよ～、労わりなさいよ～、手厚く看病しなさいよ～。
タイロノールPM二錠、あと３０分くらいしたら飲むからね～。
う～わ～。
ワタシ、具合悪いよぉ～う…！
そう言ってついには、さめざめと泣いたりもする。

飼い主は、一番めんどくさいタイプの風邪っぴき。

まずまずだ。
二日間の養生だ。
今回も、姥捨て山に遺棄されることもなく復活だ。
待ち遠しいな。
敵討ち。

いつのまにかこの季節

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こないだよ。
ついこないだよ。
こないだ、クリスマスツリー片付けたばっかりな気がするの。

２０１１年。
今年は夏から秋にかけて、日本で過ごしたせいもあって、時間経過が疾風のごとく早く感じられます。
けっして積み重なった年齢のせいだけではなく、時間経過が疾風のごとく早く感じられます。
気がついたら、街はクリスマス色に煌いているじゃないの。
Costco Wholesale Corporation。
発音的にはコスコに、生活物資仕入れに行ったら
売り物の、フレッシュリースの香りが鼻腔を刺激してくれて
はっ！と。
にわかに我に返る飼い主。
かかかかか
飾らなきゃ。
私やっぱり
飾らなきゃ～。

父さんお仕事。
子１は外出。
子２は昏々と熟睡中。
飼い主これから、黙々とひと働きするのです。
犬の手も猫の手も、借りられるものなら、遠慮なく借りたいと切望です。
とりあえず、トナカイさんのツノの被り物してから、寡黙に熱心に、取り掛かろうと思います。

お覚悟めされ

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パールリッジSC、なんちゃらシーフードレストランの敷地内～。
背景に見えますのは、ウォータークレス（水芹。クレソンねクレソン）の、水耕栽培地なり～。

ちょいとアナタね、うかうかしてたら、もうすぐサンクスギヴィングよ。
七面鳥やら、キャンディヤムやら食べるのよ。
その晩から、アナタね。
戦いの、ブラックフライデーの大セールなんだわよ。
なんだかね、今から武者震いが止まらないのはナゼかしら？
のんびり、いつものように、ホロ酔ってる場合じゃないのですわ。
リポD２０００とユンケルとレッドブル、エナジードリンクカクテルにしてでも飲み乾して（←カラダに悪い）
戦うのよ。
戦うのだわよ。
決戦よ。
大決戦よ。
天下分け目の、黒字の金曜日。
嵐の金曜日はハウンドドッグ。
赤毛の愛犬もハウンドドッグ。
飼い主は、全魂注入で、戦うの。

御館さま。
我が君さま。
上さま。
お殿さま。
お父ちゃん。

この戦いの日に、万が一でも寝返ったりしたら、打ち首ののち
水芹畑に、獄門首さらすぞ。

ミケちゃん

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お母さんが島を離れ、日本に行っている間、独自の保護活動は慎むようにと、アレほど念を押しておいたにもかかわらず。
気がついたときには走り出している。
猪突猛進の子２さんの保護にて、プチステイとなったミケちゃんです。

お腹の蟲の有無。
お肌の状態に、もろもろの感染症確認。
ノミダニの処置。
子２さん、すべて自力でこなし、ついでに里親さんまで探し出しました。
………
我が子の成長に、胸を熱くするお母さん。（感涙）
お母さんが日本で、ジャズフェスのヴォッカソーダとシシカバブで酔いどれていたときも。
お母さんが日本で、オータムビアフェスの、腸詰めとジャーマンポテトとシュニッツェルで酔い痴れていたときも。
お母さんが日本で、焼き肉店や居酒屋やイタリアンや寿司店で、旧交をベロベロに温めていたときも。
日本で、デキあがりを満喫しているお母さんに想いを馳せながら
君は、ミケちゃんのお世話を、孤高に努めていたのだね。
さすが、お母さんの血肉を分けた我が子です。
犬バカの子は犬バカ。
猫バカの子は猫バカ。
ああDNAって争えない。
もしくはお父さんの、酒精を受けつけない血筋を引いて大正解。
はからずも、お母さんのほうは、いろんな深い意味でバカだから。
ことさら飲酒しているときは、目も当てられないほどにバカだから。
お父さんは、そんな醜態さらしているお母さんを、親身に介抱してくれたのですよ。
お父さんは、いまだに哀しいくらいの下戸ですよ。

若い君よ。
いろいろなこと、心配要らない。
お父さんは、いつだってシラフで頼り甲斐がある。
君はこのまま順調に、お母さんを越えて行くがいい。（感涙）

悪魔より無慈悲な神

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やはり、フレディくんほど、白雪姫のコスチュームが良く似合う犬はいない。
………
たとえ彼が、壮年期の雄だとしても。

さて。
飼い主は去年「蛇女」でした。
そして今年は「黒猫を、ヒトカワ剥いたら残忍な牝豹」でした。

宵闇をひとしきり、にぎやかに彷徨したのちの血の宴。
白骨チップス＆毒物ベジスティック＆呪詛サルサソース。
冷酷ブルービアカクテル＆怨恨チェリーコークに、死のジャックダニエル混入。
地獄の大釜で煮詰めた、殺意のチリコンカルネ。
妬み嫉みのライム風味、黒い嫉妬に狂うタコスサラダは、猛毒香草サランチュラの香り。
そして淫猥な、鮮血滴るプライムリブに、幽玄なるマカロニチーズ＆猟奇的なバタービーンズ。
その上に
臓腑も蕩かす、スウィートな極甘地獄
凄惨に酸鼻を極めた、バターピーカンとチョコレートの、御乱行に目を覆う残虐シナボン。
さあココで。
もう錯乱マルガリータいっちゃおうというトコで
憎き神から（夫から）
「一杯でやめとけ。呑み過ぎである。せめてテキーラは抜いとけ（英）」
と横槍が入る。
極道な黒猫、ヒトカワ剥いたら残忍な牝豹。
天に唾して尻ぺんぺん♪
神の裳裾を手放して、龍舌蘭の酒、こそっと濃いめにトプトプ注ぐ。
へっ。
これは魔界の媚薬じゃ。
酔いどれ牝豹のラヴポーションじゃ。
へっへっへっへっ…。

こうして、罰当たりな夜は闇に沈んでいったのです。
しまった。
（我が家での）ハロウィン伝統料理
ソコだけ和風な「七代祟る焼きうどん」を饗するのを忘れてしまった。
なんという
罪深きコトを。
おおおおお…
コレは戦慄を禁じ得ません。

神よ。
「今朝はべつだん二日酔いもないわ（英）」など、無理に爽やかさを装って、渾身のつくり笑顔で言ったのに
「ソコ威張るトコじゃないよ（英）」とか
そんな無慈悲なコト言わないで。
二十数年連れ添っているせいか
この神は
懺悔のつけ入る隙がナイ。