Oh boy☆

若者たちが集うというので、母さんせっせと餃子を包む。
ピリッと辛い麻婆春雨なども炒め煮に。
トロトロ卵スープも、大鍋にど～ん♪
そんな休日。
父さんは、ロゼッタストーンで、珍しく日本語の猛特訓。

和気藹々と夜は更けて
お腹もくちぃ、半分寝落ちの父さんに
優しくお茶など淹れながら妻が問う。
「今日は、どんな日本語を覚えたの？（英）」
眠い父さん、喉元を振り絞るように


「…オ…オトコノコガ………（日本語）」


母さんは目を剥いた。
ととと父さん！？
男の子が、一体どうしたどうなった？
寝入るな父さん！？
男の子は無事なのか？
何があったというのだ男の子！？
日本語会話の、何をどう学んでみたのだ父さんは！？


「…オ…オトコノコガ………」


母さん、平静でいられない。
だから、どうなったというのだ男の子！？
起きろよ父さん！
眠いだろうが、起きてくれ！
男の子！
はたして男の子は、安穏に暮らせているのか、いないのか！？

揺すれど問えど、父さんはもうすでに落ちている。
母さんは、ただひたすら
男の子が、息災で過ごしていることだけを願う夜。
父さん、日本語、完全習得の日は近い。





母さん、ちなみに
お家de餃子のときは
ポン酢派です。