ボツボツウフフ

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手前の、手のひらサイズの黒い仔ちゃん。
一晩の、赤ちゃん保育でお預かりした、チワワXピンシャーのミミたん♪
ちっちゃいちっちゃい女の子なのに。
警戒の吠え声だけは、軍用犬なみ。
パピたん特有の、ハイトーンバウワウとはいえ、コレが結構あなどれず。
素敵な美人の飼い主さんのもとで、今頃は成長して大きくなったろな♪
でもって。
成犬に育って大きくなったくせに、それでもまだまだ、ちっちゃいちっちゃいなんだろなミミたんは♪
ウフ。
ウフフフフフ。

ああひとりでに。
ウフフ笑いが込み上げる。

ペパミントとユーカリプティスの、ボディアロマオイルに負けたのか。
オメガなんちゃらの、フェイスマッサージオイルに負けたのか。
今現在、私の顔面が、あますところなく湿疹だらけというのは、一体どういうことですか？
すれ違う人々と、視線すら合わせられず。
お寿司屋さんのカウンターで、緑茶のおかわりを頼むにも、ちゃんと声さえ張れないわ。
オーダー違いで運ばれた、全粒粉のヌードルは、旦那さまのぶんまで食べきることをしたけれど。
「デザート　ドウスル？（旦那さま、珍しくココ日本語）」
「…ん～あんまり欲しくない…」
場所を変えたスウィーツのお店では
ヘイゼルナッツコーヒーを、旦那さまから強奪して味わい
クレームブリュレのカラメルを、力任せにカチ割っていただくことをしたけれど。
お土産に、ケーキなんかも、種類を揃えて購買してくれろとゴネたわね。

それなのに。
どうして今、私の顔面は、こんなにボツボツなのですか？
常日頃、１２０％の輝く笑顔を、世間さまにお届けするべく、使命感に燃えて生きているというのに。
ウフ。
ウフフフフフ。

ああひとりでに。
ウフフ笑いが込み上げる。

上段のウフフと、下段のウフフには、宇宙を呑み込むほどの、深遠な隔たりがあることに
アナタは
気づいていましたか？
ちなみに私は今。
何もわからない状態です。
ええ。
何もかもが、ちぃともわかりませんですの。

ウフフフフフフフ。

get you!!!の夜

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そう。
あれはいつ頃のことだったでしょう。
旦那さまと口論になり
（↑いみじくも、現在の旦那さまと同一人物。ココに、奇跡を見る想い。）
アタマに血ぃ昇っちゃった彼に
「… %$@^*)(*&^%$@#@…！（←英）…I get you!!!」
と、言われたことがありました。
「おおおおお…！タク～ヤキム～ラァ！？」
瞬時。
旦那さまを、木村拓哉氏として見ようと努力はしてみました。
脳内凍結。
受像拒否。
網膜無稼動。
結果、焦点、映像を結ばず。
一世一代の女優の魂をもってしても、自分自身を騙すという、初歩的なことすらかなわずに。
拓哉とは、残酷なほどに見事カスりもせず、そのまま現在まで寄り添ってきましたが。
今では、ふとときどき
愛しい旦那さまの笑顔が
「薔薇模様の刻まれた、真鍮製のドアの取っ手」
に見えてしまいます。

脳神経科だろうか、それとも心療内科だろうか、やっぱり更年期障害か。
いやここは、自然のまま天意のまま、時の流れに身を任せ
流れ流れて流されて、いずれやがては、光り輝く大海を目指します。

あの、get you!!!の夜。
決して、完遂できはしなかった視覚作用。
数年を経て、ねじれた方向に着地です。
ああ妻は、現実に、震えおののき青ざめる。
ですから、わたくしのことを、青いイナ妻と呼んでくださっても、一向に差し支え…… %$@^*)(*&^%$@#@…！
そちらのあなたさま。
なぜわたくしを、無慈悲にボコられるのですか…？
SMAPの表記さえ、ハワイ州公認ステートランチョンミートSPAMと区別がつきにくい。
そんな可憐なわたくしを。