NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

Enfant terrible

2015年06月24日 | Weblog
魅惑の香りが漂っております。
奔放で妖艶な、官能くすぐる、甘いヴァニラのラストノート。
パーティシーズンなどの、華やかなひと時にチョイスしていた愛用品。
………
もう、たしかディスコンティニユーだったはず。
クリスチャンディオールの、ヒプノティックプワゾンは。
その香りのシリーズの中でも、特に気に入っていたのがボディジェルソープ。
メインバスルームのフロアタイル一面に、そのジェルソープがなすりつけられていた日には。

さすがだよディオール。
タオルだろうがモップだろうが、水をじゃぶじゃぶ使えば使うほど、さらにみごとな泡立ちです。
保湿成分たっぷりの、きめ細やかでうっとりするような白い泡。
せめてアレよ。
ニュートロジーナ石鹸とかだったなら。
泡切れも、いくらかスッパリしてたはず。
ああいい匂い。
恍惚となりそうな甘い残り香。
バスルームはおろか、寝室もリビングも。
それどころか家中が。
そして、飼い主自身も、飼い犬たちも。
華麗、壮麗な香り立ち。


やってくれたわね。
このデカポメ&チビポメが。
あなたたち犬なのに、なんでこんなにいい匂いさせてるのよ。
どちらのバンケットルームに向かうおつもり?
氷でできた、天使像とかペガサス像が飾ってある「飛天の間」とか「カトレアの間」とかでパーティを?
でもって、モエシャンドンやドンぺリニョンで、ベルーガキャビアとかいただくの?
言っとくけど。
もう、なかなか手に入らないのよこのジェルは。
大事にとっておいた、最後の2品だったのよ。

寝起き速攻。
芳しい泡にまみれる飼い主。
壁の花どころか、床に泡の花が咲き乱れている。
おかげさまで、泡と戯れながら、美しい半日がつぶれましたのよ。
せめて。
この泡が、坊ちゃん石鹸とかだったなら。
何ゆえ、よりによって、愛用のヒプノティックプワゾンを。
飼い主、放心のあまり。
現実から、ペットブログ執筆に逃避中。



※↑お写真は。
デカ茶のほうは、パピ毛が換毛する、いわゆる「サル期」真っただ中の頃。
チビクリームは、いまだペットシートの認識も不完全。キャン泣き収まらない赤ちゃん期。
現在、このころより成長しましたが。
あいかわらず、2匹とも、はちゃはちゃのワチャワチヤの、わけわからんパピー時代特有の、超絶いたずら盛りです。
誤飲誤食には、細心、気を配っているのですが。
飼い主。
本日、一人泡祭りでした。
いくら可愛いからって、調子に乗るんじゃありません。
pom hellよね pom hell。
イヤよね幼年期。
Enfant terrible。
でもね。
もっとイヤだけれどもね更年期。
なんの因果か、すとんと堕ちたよパピポメ地獄。
この、ケダモノ地獄の、プリティー天使ちゃんたちめ。(!)
ら~りら~りら~♪
悪い子ちゃんたちでちゅね~♡
でも2匹とも、とってもいい匂いちゅるでちゅよ~!
マミィは、犬バカ地獄のどん底で生きてま~ちゅ♡


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Native Remedies

2015年06月23日 | Weblog
かっさかさ~♪の
ぱっさぱさ~♪
乾燥しきって陽に焼けて。
無事、帰島してきました探検隊。(←夫、若い衆たちの混成部隊)
ドライプルーン?
干し椎茸?
タタミイワシ?
赤黒く脱皮してるわ、粉吹まくりだわ。
あいやいや。
あなたたち。
水に戻したら、なんらかの出汁でるの?

過酷ね砂漠地帯。
大きな山火事も、未だ鎮火していない状況で。
昼間は、華氏で軽く百度超えだそうでして。
夫と、若い衆混成部隊の編成。
ヒートストロークなど、おのおのの体調管理はもちろんのこと
もうひとつ、あることが懸念されていましたが。
リスも、プレーリードッグも、アライグマも、鹿も、エルクも、鷲も、禿鷹も、山猫も。
特に念押ししたのが、コヨーテと、ピューマと、バイソンと、ヒグマ系。
「まかり間違っても、島に連れ帰るな!」
母、渾身の助言で送り出しましたものです。
保護して、一緒に帰島してきたら、さすがに戸惑いを隠せないですからね。
やりかねない。
うちの家族ならやりかねない。
万が一そうなれば、ピューマの世話係は、この私しかいないですしね。
(ちなみに、希少種の山猫と、普通のドメスティックキャットのハイブリッドの子猫なんですが、この仔猫を島に連れ帰ろうとして、ひと騒動起こした人物を知っています。
ごくごく最近の話しです。
細かくいうと本日。)


探検隊を、熱烈ウェルカムバック!と、犬たち全頭大喜び。
猫たちは、冷めた態度で身を隠すのみ。
母は、熟睡のとこ叩き起こされ
荷ほどきもせぬうちから、撮り溜めてきた映像を観ろと言われるのでした。
そして、すきっ腹にキャフェインコーヒーを流し込んだのが運の尽き。
ふいに襲う、悪心に震えながら、冷や汗まみれで、大自然画像を見せつけられたのでした。
同行せずに大正解。
知らず知らずに、命拾いしていたことを、つくづく思い知らされる瞬間です。
私なら、即効2分で日射病。
5分で禿鷹の御馳走に。
禿鷹にも、好き嫌いはあるかもしれないが。
映像観ただけで、すっかり恐れ入る母でした。



でもって父の日はチャイナタウンへ繰り出して。
ここでも、キャフェインの強い中国茶を、うっかりついつい飲み過ぎたものか、また悪心がぶり返す。
脂汗を垂らしながら、向かった先は映画館。
冷房対策のフリース着こんで、話題の「ジュラシックワールド」
へんてこなメガネかけて観る、飛び出す立体3D画像です。
観ているそばから悪心増大。
映画は、とてもエキサイティングで楽しめましたが、大変気分がよろしくない上、視界がとってもぐらんぐらん。
「生き物ではなくて、砂漠から精霊的なもの連れてきただろぉぉぉ~?
探検隊のみなさんよぉぉぉ~?(英)」

ですので今。
火を焚いて、鷲の羽根飾りを纏って、蒼い月夜にコヨーテダンスをしながら
魔除けの儀式をしています。
今夜は、ホワイトセージで燻した香りに包まれて、皮のテントの中で就寝するつもり。
酋長。
ホワイトセージてんこ盛りでお願い。



※お写真は、うちのヒグマとコヨーテ。



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哺乳類ならなんとか

2015年06月17日 | Weblog
自由よ!
青空よ!
晴れ晴れよぉ~う!



お父さん。
若い衆たちとともに。
砂漠へ旅立ちましたから。
渓谷とかにも立ち寄るとのことで。
あれ?
湖とかも行くって言っていたような?

お母さん。
ただちに女子会招集。
美食美酒。
へべれけ。
ぐでんぐでん。
放歌高吟。
ジャクージプール浸かりっぱなし。
自由よ!
青空よ!
のんびり&のびのぉ~び!
きえぇぇぇ~~~っ!!!!!(嬉)

半径10キロ四方。
精密機器も、金属疲労を起こさざるを得ないような、超音波ヴォイスを発しながら
自由を満喫しています。
この、喜びの怪声で。
ダイヤモンドヘッドが引いたもの。
西に、2センチくらいはズレたもの。

誰が行くもんか砂漠。
誰が行くもんか渓谷。
誰が行くもんか湿地帯、熱帯雨林、秘境山岳、亜寒帯。
私のアウトドアは、愛玩犬と戯れながら行く、そこらへんの島の海っぺりが精一杯。
ダメだものキャンプとか。
バンガローとかでもダメだもの。
昆虫系?
ちょろちょろ系?(←げっ歯類、節足類、鱗翅目、爬虫類、両生類、軟体的生物、ことごとく含む)
だめだもの。
いやだもの。
お湯のシャワーに清潔なバスタブ、香水くさいパウダールームとかないとだめだもの。
キンキンに冷えた🍺とか、セクシーカクテルとかないとダメだもの。
私が棲息できるのは、シティージャングルだけだもの。
午後はサロンルームで、詩の朗読とかしながら、チェンバロの演奏聴かないとダメだもの。
そして夜は、香を焚き染めたそのシークレットチェインバーで、占星術を弄したり、タローカードを切ったりしないとダメだもの。
マダムローズ、薔薇夫人とか、もしそうあだ名されたって、まったくかまわないもの一向に。(←呼ばれてない。なぜ?)



つかの間の自由。
思う存分、満喫したいと思います。
んも~っ!
こりゃまた、どうしてくれよう!?
有難い有難い。
青空に向かって、御礼の合掌して祈り上げるもの。
誰にも起こされないで、いいだけぐっすり眠れるだなんて。
ああ、それだけでココロが躍ります。
奥さん聞いて。
私、今年で銀婚式なのよ。
初めてよ初めて。
結婚してから、こんな自由時間は初めてよぉ~!
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Top Of The World

2015年06月05日 | Weblog
突発的に発熱。
体温計を使う勇気なし。
タイロノール服用、二日間ほどのらりくらりする。
やや回復。
ところが、今度は胃腸の調子が不良。
仔犬育児中につき。
絶賛、コマギレ睡眠継続中。
慢性的に、休息も休養も足りていない。
その上、いつ干上がっても不思議ではないというのに、よりによって、こんなときに限って、やにわにレディースディに突入。

なんだっ!?
なんの試練だっ!?
てっ。
天はついに。
この私を、見放したもうたのかぁぁぁッ!?
 
近年、稀にみる、体調絶不調。
ぼやきつつ。
私は登った。
あの。
魔の、ラニカイピルボックスリッジトレイルの、情け容赦ない急峻を。

巷では。
簡単、楽勝、普段着でも遊びに行ける、絶景ポイントのトレイルだそうです。
日本の皆さまにも、こりゃまた人気があるそうで。
ええそうですよ。
軽い気持ちで、ごくごく軽装で、赤ちゃん連れで、犬連れで。
ぺたぺたゴムぞーりで、いっそのことドレスアップしてたって、行って行けないことはない。
一般の皆さまには、難なく楽しめる、手軽ともいえる素敵スポットなのでしょう。

でも私。
生まれてこの方、鉄棒の逆上がりなど、ただの一度もこなせたことが無く。
跳び箱も、まともに飛び越せたことのない、逆体育バカなんざんす。
高校の、マラソン大会も当然病欠。
ハナから、校庭の小石拾いか、花壇の草むしりに従事する気マンマンでしたから。
嗚呼そして。
なけなしの底力は、クウィーンズホスピタルの分娩室で二度も使い切り。
風前の灯火さながらに、新生児育児で、精も根も尽き果てたのでございます。
その虎口から。
少しづつ少しづつ。
薄紙を剥ぐように、健康を手元に引き寄せつつ、細々生きながらえている、健気な路傍のひなげしの花一輪。(!)
それが、私という闘う生命体なのでした。

友は言うよ。
「さ、お姐さん。サクサクいきましょうサクサク☆」
だがしかし。
体調絶不調で、初老の私は、命懸けだぞ命懸け。
バターンかサンダカンか。
行軍とほぼ同等。
もしくは、八甲田山、雪の行軍と同じこと。
雪、無いけど。
ぜんぜん無いな、そう雪は。
「わたしゃ~、あと何年くらい~、○○ちゃんや□□くんたちと~、こうやって野外活動できるかね~?
悪いが、み、み、水をくれんかね~?…ゼイゼイ…ゼイゼイ…(←息切れしている)」
友たちは、口を揃えて言い切った。
「20年です。あと20年。」
に。
にじゅう…。
ふと。
そこで気が遠くなりました。
ああ絶景。
なんと美しい海の色彩。

身の程をわきまえている私は。
崖に身をもたせ掛けてその場で休んだよ。
下山の体力を、いくらかでも温存させねばならないし。
(前回も、前々回も、ここで休んでいる)
ここを、私の頂上とする!
刃のごとく潔い。
サムライのようかおばちゃんは。
旦那さまと、若者たちは、ピルボックス(←砦みたいなの)を二つも乗り越えて、普通ヒトが往かない箇所まで登ったらしいです。
男性陣、ゴムぞーりでひょいひょいと。
御先祖に、猿飛佐助の系統が?
何その、脅威の身体能力は?
魔人?
超人?
一般人?
そこからは、私の知らない絶景を拝めるというわけね。
拝むがいいさ。
皆の衆。
私の屍を超えて往け。
そこにはそこの、神々しい風景が在ることでしょう、そうでしょう。
だがしかし。
ヒトが何と言おうと、あの崖の所こそが、私の「Top Of The World」なのでした。
どうだ?
完全踏破してやったぞ今回も。
しかも、転ばなかったしな。
婆さまが転んだら、正真正銘お転婆だ。
Merrellの靴、履かされて行ったから。
一回目。
フィットフロップのサンダルで登って、坂道で転がって、盛大に肘とか擦り剥いて
そのまま救急病院に連行されて、傷口を医療スポンジでごしごし洗浄されて、破傷風の予防注射ぷっ刺されたのが
いい教訓として残ってはいる。
あの時の消毒は。
心臓破りの激痛だった。
そして我が旦那さまは、今回も、妻の手を引くことも、先導することも、尻を押し上げることさえ
頼まない限り、自らすすんで行うことはなかった。
気づけ。
いい加減、気づかんのか。
これらの行いが、蓄積されて、自分で自分の頸を絞める結果になることを。
とにかく。
すべてが。
忘れようにも、忘れられない、珠玉の想い出となっている。

下山後。
ファーマーズマーケットの、グァバスモークポークと、ほろ苦さが堪らないフレッシュサラダと、手作りレモネードが、とてもとても美味しく感じました。
やんや、やんや♪
無事の生還、おめでとう。
またいこ。
できれば体調いい時に。



※幼少時の、デカポメポリーちゃん。
次回は、君も一緒に登るんだぞ。
それまでに、立派な介護&救助犬、ジャーマンシェパードかなんかになってくれ。








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