The Gift of the Magi

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妻から夫へ。
夫から妻へ。
互いのクリスマスギフトの中に、BIG ISLAND CANDIESの、チョコディップショートブレッドクッキーがあった件について。
「なんてダブルスウィートな私たち！」
と、にっこり笑顔を見せることこそ、崇高なる賢者の振る舞い。

クリスマス前に、堂々アラモアナＳＣにオープンしたBIG ISLAND CANDIESの、商売上手に脱帽するでもなく。
私たち、混雑する店内で、よくカチ会わなかったわねと驚嘆するでもなく。

妻が、自慢の金髪をバッサリ切って売り、夫のため、懐中時計を吊るす金鎖の代替に購ったのが、BIG ISLAND CANDIES。
夫が、大事な懐中時計を質に入れ、妻のため、鼈甲の櫛の代替に購ったのが、BIG ISLAND CANDIES。

そんなBIG ISLAND CANDIES。
さあ味見しましょうと思った時点で、子供たちにさんざんに喰い荒らされ、箱の中身がすでにエンプティだった件。
ああ幻のBIG ISLAND CANDIES。
賢者の贈り物、妻の胃袋は素通り。
手元に残ったのは、カランポの箱だけ。
そこには、ありったけの愛の詰め合わせが、かつて在った。
なんと美しい。
なんと美しい。
かけがえの無い、清らかなる賢者の贈り物、それはBIG ISLAND CANDIES。

友人と一緒に訪れた店内で、ひとカケラ試食を薦められ
「あら、美味しいわ♪」
と、刹那感じたソレだけの。
ああただソレだけの、BIG ISLAND CANDIES。

（聞いた話しによると、BIG ISLAND CANDIESのショートブレッドクッキーが、ちょっとした贈り物としてカブったのは、我が家だけではなかったようです。
ほぼ島内全域。
各家庭各職場に於いて。
やってくれるな。
BIG ISLAND CANDIES。）

※お写真は、「仔猫の頃の雛子ちゃん」
可愛いでちゅね～☆★

December Exciting

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２４日　冬嵐のホーリィナイト。

牛肉赤ワイン煮　デミグラスソース添え。
手捏ねで醗酵させました、胡桃とオーツの一口パン。
海老＆チキン＆ズッキーニ＆ケイパー　レモンバター風味のパスタ。
いろいろ果物、これでもかと盛り合わせ。
温めたアップルパイに、熱いエッグノッグラテ。

風が強く吹きつけるイヴ。
近所のチャーチから、胸に打ち響く鐘の音が。
風の具合で、賛美歌の合唱なんかも聞こえます。
飼い主は厳かに
「どんなもんだね？母の手作りのイヴに感謝せよ」
と、徒弟たちに祝福を贈る。
深夜。
クリスマスギフトラッピングに真面目に取り組もうとするこの努力。
イヴに鑑賞して涙するのは
「small one」「The Nativity Story」 「The Passion Of The Christ」

２５日 おだやかな生誕祭。

旦那さま御親戚御一党さま大集結の、総合ブランチパーティ＆冬の贈り物祭り。

晩餐に華人街へ繰り出す。
この日は、どこもかしこもクローズド。
でも勤勉な、華人の街だけは動いてる。
なので、私のクリスマスはだいたい中華風。
茉莉花茶で暖をとりながら
「献上 我深深得祝福 聖誕節快楽！」みたいな感じ。
好吃　海鮮！
点心も好吃！



夜。
ドールキャナリーシアターへ。
スピルバーグの「WAR HORSE」
もう、子馬生まれた冒頭からラストまで、ダダ泣きっぱなし。
動物モノはいかんでしょ～。
特に、お馬さんはダメでしょ～。
ポスター見ただけで涙でしょ～。
う～わ～軍馬がね～！
う～わ～軍馬がね～！
と、帰りもおいおい泣きながら、フラフラになって帰宅するクリスマス。
アイメイク総崩れにつき、鏡の中の飼い主、年間一番驚愕の顔面。

２６日

年末新年のための、怒涛の食品＆正月飾り買い出し。
夕餉。殺生天国焼き肉祭り。飼い主、鯨飲鯨食＆酒池肉林。

２７日

ブラックフライデーで大風邪ひいた敵討ち。
「報復の、アフタークリスマスセール」
香粧品、衣類、履き物のたぐい。
敵将の頸、次々と挙げる。
千切っては投げ＆千切っては投げ。
ですから飼い主、今宵は戦勝の祝い酒に酔い痴れようと思います。
………
荒くれ師走の、箇条書き日記
ココにこうして記す。
記している背後で、ダーリンが大掃除に励んでいらっしゃる。
お正月の飾りつけも、このまま彼を信じます。

EveEve

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最高気温２２℃。
最低気温１８℃。
これで寒いとゴネたなら、実家の家族に、顔にクリームパイ投げつけられても文句言えません。
………
のでしょうか？
（あっ、パイが飛んでくる！）

室内犬を膝に抱き、ほのかな暖をとるしか術（すべ）を知らない私です。
火だって熾せない。
温泉だって湧かせない。
恐い親方に言いつけられたから、このマッチ全部売れるまで、おうちにゃ帰ってゆけないの。

そんな不憫な私を、内側から温めてくれるのがこのココア。
暖房器具のダの字もないこの現実から
つかの間、天国へ逃避させてくれるのが、クリスマス定番、バターミルクシナモンシュトレーゼルケーキ。

皆さま、素敵なイヴを過ごしてね。
あんまりあんまり寒いから、マッチを一本、擦ってみました。
金色の炎が輝いて、かじかんだ指先が、ほんのり暖まるような気がします。
マッチ売りの老女。
灰と燃え尽きるまで輝くの。
もっとも萌えかすだから火遊びするとしたら、火傷が心配なんだけど。

混沌

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日本国から、船便で送った、ペットトレーや犬グッズ。
物品そのもののお値段よりも、輸送料金のほうが高額です。
発送から、南国に在る自宅に配送されるまで丸二ヶ月。
たとえ丸二ヶ月かかっても、紛失もせず破損もせず盗難にもあわず、無事に届けばここはヨシ。

実家の玄関先で、大きなダンボール箱バラして、実妹に手を煩わせながら梱包。
ビニール紐でぐるぐるに結わえて、プラスチックのチープな取っ手付けて、駅前の郵便局まで持参したあの日。
地下鉄の改札かいくぐるたび、とてつもなくガサ張るもの抱えているせいで、故郷の皆さまの視線が、心なしか痛かったものでした。

やはり。
宛名に、”For LANI&MAKA.also all my dogs♪ with lots of owners love☆★”
と。
受取人である、旦那さまの名や、住所より
大胆に強烈に鮮明に、これでもかと大書きしておいて大正解。

旦那さまは、その宛名書きを読み
クスッと、笑みを漏らしていました。
「やだ～！私のスルことってバ、やっぱりそんなに可愛い～ぃ～？（英）」
旦那さま、ニヤニヤしながら無言。
それは、とても賢いレスポンス。
無言一秒、怪我一生。
赤児泣いても蓋取るな。
Look before you leap.
はじめチョロチョロ、なかパッパ。
合わせてニョロニョロ、むニョロニョロ。
夫婦道。
たった一言、ウカツな言葉が命取り。

文末。
日系移民的カオスが、滲み出てしまいました。
ところで
ミぴょこぴょこするのは何でしたか？
裏庭に二羽いたのは、ハニワでしたよね？

そのうち降臨しますから

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「What's for dinner?」
と、旦那さまに訊かれ
「…ポースト　ローク…」
と、つい応え。

もはや、English as a foreign or second language.とか。
いわんや、母国語的にも、何らかの崩壊の兆しであろうか？とか。
そんな、初歩的な段階は軽く超越。
もうすでに、世界の果てまで見遥かすような気さえする。
あと数歩で
神域。

そして。
小さなツリーの左隣には
無造作な感覚で、「健康踏み竹」が位置している。
と、いうことは。
神秘宗派に他ならない。

凶行

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我が家の獣どもの総帥、２００１年一月生まれ、ボス猫の武蔵さん。
数日前、嘘のような大雨落雷の悪天候をものともせず、一瞬の隙をついてのまさかの大脱走。
にわかに家族一致団結、嵐の中の捜索活動も虚しく
ついぞ行方不明なまま、空模様はますます悪化。
家族それぞれの胸に、ある種の覚悟が去来する。

本日夕刻。外出先から帰宅して、ドアを閉めようとしていたところ
「ニャア～…！」
と、さもフッツ～に自力で帰って来ましたね。
これがまた、さもフッツ～に。
罪悪感も後悔も、微塵と感じさせない、その平常な態度。

「腹がすいた。喉も渇いた。雨の止まない外にも飽きた。
ついでに、力量試しに、どこぞの猫と喧嘩した。
フフフ♪俺様もまだまだ現役だ。
何を躊躇する。
俺様のお帰りだ。早とこ家に入れろ。
それから食餌は大盛りで。
なんだ？カリカリドライフードだなんて味気ない。
今の俺様は、スペシャルキティのサヴォリ風味チキンwithグレービーをがっつりいきたい気分だ。
なんだ母さん、何か、言いたいことでもあるのか？
心配した？
フッ。妬くなよ妬くな。
母さんが邪推するようなことは、誓って何も無かったぞ。
愛しているなら、この俺様を信じろ」
彼の蒼い瞳が、饒舌に語ることはなはだしい。

傲岸不遜な、不良亭主みたいなその態度。
猫だから許されることだが
これがヒトの亭主なら、全国共通で、八つ裂きにされるところだぞ。
そして有無を言わさず、子２さんに丸洗いされる彼。
バスルームから「ンニャアアア！ンニャアアア！」と、絶叫に近い悲鳴が聞こえる。
厳罰に処されている彼を、救う者は無い。
乾いたあと、彼は爆裂的に、深い眠りに落ちている。

自分の亭主が、もしこんな素行をとったらと思うだけで
チェーンソウ振りかざして蛮行に及ぶ、自分の姿がいともラクラク脳裏に浮かびくる。
いやチェーンソウは生ぬるい。
電力使うぶん、違う気がする。
日本国出身の婦女ならば
ここはやはり
鎌だろう。

あなたの太陽は私のはず

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ナウマン象を搭載したステルス機が、庭先に墜落！
…したのかと思ったほど。
昨夜の落雷は激しゅうございました。

日中も、奇跡のような小降りの間に、すばやく庭掃除など済ませねばなりません。
犬たちは、この頃続く悪天候でお散歩にも行けず、ココロねじれて明らかにふて腐れている感じ。
ヒトの子等も、言葉数が微妙に少なく
妻すら、夫に語りかけられても、聞こえないふりしたりします。
悪天候続きにつき、すべてのものが、一触即発。
南の島の陰惨な雨季。
ビーチあたりじゃ泳げるだろうけど。

フラッシュライトに非常用キャンドル、停電の備えは万全にも関わらず
漠然と、危機感におののく。
この、陰鬱なる冬嵐を、どのようにして遣り過ごそう？
………
木の実の風味芳しい、ここはコーヒーケーキを頬張ろう。
犬たちには、ササミジャーキー。
夫には、せめてもの笑顔など見せてみよう。

なぜ無い暖炉？

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ホノルルマラソンも無事終わり、友もみごとに完走を遂げ、ともに分かち合うこの達成感。
やったやった、やりました～！

多忙につき、少し出遅れちゃったけど、それでは購買に参りましょう。
フレッシュクリスマスツリー。
今年のチョイスはノーブルファー。
お天気はすこぶる悪くって、ツリーも半ば売り切れ気味だけど
熱いクリームココアでも啜って、身も心もほっこほこに温めてから参りましょう。

そしてそして、そうなのよ。
ノーブルファーの清浄な樹の香りにうっとりと、幸せ気分で陶酔していたら。
ベルヴェットの肌触り、赤いリボンに、少し小ぶりの宿り木はミストラトゥ。
クリスマスレッドなポインセチアの寄せ植えに霧吹いて、ハムハム♪ハミングなどして浮れていたら。
クリスマスオーナメントを箱から取り出して、脚立に乗って、ピクシーライツを、ウキウキ試しに点灯していたら。
外は冷たい大降りの中。
このデカイ猫
これ見よがしに脱走です。
追えば追うほど、泡喰って雨の中ワタクタ逃げていく。
武蔵さ～ん！
おおおおお…！
NOぉNOぉNOぉぉぉ～～～！
呼べど叫べど、老境に差し掛かった愛猫は帰ってこない。
島内に、フラッシュフラッドウォーニング発令になってるのに、あのトムキャットは戻らない。

聖ニコラウス。
イヴの本番前に、仕事増やしてチョト悪いんだけどさ。
お願い戻してあの老猫を。
捕獲後のシャンプーもノミ取りも、アタシ頑張ってみるからさ。
その大袋で、パホッとくるんで捕まえて。
お礼に、暖炉のとこにバタークッキーとミルク置いとくからさ。
あああ～～～。
しまった、肝心の暖炉が、無～い～。

martarerは初老につき

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今週末は、恒例のホノルルマラソン。
日本からの友人が参加いたしますので、本日はリハーサルも兼ねて、愛車を駆ってのコーストレースなどさせていただきました。

「フルマラソンは無理でも、１０キロウォーキングなら参加してみない？
一緒にチャレンジしましょうよ！」
と、友人は明るい笑顔で誘ってくださった。

「…いや…あの…ワタシ…」
筆者、年甲斐もなく、思わずもじもじしてしまう。
「…大きな声じゃ…言いにくいんだけど…
あのっ…あのねっ！
ズッ…ズ～レ～がぁ…！…マ～タ～にぃ…！
なるのがっ…！コッ…コワイのぉぉぉ～…！」
と、言葉とは裏腹に、盛大な音声で、赤裸々な心情を吐露。

当日、雨が降りませんように。
当日、暑過ぎず寒過ぎず、強風など吹きませんように。
当日、虹の街ホノルルの風景を愉しみながら、ランナーの皆々様が
全員無事故で、ゴールまで到達できますように。

筆者、心から応援します！
君よ、走れ！
人生の山坂を疾駆せよ！

完走した貴方は、栄光のフィニッシャー！
無謀に走り出すとしたら、筆者はズ～レ～マ～タラ～！
走者の皆さま、脱落者の汚名は、敢えて筆者がかぶります。
あの、ココヘッドの稜線から昇り来る、白く輝く旭日を、その手で掴め若人（わこうど）よ！