NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

珠玉

2014年02月18日 | Weblog
無情に鳴るのは、目覚まし時計のブザー。
「…あ~…うぇぇぇぇ~~~…」
うめきながら、強張った腕を、命懸けで伸ばして止める。

その途端、寝室のドアが豪快に開く。
「ゲツヨウビ~!カヨウビ~!スイヨウビ~!モクヨウビ~!キンヨウビ~!」
子ちびさん、朗々と唱えながらの入室です。
覚醒しきれていない母の脳内に
「次は土曜日…」
という言葉がよぎりました。
子ちびさん、そこでわずかの間、逡巡しました。
ですので母は
「saturdayは~?」
と、親らしい後押しをしたのです。

高揚を隠し切れず、鼻息も荒く、みごとに自信は溢れんばかり
子ちびさんは言い切りました。
「ドツヨウビ~!!!」
と。

この。
芸術点の高さ。
着氷の潔さ。
珠玉です。
珠玉としか、言い表すことができません。
破壊力に換算すれば、波動砲をもしのぐでしょう。
水準を、ドコに設定すべきかが今後の課題。
母は、眠りという幽界から
一息に、現実世界へ舞い戻ってくることができました。

日本のお爺ちゃんお婆ちゃん。
孫は、愛する祖父母を常に心に懸けながら
雪解けを祈りつつドツヨウビ。



※私信。
孫ちび、夕餉にBBQポークリブをたいらげました。
娘は、冷やしたぬき蕎麦。
婿は、タイヤ交換の段取りに。
婿は
「甘いキャンディがアメ。空から降ってくるのは?」
と出題すると
得意満面
「…マメ~~~!!!」
と、拳を突き上げる人でした。
空から豆が降ってきたのなら、それもかなりの珠玉かと。


※お写真は、ご近所の仲良し猫、サバさん。
これも珠玉の一枚。


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Happy Valentine's day♪

2014年02月14日 | Weblog
愛の日、Valentine's day。
その前後の、既に薄れつつある記憶を、思い出し思い出し書き連ねてまいります。

前前前夜祭。
love chloe perfumeのギフトトリオ。
「コレ、買うたってくれろ(英)」と言った。
ダイニング。
アヒベリーのグリル、マックサラダ、白ワインで食した。
デザートに、抹茶アイスクリーム。エクストラ餡子を添えてくりゃしゃれとゴネた。
コーヒーに、アイリッシュクリームリカーも、とっぷり注いでくりゃしゃれと。

前前夜祭。
良い三つ葉と、南魚沼産のコシヒカリが手に入った。
いろいろ具材を並べて、お茶漬けの宴を開催した。
特筆事項として、海苔の佃煮は手作りだ。
評価
「南魚沼産コシヒカリは、炊き立て白飯のままが良い。
カリフォルニア産ヒトメボレ等のほうが、お茶漬けには合う」

前夜祭。
パティスリーに、頼んであったチョコレートケーキ受け取りに行った。
ケーキのショーケースの美しさに目がくらみ、調子に乗ってモンブランとシュークリームとチーズケーキも求めた。
でも、愛のディナーは米八の山菜おこわと鮭だ。
風邪こじらせた友の病床に差し入れだ。
ハンドメイドクラフト、銀の薔薇などいただいて、心ほのぼの温まったりした。

当日。
特大ラヴリーレッド、愛の♡バルーン届いた。
ヴァレンタインデーディナーに何食べたい?と訊いた。
「ニックジャガー」と応えられた。
ローリングストーンズだなと思った。
それで、肉じゃがをこしらえた。
↑(上三行。自分で書いて、ちょっとイラッとした。)

アダルトなダークチョコレートは口溶けなめらか。
アダルトなダークチョコレートだから、唐辛子が入っているものもあった。
いろいろ深い意味で、ほんとうにホットで、身悶えるしかない二人だった。

真紅の薔薇の花束や、愛のメッセージカード、♡ホット♡なランジェリーなどは特別に無かった。
責任者は、徹底的に問い詰められた。
どういう了見かと。
どういう心得違いかと。
だが、カラくも、追求の魔手を逃れた。
筆者が、ホットで身悶えていただけに。
ああ辛い。
ツライんじゃないだカライんだ。

夜。
お風呂用の茉莉花茶、そのティーバッグの箱にカタカナで
「ジャスンチャ」
と、大きく印字されているのを、目をひん剥いて見た。
大陸のおおらかさに感銘を覚えながら、ティーバック六つ、バスタブに放り込んだ。
筆者、茶煮しめの愛の夜だった。
しかもアレだ。
香りほのかに、ジャスンチャだ。

後夜祭。
記憶がさだかでない。

Once again.
Happy Valentine's day♪
あなたと二人
日々是好日
Happy Valentine's day♪
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Hello Kittyはあなどれない

2014年02月07日 | Weblog
Hello Kitty.
有名な、カワイイ猫ちゃんキャラクター。

Hello Kitty.
マリーナに隣接する老舗のレストラン。
そちらで饗される、チェリーのアンゼリカが浮かんだ、ストロベリーヴォッカがベースになっているマティーニ。
淡いピンキッシュな彩りの、乙女な一杯のカクテルです。

Pu pu platterに、豪快なナッチョス。
御厚意で、赤身の新鮮なお刺身などいただいた。

Hello Kitty.
可愛いからって、甘く見てた筆者が、考え違いをしてました。
まっすぐ歩いているつもりでも、何ゆえ筆者は
限りなく斜めな方向へ、どんどん逸れて行くのでしょう?
そこは、ヨットやボートが係留されているマリーナ。
まかり間違ったとしたならば、海の楽しい仲間たちに囲まれて、波間にタップン★浮かんじゃったりするのかも。

Hello Kitty.
大切な人の、大切な人たちが、沢山集う一場面。
サルサソースとハラぺ二ヨ、たっぷりサワークリーム。
気を利かせて、持ち帰り用の容器を、サッと持ってきてくれたのに。
なんかもう、筆者タレタレにこぼしちゃってるし。
英語喋ってるつもりが、口から出てくるのは、思いっきりお国訛りの、呂律の回ってない日本語だ。
Hello Kitty.
アンタのせいで、筆者の気持ちが、ぜんぜん誰にも伝わらない。
ああそうさHello Kitty.
外人さんたちに(身内含む)この謝意の真心が、もし届いてなかったら、いったいどうしてくれるんだ?
Hello Kitty.
なぜ同胞の筆者を、裏切るようなマネを。
君はアレだな。
股関節から膝あたりまでを、効率よく攻めてくるじゃないか。
一口啜ったときに感じたよ。
君は、可愛いふりして美味しいふりして、悪辣に濃く強かった。
Hello Kitty.
まさかまさか。
君にこんなにまで酔うとは、予想だにしなかったよ。
Hello Kitty.
だからといっちゃナンだが。
せめて一矢報いるために、犬のお写真を載せてやる。
どうだどうだ、まいっただろう相当に。
おおおおおう!?
そこで筆者を、せせら笑ってるなHello Kitty.
なら言ってやる。
Hello Kittyの、Helloってナニさ?
エエ?
どういうつもりさHelloって?
今夜はもうアレだな。
おしゃれキャットの白い仔猫、マリーちゃんのブランケットで寝てやる。
 
………けっ!★
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斬られた jasmine

2014年02月07日 | Weblog
茉莉花茶が大好きです。
愛飲している茶葉を切らしてしまったので
あの、愛している華人街に向かいます。
黄色い缶の茉莉花茶。
コレですコレです、そうコレです。

今日はコナウィンド。ほのかに外気が蒸しています。
気に入りの、ジャスミンバブルミルクティーなど啜りながら、漢方薬のお店など巡ります。
ここまで来たらやっぱり飲茶。
黄色い缶は、卓の端っこにのけといて
さまざまな点心を目の前に、ココナツ風味の胡麻団子にかぶりつきながら
湯気立ちのぼる、熱い茉莉花茶を飲み干します。
ジャスミン、ジャスミン、ああジャスミン。
芳しく麗らかな、ジャスミンづくしの午後だから
微笑んで
「わたくしのことを、Night blooming sweetest sweet exotic jasmineとお呼びになってもかまいませんことよ。(英)」
と言い放ったら
これまた微笑み返しながら
「You don't have to go that far.」
だ、なんて。
さっくりすっぱり、居合い斬りしてくる、アナタが好きよマイダーリン。

あの、愛している華人街。
瞬きの間すら与えられず
さっくりすっぱり斬られたけれど、茉莉花茶は馥郁と美味。

exoticって、気張ってみたのに。
渇きを癒す、滋養の甘露を滴らせ、凛と宵闇に咲き薫る
魅惑のjasmineって、ただ言ってみただけなのに。
わたくしのアナタは
刃(やいば)一閃(いっせん)farと斬る。

ああこれで明日からは
手負いの、Night blooming sweetest sweet exotic jasmineだ。
さあ。
ドコで、ドウやって
ひたぶるに咲くべきか考えよう。


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Over Limit

2014年02月03日 | Weblog
小正月からの~
続く新年会、ヴェトナミーズ、メキシカン、チャイニーズ。
重なるバースデーパーティ連日イタリアン。
友 遠方より来たる、暖を求めて台湾鍋。
忘れちゃならない、旧暦の中華なお正月春節祭。
そしてスーパーボウル、若い衆集うならBBQ。
景気づけには韓国焼肉、辛味はなんだか縁起良い、そうとくりゃ石焼ビビンバ海鮮チヂミなどハズせない。

まんべんなく、滞りなく、ことごとく、とにかく祝っておりましたところ
さすがに筆者
体調、限界超えました。

一日絶食。
ぬくぬくと暖かくしてたっぷり休養。
安らぎのラベンダーをひとしずく、足湯に浸かれば、あまりの心地よさに、もうピクリとも動けない。
胃の腑を労わる、白粥と紀州梅。
あまりのありがたさに、手と手を合わせて拝みます。
この場合、どちらの神仏に拝んでいいのかわからないので、取りあえず白粥と紀州梅をチョクに拝んでます。

そしてなんと、絶食すると、当たり前かもしれないけれど
鏡の中の自分が
頬から顎にかけて、ひとまわりもふたまわりも、ほっそりとして見えるこの奇跡。
いやもう、コレは僥倖と呼んでしまおう。
おおおおおお…
ナニわたし!?
五歳、いや十歳
しゃらっと若返ってしまったけどイイのかしらっ!?

三日天下とわかっていても、ここは存分に調子に乗っとこう。
なかなかナイよ若返り。
只今、この一文を目にしているあなたさま
せめて、このひと時だけでいいのです。
私にどうか、ホザかせてください。
拝みますから。
チョクに。



※お写真は、飼い主の清掃作業を監視している、たれ耳うさぎのエラたんと、猫の総領ムサシ坊。

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