NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

Dean & DeLucaの二階は特に魔窟

2016年09月26日 | Weblog
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南の島。
Wのつく観光繁華街。
真新しい、レジデンシャルタイプの高層ビルディング。
大都市からの出店だという、日本でもお馴染みな、おしゃれな感じのグルメ&スウィーツのお店。
マンゴー風味のラバシュに、ダブルクリームブリー。
セサミラバシュに、スパニッシュマンチアゴチーズ。
オリーブ各種。
無花果のプリザーヴ。
プロシュート。ただ、しょっぱいだけのもんだと思っていたプロシュート。こちらのものは薄味で、肉肉しい肉の旨味がちゃんとする。
赤ワインを!
ここは私に、ぜひとも赤ワインを飲ませてください!
慎ましやかながらも、着実に錯乱していく筆者であった。

「父さん父さん!ベルーガキャビアがお値打ちよ!20$だって20$!
ほかほかごはんに、キャビア丼にして食ビましょうったら、食ビましょう!(英)」
「丼飯だと?母さん、そいつは犯罪だ!
いいかよく聞け、ここは落ち着いてよっくと見ろ!
20$では、決してないぞ!(英)」
ティースプーン二杯分も無いような、小さな小さな容器に詰め込まれた美食の黒い宝もの。
よっくと見たら、情熱価格の220$ではあった。

お店の方々のお話しを伺うのも楽しくて、皆さまとても親切で。
父さんは、お店のネーム入りのシンプルなマグカップなどまとめ買い。
母さんは、錯乱鎮めのため ほろ酔い覚ましがてら、熱いラテを啜りながらも、スウィーツ系も見逃してはならじと、アレもコレもと鷹のように眼を光らせる。

Wのつく観光繁華街。
久しぶりに訪れてみれば超楽し。
筆者はここでは
「南の島初心者の日本人観光客」
にしか見えないだろう。
ネイビーブルーのハート型。
愛犬用のdoggie waste bag holderを、赤いカラビナで、バッグに常時くくりつけていることだけが、在住者の証である。
それを見破る者は、愛犬家だけに限られるのだ。
わ~っはっはっはっはっ♪

酔った。
酔った勢いというのは怖ろしい。
酔った勢いで、河岸を変えてからも、ビーフステーキクリームホースラディッシュ&照り焼きチキングリル&スモークドポークの肉三種盛りもぱくついた。
禁断の、和風ポテトサラダまで平らげた。
そのまま酔った勢いで、チョコレートヘーゼルナッツケーキもペロッといってしまったではないか。
なんだったのだ?
いったいなんだったというのだ?
日々の、炭水化物断ちと甘いもの断ちのあの精進は?
なんのため、修行僧のような、エロスの片鱗も見当たらない断食生活に勤しんできたというのだ?(←厳密にいうと断食ではない。粗食の行である。それは筆者にとって、ある意味過酷なまでの荒行だ)

迂闊といえば迂闊だった。
酔ってはいけない。
Wのつく観光繁華街では、絶対に酔ってはいけない。
あの界隈は、筆者にとっては、まごうことなき食欲増進の魔窟である。
近寄ってはならない。
可能な限り、遠巻きにしておかなければならない。
親友が、南の島に遊びに来たときとかに、たまに訪れるから楽しいのだ魔窟とは。
あ~。
六根清浄、六根清浄。
魔窟で酔って、まんまと誑かされて、暴飲暴食の徒に堕した。
この、未熟者めがぁぁぁ!
自分っ!

後日。
筆者は、ソフトファスティングという名の断食行を敢行してみた。
成果としては。
まだ何もない。
なんでだ?
あ~。
六根清浄、六根清浄。



※↑お写真は、左手チワワさん姐さんのベラバンビーノさん。右手、ポメッ娘メイたん。
二匹とも、母さんを「ママのデブ~」と罵っておくれ。





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ムーミンに、「メソメソ」ってのがいたよね?

2016年09月19日 | Weblog
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筆者の実母の友人であるⅯさんは。
見るからに温厚で、品格溢れる上流の奥さまであります。
そんなⅯさん。
知ってか知らずか。
筆者はあなたに、してやられた過去があります。
そしていまだに。
そう。
いまだに、その記憶を手離すことができないでいる筆者は
年齢だけ重ねても、結局、大人にはなり切れていないのかもしれません。

それは筆者が、無垢な魂を抱えていた頃のことでした。
Ⅿさん。
あの日。
あの日あなたは。
それはそれは丹精込めたであろう、珠玉の手作り味噌を、我が家に届けてくださいました。
「○○ちゃん、これね、私作ったの。良かったら食べてみてね。
ほら。
メソよ!

当時。
無垢な魂の筆者は。
この瞬間から、生涯かけて。
味噌煮込みは、メソ煮込みに。
味噌おにぎりは、メソおにぎりに。
味噌汁は、メソ汁に。
呼び方を、変更せねばなるまいか?
そう思ったものでした。
無垢な魂、そのなせるワザ恐ろしき。

チグリス川とユーフラテス川の畔で、多くの民族の興亡を発することとなった、古代メソポタミア文明に関する文献を紐解きながら。
メソジスト教会で、敬虔なプロテスタントの信仰に励み。
メソ田楽や、季節の具材を、朴の葉でメソ包み焼きにしたもの。
白身魚の切り身を、西京メソで漬け込んだ焼き魚など
いちいち意識して、食さねばならなくなりました。
赤メソ、白メソ、麹メソ。
やいやいやい!
よくもアタイを、おメソにしやがったな!
みそみそみそみそ…み~そみそみそみそ…(←泣いている)

Ⅿさん。
現在、我が家の日系三世と四世は。(←夫、子供)
「メソ汁ダイスキ~!」
と、あたりまえのように言いますし。
「みそみそ泣いては、ダミね~」
と、何のためらいもなく言い放つようになりました。
筆者、立ち位置的にいいますと、まさに、日米メソ挟み。

Ⅿさん。
なぜですか?
当時、無垢な魂だった筆者になぜですか?
あなたの打ち放った、何気ないたった一言が、日米間にズレを生じさせ、あまつさえ、この地球の未来を揺るがすことになるかもしれないのですよ?
おかげで筆者は。
お味噌汁つくるとき、味噌こし使いながら、命尽きるその日までバカ笑いではないですか。
メソってⅯさん。
メソってⅯさん。
………
メソって。
Ⅿさん。



※↑お写真は、我が家の構成員のなかでは、わりとメソメソに似てるっぽい?と、思われるココレカさん。
メソメソって、ダックスフンドなのかどうか、今となってはもうどうでも…ふっ…!(←やや捨てばち)
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和讃が聞こえてきませんか?

2016年09月13日 | Weblog
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皆さま、お元気でいらっしゃいますか?
…っまぁ~!?
それはそれは。
何よりでございますわね。
朗報を聞かせていただいて、わたくし、ありがたく存じますことよ。
わたくし?
わたくしでございますか?
おかげさまで。
ついに。
とうとう。
パンドラの匣(はこ)を、開けてしまいましたんですの。

今となっては。
開けなきゃよかったと思いますのですわ。
どうして?
どうして、開けてしまったのでしょう?
ええ、ええ。
開けたわたくしが、バカざんしたわ。
ええ、ええ。
バカはわたくしでござんすの。
思いますれば。
匣には。
「希望」が入っているんじゃないかと思ってしまった段階でバカ決定。

バカが手を付け始めてしまったのは
「拙宅の大改装、ならびに総模様替えにつき、大々的にマジ断捨離着手決行」
なのでございました。
この、ほぼMission Impossible的な作戦に
果たして、「終局」の場面はいつ現れるものなのでしょうか奥さんッ!
うっわぁぁぁ~~んっ!
(↑泣き言を垂れている)

あのね。
箱よ。
匣じゃなくて箱。
買ってきたの。
オフィスデポでいっぱい買ってきたの。
要るもの要らない物、送るもの捨てるもの。
埃まみれ汗まみれになって、えんえんと選別するだけで、おばちゃんのお年頃になると、あっけなく筋肉痛になるって知っていらっしゃいますか?
日々の動物たちの世話と、毎日の家事を平行しながら、これらの一大プロジェクトに取り組みますと
だいたい三日で、非行に奔りたくなります。
それが、一週間以上も経過しておりますので、わたくし、身もココロも、いいだけ荒み切っております。
禁断の、開けてはならない匣の中には「希望」どころか「絶望」しか入っていないんじゃないか!
と、神をも呪うこの荒廃っぷりを御覧じろ。

匣匣匣匣…
箱箱箱箱…
家の中が。
箱で埋め尽くされている。
気づけばブツブツ、独り言を言っている。
匣匣匣匣…
箱箱箱箱…
匣に埋もれたまま、昼夜時間も定かではなく
死んだ魚のように横たわれば、脈絡のない、何かに追いつめられるような夢を見て
寝苦しい眠りから、ハッと目覚めることの繰り返し。
疲労は、取れるどころか、べったりと体中に纏わりついている。
朝まだき。
夜着は、厭な汗を吸って濡れている。
頸も肩も両腕も、きしむほどに冷えている。
不愛想なダンボール色に囲まれて。
群れなす匣に視界は閉ざされて。
今日のこの一日も、分別で始まり、分別で終わるのだ。
匣の底には、色褪せた薄紙が一枚、そこに見えるのは「苦役」の文字だ。
………
↑上の一行。「苦役」の文字が見えるのは創作。もしくは幻覚。
おばちゃんしっかり!気を確かに持って!

華やかさの片鱗すらないダンボールの色味。
目の前に、それが積み重なっていると、それらがだんだん、見事に墓標に見えてくるこの不思議。
匣匣匣匣…
箱箱箱箱…
そのうち、私は変身していくのだろう。
髪振り乱し、まだらな白塗り化粧に、品のない真っ赤な紅。
ぼろ同然の湯帷子を引き摺って
「匣の数え唄」を口ずさみながら、小豆の入ったお手玉とかしそうな勢いだ。

犬も猫も。
手を貸してくれることはない。
夫の手が入れば逆に邪魔になり、お手玉引き裂いて、中身の小豆投げつけてやりたくなることでしょう。
「てや~っ!この小豆を喰らえ~っ!」
ねえ奥さん。
それでもいつの日か。
すべてが収まるべきところに収まって、見目よく整う麗しい日が来るわよねぇ?
片づけ続けさえすれば。
ええ、ええ。
片づけさえ、し続ければ。
………
一重、(匣)積んでは父のため~♪
二重、(匣)積んでは母のため~♪
三重、(匣)積んでは故郷の~♪
兄弟、わが身と回向して~♪
色音、哀し。
賽の河原和讃が。
匣の河原和讃に聞こえてしまう、今日この頃ではあります。



※↑お写真は、バセンジーのエィミーさん。
ママのココロが異世界に飛んでいって、お手玉匣婆になってしまわないように、気分転換にお外にお散歩に行きましょね。

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