NOHEA 'ILIO

僭越ながら、屋号犬神屋を名乗らさせていただいております。
19年春、ホノルルからラスベガスに転居してまいりました。

Halloweeeeeeen!2014

2014年10月31日 | Weblog
前夜祭。
華人街にて。

薬膳スープ、鞘隠元の炒め物、海老詰め豆腐の蒸し物、青菜のオイスターソース、牡蠣の揚げ物、その他いつものとりどり点心。

そろそろ。
いくらなんでも。
健康に、努めて留意せざるを得ないお年頃。
健康に、非常に気を遣っているわりに。
いでたちは、なかなか魔に染まっておりました。
着衣装飾。
黒とパンプキンオレンジの衣装。
夜を映す、しゃれこうべの首飾り。
腰までの長い髪の毛、ぐっりんぐっりんに巻きまして
普段からの厚化粧、五割増しくらいの超厚化粧。
毒の香りのつもりで、ヒプノティックプワゾン濃いめにまとい。
背負っていたのは、黒い蝙蝠の羽根でした。
帰途。
そこは24hオープンのマーケット。
喰い入るように、冷凍庫の中のアイスクリーム凝視する私。
黒蝙蝠の羽根をパタパタさせながら
床からほんのり、浮いていたとかいないとか。
夜。
火の酒、血の酒、やはり呷らずにはいられない。



本祭。

その夜のため、朝方一番、美容院に奔る。
肩口まで、バッサリといき、アタマとクビスジ軽くなる。
二日酔いぎみもなんのその、妖しのハンバーグステーキ、超絶血みどろレアの昼餉でありました。
浄化をはかるため、午睡を貪る。
横殴り、非情ザザ降りの夕間暮れ。
夕べの私は黒かった。
今夜の私は白でいく。
白い翼に、白い羽ショール、頭上に頂く聖なる輪。

エロス爆裂の赤頭巾ちゃんと、リアルな黒猫、そしてジャカランタンチワワのベラちゃんツレにして。
暴風に、けっしてココロ折れないBBQ。
ココロは折れなかったが、私の翼が、寒さと雨風にヤラれて半折れで。
もし、俺がヒーローだったら、悲しみを近づけやしないのに♪
呑み過ぎて低く掠れた声で、そうくちづさむ夜だった。
若い衆たち、そのままタウンのほうに流れ。
翼の折れたエンジェルは、旦那さまに拾われて。
グリルサーモンとブロッコリー。
コリアンスタイルのチキンサラダ。
パンプキンアップルパイ。
すでに疲労困憊か。
白い羽ショールの羽毛は散り散り。
聖なる輪には、鈍く光る邪悪さを宿し。
ダイナーで、皿に盛られた玄米に、顔を埋めて眠りたかった大天使。
うっかりと。
白い羽ショール、飲み残しのコーヒーカップに、先っちょトップリ浸けちゃった。
ああ私は自ずから穢れよう。
人々の救済のため、自ずから穢れを引き受けよう。
我が身の来し方も顧みず、どこまで堕ちていくのかこの使徒は。



後夜祭。

今日はゆっくり。
大鍋に、ローズマリーポーク日がな煮る。
旦那さま、お帰りなさいませ。
妻は、ジェイソンのホッケーマスクを被って、愛しい旦那さまの御帰宅をお待ちしておりました。
チェインソーが扱えないので、肉切り包丁振り上げて。

深夜。
ハロウィンの、名残惜しさで微熱があがる。
ハロウィンを、遊び過ぎて下手打つと、口唇ヘルペスが腫れてきたりもするから要注意。
来年。
私。
ミニスカポリスとかやっちゃダメ?←微熱。
おばちゃん。
逮捕、されちゃうぞ!
送検されて、精神鑑定、されちゃうぞ!
情状酌量、されないぞ!
執行猶予とか、つかないぞ!
裁判員にも見放され、実刑判決喰っちゃうぞ!
でもって、でもって。
とどのつまりは、万策を弄して
脱獄、しちゃうぞ!

↑念のため、この夜は、バファリンを服用しておきました。





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苦労(crow)が途切れない。ああ厭っ。

2014年10月10日 | Weblog
お昼間のうち、たっぷり寝だめしましてね。
オレンジの果肉刻んで、トロピカーナ注いで、迷うことなくボンベイサファイア多めに足して、ペリエで割ったお飲物。
タンブラー片手に、堪能しました、皆既月食。
望遠鏡で覗いたら、卵ぼーろクッキーみたいな丸い月。
若い衆方&旦那さま、撮影に夢中。
デッキチェアで、毛布にくるまって、おとなしくしてりゃいいものを。
酔った勢い、パーキングポートのコンクリの上。
ビーチタオル敷きに、寝転がって月見に興じたもんだから。
カラダが痛いよおばちゃんは。



ペットフードを補填しに。
ハロウィングッズのオドロコーナー。
おぞましいほどリアルな、黒い羽の物体。
遠目に遠目に確認しても、陳列棚から消えていた。
ふっ。(笑)
してやったりだ。
ここはもう、不気味ではなく、微笑ましくすらある、キッズハロウィンのコーナーを攻めてこましたる。
ふっふっふっ。
もう、余裕だ。
楽勝楽勝♪
可愛げ溢れる、ジャカランタンなど物色していたら。
筆者の視界のかなり下部。
売れ残りのソレ等がチョンと居た。
「…!!!?…」
ギョクンッ!
と、なった。
超人ジャンプで、床から3センチぐらいは跳ねてもた。
その上だ。
胴体から、もげたクチバシ含む半頭部。
モロン。
と、転げた床の上。
「…しぇえええええっ…!」
と叫んで、周りの子連れ家族の皆さまに
「そそそそそそso~~~rryひひひぃ~」
なぜだか筆者は謝った。
「That's ok~♪」
子連れ家族の皆さまは温厚に優しく。
筆者とくれば、カクカクとした動きで、その場を逃げ去るために、体をひねってみた。
顔の正面。
吐息のかかる至近距離。
吸血蝙蝠とゾンビのハイブリッド的な飾り物。
超絶、接近遭遇だからたまらない。
「…しぇえええええっ…!」
再び。
日系のおばちゃん。
見えない敵と、闘う日々が終わらない。
厭な厭な、汗かいた。
ふぃぃぃぃぃ~っ。

そんなこんなで、ハロィン用ネイルポリッシュ買い忘れ。
懲りずに寄ったドラッグストア。
知っている。
このお店にも、黒い数羽が居ることは。
おそるおそる確認に行けば、無情な雰囲気でソコに数羽が居るではないか。
そろ~っと避けようとしたトコロ。
「○○○!」
と、声をかけられる。
一族、旧知の友人ではないか。
そのまま、世間話しに雪崩れ込んだはイイけれど。
筆者は。
視界の隅に入る、黒い羽軍団が気になって気になって。
そぞろにアワアワ言っちゃって、厭な汗かく。
ふぃぃぃぃぃ~っ。(半泣き)

認めたくはないけれど。
きっと筆者は、筆者なりに、このハロウィンの準備期間を、愉しんでいるのかも。

帰国のたび。
(特に成田空港)
着陸して、ゲートに接続されるまで。
ゆっくり機体が動くじゃないですか。
その間、はずんだ気持ちで、機窓に目をやれば。
おもむろに、視界に飛び込んでくる、無数の黒い物体。
やはり一応は。
ギョクン!
と、なります。
でも。
アレ等は本物。
悪声で鳴くわ羽ばたくわ投棄場荒らすわ自由奔放。
でもしかし。
生きて種を守る、ホンモノの生き物だと思うと、そんなに慄(オノノ)かずに済みます。
むしろ。
「ああカ×ス…。私、日本に帰って来たな」
と、しみじみしたりもするクセに。
造りモノだと、厭さ、とっても半端ナイ。
いやいやいや。
愉しいんだ。
愉しいから、何度も懲りずに確認に行って、そのたびまんまとギョクンッ!となるに違いない。
愉しいんだ愉しいんだ愉しいんだ。
反復して唱えることによって、ナニか有益なことがありますよう。
ここはひとつ。
皆さまから、御助力乞う次第です。


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だから、苦労は厭なんだって!

2014年10月04日 | Weblog
我が子と一緒に、懲りずに出向いた量販店。
私は敢えて、近づかなかったあのコーナー。
ハロウィンの、不気味グッズが陳列されている、とても不吉な売り場には。

再び遠くから、おそるおそる、なるべく細目で覗き見れば。
まだ、黒々と売られている。
実物大の、厭な形態をした、フェイクな飾り物。
それを発見した我が子の瞳が一瞬。
嬉々としているのを、母は認めてしまったのだった。

厭な予感に、私はその場を避けるべく逃げ出した。
我が子は私を追ってきた。
嬉々としたまま追ってきた。
「かあさん、かあさん(英)」
ここ一番の猫撫で声で母を呼ぶ。
厭な予感に震える私。
この世の希望が、真っ黒く塗り潰されてしまいそう。
そこはココロを鬼にして、振り切ってしまえば良かったものを…!
ああ何故に。
何故に、私は振り向いた?

我が子が。
愛する我が子が。
生まれたての、仔犬か仔猫を愛しむように。
厭な形態の、フェイクな飾り物を一羽。
優しく抱きながら、私に近寄って来るこの恐怖。
腹を痛めて産んだ実の子だというのに。
その血肉を分けた母親に対して。
こここここ…
コレがっ!?
コレが果たして、やってもイイことなのかドウなのか
見当もつかぬと、そう吐かすのかっ!?

「…バッ…バカでしょあんたっ!?やめてやめてやめてっ!そんなことするだなんて、もう、母でも子でもナイわよっ!」
叫んでしまった日本語で。
日本からの観光客さま方で、大層にぎわっている、あの量販店でのコトである。



場所は変わって。
そちらは地元のドラッグストア。
季節柄、ハロウィングッズコーナーは、むろん特設されている。
エントランスに立った途端、私は目ざとく発見した。
視界の左隅に数羽、中央に数羽。
愕然としながら、すぐさまコスメコーナーのほうに逃げた。
そっと通り抜けようとしたその死角。
まさか夢にも思わない。
私の、ごくごく間近に、黒々とした一羽が、隠れしのぶように居たもんだから生き地獄。
声にならない悲鳴。
痙攣のような動作。
瞬時に。
頸のスジ、変なふうにグギグギッ!!!といった。
なにもかもが強張って
なにもかもが引き攣った。
世界はつかの間、シロクロ、反転したかと思うほど。
レジ前の透明で大ぶりな鉢には、とてもリアルな、フェイクのどぶ鼠が山盛り盛られていた。
錯乱しているので、むんずと尻尾掴んで、く~るくる振り回した。
毒蜘蛛もムカデも蛇も、う~じゃうじゃ、レプリカがトコロ狭しと。
痛む頸を支えながら、かすれた声でわらうしかない。
狂気の世界へ、つつがなく堕ちていく私。
そうそして。
頸に貼ったよサロンパス。
グギグギッ!!!っといったせいか。
その夜、あまりにも重い凝りに襲われ
簡易のマッサージチェアで、強く痛く揉み過ぎて
背中があちこち痛むのだ。
おかげさまで、普通に仰向けで寝られない。

2014。
今年のハロウィン、前哨戦からイロイロこわい。
こちらとしても、万全を尽くさねば。
あなどってはイケない。
今夜の私も、うつ伏せ寝。

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