NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

Juliet's sweet delight

2015年05月24日 | Weblog
Pomheaven's precious blessings Juliet's sweet sorrow Rosalei May.
 
な。
長い。
長いよメイたんの正式名。
「ジュリエットの甘い悲しみ」
んま。
恋の匂いがするではありませんか。
ロマンスの神さま。
このヒトでしょうか?
それとも、あのヒトですかしら?

ママとしては。
Sorrow じゃなくて、Joyとか Delightのほうが好ましいと思います。
メイたんは、まだコドモなんだから。
「甘い悲しみ」なんてものは、ママくらいの熟成世代が分別あって、チョチョイと嗜むものなのに。
「…いけませんわ!わたくしには、家庭がございますのよ…!」
………
なんだろう?
この、エグミと酸味はなんだろう?

ああきっと。
悲痛とも言える、ジュリエットのあの台詞。
「夜ごとに形を変える月などに、愛の誓いは立てないでロミオさま…!」
「甘い悲しみ」というのは、きっとこういうことをいうのです。
………
後味すっきり。
甘露&甘露。

今日。
若い衆たちが張り切って
Leche Puto Flanっていう、蒸しケーキつくっていたのです。
とっても上手に仕上がって。
一緒に、お写真なんか撮っちゃって。
甘いものはなるべく控えているママだけど、ぜひとも試食をと奨められたら断れない。
ふんわり美味しかったけど。
やはり、予想以上に甘かった。
「甘い悲しみ」
土曜日の昼下がり。
ママが味わったアンニュイはそんなとこ。



メイたん。
みんなの妹妹(メイメイ)になりました。
愛くるしい、おさな顔。
ロリータのように蠱惑的。
でも。
気性は、野獣なのでした。

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Old soldiers never die.

2015年05月22日 | Weblog
決戦。
それは、秋のブラックフライデー。
そして。
毎年五月
春のペットエキスポ。

今年は、愛猫の終末に寄り添っていましたので、エキスポ参戦は、見送らざるを得ないものと思っていました。
睡眠不足も続き、悲しみに掻き暮れながら、末期の水を摂らせたり、湯灌も施したりしましたし。
今年の参戦は、若い衆に任せて、せめてもの休息のあいだ、ココロの不戦勝を狙うべきかと。

だがしかし。
オープニングから、戦いに馳せ参じる若い衆に一喝を喰らい。
筆者。
心ここに在らずの傷心のまま。
午後からの、後半戦に、しんがりよろしく駆けつけることとなったのです。
それはまさに、真実の弔い合戦。
泣き腫らした赤い目で。
休まらぬ体を引き摺って。
蒼白な、乾燥しきった顔色で。
会場に集う、愛すべき犬猫たちの姿に見蕩れながら、幽鬼と見まごう姿(ナリ)の筆者です。

悲哀はぐっと呑み込んで。
我が家にはまだまだ、養わねばならぬコドモたちがいる。
かすかな笑みすらぎこちなく、震える衰弱しきった手を差し伸べて。
犬用の赤いリーシュ&ハーネスと、犬用ドライシャンプー、キャットトリート、犬用お散歩給水ボトルなど買いました。
今思えば。
我ながら悲壮か。
2015のこのバトル。
歴史に刻む、苦戦中の、苦戦ではあった。
何の戦士だ筆者。
背後に、愛犬やら愛猫やらの英霊を背負いつつ
どこの帝国軍に属しているのかが曖昧だ。



戦利品に、喜び舞い上がるデカポメポリーちゃんの無邪気な笑顔に、慰められて癒されて。
動き、俊敏過ぎて、筆者の動体視力では追いつけない。
老残兵か。
せめて。
Veteranってことにならないか?

Old soldiers never die.
They just fade away.
真っ赤ぁサー元帥だって(←変換がね)そうおっしゃったのですってよ。

老残兵。
しぶとく粘れ。
I not gonna fade away yet.

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Rosalei May

2015年05月17日 | Weblog
Rosalei May.
五月の薔薇のレイ。
メイたん。
メイたんは、クリーム色の女の子。



15歳。
その天寿をまっとうした愛猫を見送って。
ペットロスに苦悩しておりましたのです。
ヒトの子供たちが。
そしてたぶん、筆者こそが一番重篤。

愛猫には、確かに繰り言のように念じておりました。
「お願いむーちゃん。一週間から一か月のあいだに、可愛い元気な仔になって、家に必ず戻ってきて」
と。

私事ですが。
週末、これからの季節に備え、風雨防護対策として、家の外壁の改修工事をしていました。
早朝から、凄まじい騒音の中、優雅に朝寝坊などできはせず。
寝不足朦朧。
それでも、未練がましくウトウトと、枕にしがみついていた筆者。
その時です。
弾頭ミサイルが、竜巻に煽られたような勢いで
ヒトの子供たちが、寝室を急襲してきたからたまりません。
まだ起きられないでいる、ただの動かぬ肉塊のワタシ。
ただならぬ緊迫した様子で
ヒトの子供たちが
「母さん母さん!ただちに目覚めてこれを見よ!(英)」
半眼の母。
スマートフォンの画面を、鼻先に接触するほど突きつけられました。
近すぎて、何がなんだかわかりません。
こころもち、画面が引きました。
そこに、クリーム色の縫いぐるみみたいなのが写っているのを、寝ぼけまなこで見つめます。
「……………(←言葉にならない)」
そうして。
夢の続きのまま。
シャワーもそこそこ、ドすっぴんの眉なしナマ顔。
そのまま筆者は、急げ急げと若者たちに担ぎ上げられ、車の中に放り込まれたのでした。
繰り返して言いますが、ほんとにほんとに、あんまり寝てなかったんです。
あれよあれよと。
若者たちの勢いに、翻弄されて流されて。
それはまるで、筆者の人生そのもののような、怒涛のひと時ではありました。



むーちゃん。
ま、み、む、め、も。
むーの次は、めーでしょう?
でもって現在、薫風うららか春はたけなわ。
五月は、早咲きの薔薇の季節でしょう?
南の島ですから、謝意を示したり、祝福を伝えたり、歓迎をあらわしたりするときは、花のレイを掛けますでしょう?
Rosalei May.
あんまり眠ってなくても、自分自身らしく、まだ覚醒しきっていなくても。
名称が、なんなくスッとひらめくということは
コドモが増えるということなのでした。

デカポメのポリーちゃんが、もうすぐ六か月歳。
仔犬育児の手が、少しはらくになってきたところに。
また、初歩からの仔犬育児が始まりました。
今にして思えば
デカポメのポリーちゃんは、夜泣きもマイルド、吠え癖もつかず、育てるのはわりとイージーモードでした。
お察しくださいませ。
このチビポメのメイたん。
ケージに入れるだけで、この世の終わりかと思うほど、声も嗄れよと泣き叫びますのよ。
仔犬育児。
このたびは、かなりのハーダーモードへと、レベルアップ間違いなし。
実妹に、心配されております。
「仔犬育児で、寝不足続き。それで体調崩したらどうするの?」
と。
実姉、不敵にうそぶく。
「万が一落命したら、これがホントの犬死にだよね~」



ダイジョブ。
ブログ書けるほどだから。
今。
デスクトップテーブルの上に、パピーベッド置いて、目の前で寝てるパピーに、ときどき顔突っ伏して、スリスリしながら書いてるし。
うふふふふ。
仔犬に。
顔をうずめて笑っているんだよ。
うふふふふ。
まだまだおねぃちゃん存命中。





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おかえり ~addプチ追記~

2015年05月16日 | Weblog
あたいね。
タフィちゃんです。
マミィとダダが、結婚式を挙げてから数日後。
庭の、マッカオレンジの茂みの下で、ミィミィミィミィ泣いてたの。
ママ猫とはぐれちゃって、迷子になっちゃって。
二晩くらい、ひとりぽっちで泣いてたの。

まだその頃は、若くて細くて健気な新妻だったヒトのママ。
問答無用で、保護してくれたの。
ママ、「トム&ジェリー」が子供のころから好きなんだって。
でね。
あたいのコト、ジェリーさんの、まだ赤ちゃんみたいな弟分、タフィさんに毛色が似てるって言ったの。
だから、お名前即決「タフィちゃん」
ママ?
あたいのママ?
今日から、若くて細くて健気な、まるでお嬢さんみたいな若奥さんが、あたいのママなの?
(↑トムさんに、アヒルの子が問いかけていたあの口調)
そう瞳で尋ねたら
「今日から、私がタフィちゃんのママだから!」
って応えたの。

若くて細くて健気な、まるでお嬢さんみたいなあたいのママ。
あっという間に。
脂のってきて、丸くなってきて、ふてぶてしくなっていくわけ。
ヒトの赤ちゃんも、ぽこんぽこんと、間も開けず二年続けて産んじゃった。
あたいのママ。
気がついたら、みんなのママになっちゃった。
そうしてね。
どんどんどんどん、貫録たっぷり、どっしりと、お尻に根が生えていったのよ。

そんな日々。
タフィちゃんね。
あたいのママにも、ダダにも、ヒトの赤ちゃん二人にも
バイバイって言わなきゃならないその時が来ちゃったの。
だから。
それからずっと。
「虹の橋一丁目、広大な敷地面積を誇るグレートコンビニストア向かい、
ふれあいドッグパーク~Bow Wow tails~ 真っ直ぐ再会坂ゆるゆる上がる。
鎮守の森越して道路左側、スタイリッシュログハウス猫キャフェ~Heaven ~」
ここで、ゆっくりゆったり、猫らしく平和に暮らしてるわけ。



ついこの間。
後輩の武蔵くんこと、むーちゃんがやってきたの。
おんなコドモにゃ滅法優しい、なかなか気のいい水も滴る男前。
これから、猫キャフェで同僚になるわけね。
仲良く、気長に、ゆっくりゆったり、あたいたちのママの訪れを、待っていようねって、むーちゃんとも話し合っているところ。

一方、下界。
この腐敗した世界では。
昨日。
南の島のお家に、むーちゃん帰って来たんだって。
優しく丁寧に包み込まれて。
ベルベッティーンな、濃い紫の布にも二重にくるまれて。
その上、つやつやした、素敵なコアウッドの木箱に守られて。
ネームプレートは金色なんだって。
むーちゃんおかえり。
おかえりむーちゃん。
ダダが。
「木箱に入ったむーちゃんを、寝室に持ち込んで添い寝なんかしたら(英) I'll slap your head!」
って、笑いながら言うわけ。
「そんなこたぁ~しにゃいわよぅ~」
そう、笑って応えながら、ママは、木箱を艶出しの布でやさしくぬぐっているのよね。

家族みんな。
ときどき。
普通に木箱に声かけてる。
ときどき。
普通に木箱を撫でている。
そのまま。
なんかもうそのまんま。
親しい生き物、それがたとえヒトでも動物でも。
生きてるときも死んでからも、あんまりそんなに、いろいろ変わりなんかは無いみたい。
あのね。
タフィちゃんは、感じるんだけどね。
当たり前なんだけど、いつもの日常が、普通に続いてるみたいだよ。



※追記
名優 ジョージクルー二ィ氏の、感謝の直筆メッセージ付きのお写真。
今回、お世話になりました、Pet Crematory(←ペットを荼毘に付してくれる斎場)に掲げてありました。
この島が舞台になっている、氏の主演映画「The Descendants」
(邦題 ファミリーツリー)
我が目を疑うほど、親しみ尽くした映像で。
痛々しいほど、あまりにもリアルで。
ただ走ってるだけなのに、わけわからんほど爆笑で。
なんだかやっぱり、しみじみと涙する、とても胸に残る映画作品です。

終盤のシーンに、涙をそそる、海洋葬のシーンがありました。
その遺灰。
こちらの、Pet Crematoryからの御協力だったそうです。
まあ驚いた。
目ぇ見開いた。
映画作品を観る目、これから、ほんの少し変わっていくでしょう。
そちらでは、ペット以外の、事故でみまかった動物たちの荼毘も、一手に引き受けておられるそうで。
映画作品の、重要なシーンに出演した生き物たちの遺灰。
おおジョージ。
あのワンシーンこそ。
名もなき生き物たちの「供養」ともなるのなら。
筆者、そう祈って止みません。
おおジョージ。













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I'll tell you all about it when I see you again.

2015年05月10日 | Weblog
仔猫のむーちゃん。

It's been a long day without you my friend.
And I'll tell you all about it when I see you again.
We've come a long way from where we began.
Oh I'll tell you all about it when I see you again.
When I see you again.

Wiz Khalifa の、「See You Again」
このラップミュージックの冒頭が、心の中で鳴り止まないのでした。

15年前の「母の日」に、家族に迎え入れてから
15年後の「母の日」に、煌めく星になった愛猫です。

その日が近いことはわかっていましたので
入院は避けて通院で、点滴療養を続けてきました。
懇意にしている獣医師さんから、「眠らせる」という提案も無かったわけではありませんが、看取らずに逝かせるのはあまりにも忍びないことでした。

幼いころから、兄弟同然、一緒に育ってきた我が子等。
完全看護。
寝る間も惜しんで添いっきり。
幼馴染みの友達も、今は立派な、ひとかどの若い衆。
お見舞いに訪れてくれました。
この熟年夫婦。
一分一秒、生きて傍にいられる時間を、それは丁寧に愛しんで。




「虹の橋一丁目、広大な敷地面積を誇るグレートコンビニストア向かい、
ふれあいドッグパーク~Bow Wow tails~真っ直ぐ再会坂ゆるゆる上がる。
鎮守の森越して道路左側、スタイリッシュログハウス猫キャフェ~Heaven ~」
愛猫、ワトソン武蔵丸 愛称むーちゃん。
そちらの常駐員になりました。

そういう「設定」
「妄想」じゃないの。
「設定」なの。
心に念じて、やみくもに思い込んで信じ込んで。
そうしていれば
自然と、「設定」通りに、「在る」「成る」「有る」
そのこと、毛筋ほども疑うべからず。
それを、実際に起こることとして、ひとさまとシェアするのは困難だけれど
私、一個人の中での脳内変換は、山脈のどてっぱらすら、苦も無く貫通しますのよ。

でも。
ふと。
It's been a long day without you my friend.
And I'll tell you all about it when I see you again.
この曲を想い出すと
悲しむつもりはないはずなのに、体から力が抜けていく。
涙なんだろうかこれ?
涙なんだろうなやっぱり。
溢れ流れているのは、涙ではなく、べつのもののような気がします。
ただの飼い猫ではなかった。
ただの飼い猫ではなかった。
それは、我が子等にとっても同じこと。
私たち、夫婦にとっても、むろん同様に。
いや、それ以上かもしれません。
たしかに猫ではあったけど、私たち家族にとってはほんとうに、ただの猫だけではなかった。
ねぇむーちゃん、そうだよね?



ちなみに「グレートコンビニストア」ね。
トイレットペーパーからグルメスウィーツからハリーウィンストンからルイヴィトンから、ひととおり全般、なんでもとにかくお取り扱い。
店舗面積、ゆうにコスコーの三倍ね。
ママね。
コンビニ前の赤いベンチで、だいたい鮭むすび食べてるの。
猫キャフェで、むーちゃんと猫じゃらししながら遊んで、ヴァニラマカデミアナッツフレーバーのハワイアンコーヒーか、茉莉花茶のミルクティーゆっくり飲むの。
眠れぬ夜に、ヒトの子供たち相手に語れば
「母さん、Pull yourself together.シッカリシテ☆」
と、すっぱり言われるけれども。
まだまだ青いぞ若い衆。
だから「妄想」じゃないんだって。
そういう「設定」なの。
イタイんでも望みでも、戯言でも現実逃避でもないんだから。
こういうときは、はいはい笑って受け流すのが、大人の流儀ってもんじゃないのよ。

ねぇ、むーちゃん。
待っててね猫キャフェで。
君がいないと、家の中が
なんだか、いつもより遥かに
広く広く感じるよ。
It's been a long day without you my friend.
And I'll tell you all about it when I see you again.
We've come a long way from where we began.
Oh I'll tell you all about it when I see you again.
When I see you again.







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歩行祭

2015年05月03日 | Weblog
恩田陸氏著「夜のピクニック」読了。
並びに、映画作品も鑑賞。

触発されたものか。
筆者、実年齢一顧だにせず。
ただただ無性に、走り出したくなり。
結果。
見るも涙、語るも涙の態となる。



そ~りゃ無理よ。
80キロなんて、ハナから無理。
もぉ~う!て~んで、無理に決まってるじゃないの。
Wのつく観光繁華街から、カエナポイント目指すみたいなもんだもの。
無謀よ。
短慮よ。
バカね。
バカだわよ。

でも私。
走り出したかったの。
早歩きしたい気分だったの。
高校三年生が主役の物語に煽られて、よくヤル気になったもんだ。
精進潔斎。
救心飲みながら、滝に打たれる、婆さまの荒行みたいなもん。

ママの、黒いスケッチャーズのgo walk、子1さん持っていったでしょ?
ナイわ。
ナイじゃないのよ。
いいわよもう。
イージースピリットのスニーカーで行っちゃうもんね。
こいうときのツレは、愛玩犬にさせたら負担が大きいものね。
シーズーもチワワもデカポメも、今日のとこはお留守番しててよね。
さあ、ここは出番だ。
耐久力あっぱれなアフリカ犬。
バセンジーのエィミーさん、一頭引きで、ママの伴走お願いします。

最初はいいの。
風も爽やか。
ウォ―キング日和この上なし。
このぶんじゃ、それは快適な、いい汗かくかと思ったら。
谷を渡る風、川を渡る風、中華霊廟を渡る風に吹きさらされて
途中から汗冷えてきて、だんだん背筋も縮こまってきて、もうさっぶいのなんのって。
でもって、それじゃあ海岸沿いなら良かろうと思えば、潮風に吹き殴られて、だんだんだんだん、寒~く寒~くなってくる。



無事帰宅。
ふくらはぎ、ぱんっぱんに張れ。
足裏、熱もってじんじん痛み。
臀部の筋肉、引き攣り笑い。
意識朦朧。
呂律もヘン。
どっとベッドに倒れ込んだまま、12時間、仮死状態のように寝る。
たぶん、幽体だか魂魄だか、ペロンと口から垂れ下がっていてもおかしくない。
夢も現(うつつ)も混然一体。
いろんなものが、激しく只今欠損中。
たいがい、埋まってないんだパズルのピース。
しかも、どれほどの距離を完遂したのか、しなかったのかも、すべてが曖昧模糊として混迷を極めている。
っだぁ~………!
軽~く、死線を、優雅にさまよったといっても過言ではないかと…
(↑いや、死線は過言だ)

奥さんアレよね~。
肉体年齢って、自覚すべきものよね~。
でも私。
走り出してみたくなったの。
それは、抑えがたい衝動だったの。
炭酸温浴繰り返して、貼ったものぉ~う。
腰から下、ほとんどにサロンパスゥ~。
で。
アレだもの。
もう婆ちゃんの匂いしかしないもの。
無謀よ。
短慮よ。
バカね。
バカだわよ。


でね奥さん。
私、スケッチャーズのgo walkなんだけど
明日、新しいの買いに行こうと思うの。
今度は黒じゃなくて、可愛いピンクとかさ。
たぶん、お店まで、這いずって行くようになるかもだけど。
バカね。
バカだわよ。
もう。
婆ちゃんの匂いする、大バカ目指すしかないわよ。



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