La Mer～Beyond the Sea～

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一昨日？
寝てたらね。
なんか痒いの。
顔の輪郭、両耳の下あたりが痒いの。
あらどうしたの？
そこはかとなく、カサカサと痒いわ。
あら？
上腕も痒いわ？
あら？
指の間も手のひらもだわ？
鏡を見たら、そこに良く知らない、充血しきった白目の、顔がブンむくれたおばちゃんが映っているのだけれども。
このひと、一体誰かしら？
まさか、私じゃないわよね？

前の晩。
はまちと大葉の巻物と、あと鉄火巻きなんかもつまんだわ。
スパイシーサーモンロールに…
〆鯖のサラダ風も…
そういえば。
幼少の砌。
父が晩酌で〆鯖つまんで、たちまちに。
唇がビッグマックみたいに腫れあがって
「…おねいちゃん…ひまし油…ひまし油を…」
そう、手負いのケモノのように唸っていたけれど。
爆笑を噛み殺しながら、幼い私は、肩を震わしていました。
普段謹厳な父親が、なんたって唇ビッグマックなんですもん。
しかも幼さゆえか「ひましゆ」が何だかわからなくって
「冷まし湯」を、湯呑みに注いで差し出しところ
そのまま父は、まなざしも虚ろなままに、しばらく放心していたのが想い出です。

ブツブツ出てない。
食中毒感もない。
喉もゼロゼロいってない。
でもアレね？
この、煩わしい痒みと腫れはアレなのね？
このカサカサの痒みは、いわゆるアラジーリアクションなのねぇぇぇ？
旦那さまが帰宅する頃には
目や鼻孔、耳の中やら頭皮やら
ついでに脳内までも、孫の手でもって
わ～っ！と、かんまかしたくなるココロモチ。
(※注釈「かんまかす」＝「かきまぜる」日系移民には、お国言葉を伝承していく義務があります)

「おかえりなさい…」
弱弱しい日本語を発した途端
膨れ上がった妻を凝視する旦那さま。
間髪入れずの大爆笑。
愛は。
愛は。
愛は、どこに行った？
北極か？
あ？
南極か？

笑いながら、投げてよこしたのは、ピンクの小粒のbenadryl。(←アレルギー症状緩和の一般市販薬)
これ服用すると、眠くなるんだ。
半死半生みたいに眠くなる。
私が寝込んでしまったら、ペットたちの食餌や世話を誰がする？
私が寝込んでしまったら、あなたの食事の世話や片づけは誰がする？
取ってつけたように言い募る、膨れ上がって目が血走っている妻。
でもアレだ。
周知の事実だ。
この夫が、妻より遥かに卓越した、家事能力に秀でた人物であることは。
妻が戦線を外れたとしても、なんの支障もないであろう。

ですので。
おばちゃんは、benadrylを服用しました。
爆裂的に、眠りこけながら
南極越冬隊に参加して、そり犬たちやペンギンさんたちと、氷上に戯れる夢を見て、つかの間私は幸せでした。
夜も早めに就寝し、目覚めたときもまだ暗い。
丸一日、抜け落ちました。
丸一日、極地で過したも同じです。

悟ったことは
「酢〆の鯖は、必ず一矢報いてくる」
と、いうことです。
因果応報。
父と娘に、時を隔てて報いてきました。
あなどれません。
なかなか、手ごわい魚類です。

そして今。
おばちゃんの顔の輪郭はカサカサです。
ですので、スクワランオイルでお手入れしています。
スクワランオイルは、鮫の肝臓からの抽出だそうで。
ちょっと待て。
鮫は。
鮫は。
鮫は、まさか青魚ってことはないよね？
「鮫って魚？」
小学校低学年児童のような質問を、今からぐーぐる先生に尋ねてみるのが、少しコワい…。



※お写真↑は、うなぎ的なニョロリ…？
ウナギって。
魚？
そういえば。
アナゴは？ハモは？
ぐーぐる先生。
答えて！
ぐーぐる先生！

心ばかり

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今年の春。
まだまだ浅い頃でしたでしょうか。
背景の、この遠い沖に、頻々と巨大な水柱が立つのを、主人が目にとめました。
その光景は、圧巻と言って差し支えないでしょう。
あとからあとから、引きも切らず。
幾柱もの巨大な水塊。
海音も轟くように、きらめく白い飛沫をたてていました。
主人曰く、ハンプバックウェール。
出産、子育てのために、毎年アラスカからやって来る、ザトウクジラの一家だと。
他島や、この島の北東部では、肉眼でも確認できるという情報は得ていましたが
この沖は、船舶多い南側。
珍しい光景に、ついつい見蕩れてしまった一日でした。

クジラの棲み処、なんと深甚広大か。
一家は、意思の疎通もきっと確かで
「帰ろうか　もう帰ろうよ　茜色に染まる道を　世界にひとつだけ　
my sweet home♪」
そんな愛情溢れるコミュニケーションをとりながら、大海を自由闊達に泳ぎ生きているのでしょう。
(↑木山裕策さんの 「home」聴いて、今さっき、なんだか泣けてきてしもた)

移民、難民。
シリアの人々もそう。
何がつらいかって、帰りたい家が一瞬で流出したり倒壊してしまい
愛する人までもを、一瞬で失ってしまうこと。
これほどむごいことって、他には無いと思います。
ご高齢の方。
持病をお持ちの方。
乳幼児や、幼いお子さんを護り育てている若いお母さん。
愛犬、愛猫とともに、周囲に気を遣いながら避難生活を強いられている方々。
どれほどの艱難辛苦かと想いを馳せれば、気持ちの中で疼痛尽きません。
まだ余震の止まぬなか、国外にいてできることといえば、ほんの些少な心ばかりのお見舞いを、寄せるばかりなのが現実で。


クジラはいいな。
クジラの棲み処は、なんと深甚広大か。
アラスカから、南方諸島までもがテリトリー。
南下も北上も自由自在。
わたくし個人は、北の生まれですが、仮設住宅などもあるところです。
冬は、南の方々にはしのぎづらいかもしれませんが、被災の経験のある、痛みの判る人々の棲まうところです。
ヒトの棲み処も、結局のところは、深甚広大かと思われます。
わたくし個人の、甚だ勝手で僭越な言いようです。
北の住民が辛かったとき、受け入れてくれたのが肥後ノ国。
棲み慣れた愛着のある故郷を、一時的にでも離れるというのは、断腸の想いがあると、重々承知で言うけれど。
仮の期間、動いてみるという選択肢も、無いわけではないということを
ぜひ頭の片隅にでも置いていただければと、「home」を聴いていたら、ふと思った次第です。

クジラはいいな。
日本の、南の海でも、勇壮に躍る姿が見えることでしょう。

すいかと葉タバコが名産だって義父が…

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数年前に、鬼籍に入りました、日系二世の義父。
「ボク、ニホンゴ、ヘタなの」
と、はにかみながら応えてくれる、男気溢れる寡黙な義父でありました。
そんな義父に、生前、訊ねましたところ
「○○○家は、もともと、キュウシュウ、クマモト、シモマシキグンね。
カズンとかシンセキいる」
ふつつかなこの嫁は、あの言葉を、明確に記憶にとどめております。

昨晩、寝耳に水の一報を受けまして、驚愕いたしました。
現在は、日系五世の代まで、末が広がりつつある、我が親族一同より
犠牲者の方々へ、哀悼の意を表させていただきます。
同時に、被災者の方々へ、心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い再建と復興を、お祈りさせていただきたく思っています。

添えました写真の文字は、いろいろな深い「愛」や「慈しみ」の意味の込められた、南の島の挨拶の言葉です。
砂に描いた文字を、不謹慎に感じる方もおられることでしょう。
今回に限り、どうぞ、お許しくださいませ。

昨夜から、浅い眠りの中で、想い出の情景がぐるぐる回って止まりません。
阿蘇山では車酔いしました。
水前寺公園前で、アイスクリーム食べました。
熊本城では、大銀杏の樹の写真を撮りました。
あの頃は、予想もしなかったことですが
何気なく、赤い糸を手繰り寄せたら、日系三世の米国版九州男児に添うこととなりました。

お義父さん。
お義父さん。
あちらには、御先祖さまの菩提寺にお墓があるよね？
代替わりしただろうけど、御親戚さまもいらっしゃる。
このダメ嫁不覚にも、連絡先がわからない。
新婚旅行で、島にいらした、同じ姓名の近縁の。
そのせいか、嫁の心、ここに在らず。
九州　熊本　益城町　
上空あたりに飛んでいます。

ごはん、なにたべた？

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blue diamond.
eukanuba.
Nutro.
Royal Canin.
science diet.
natural balance.
IAMS.
………
ねぇ奥さん。
やっぱり、いろいろ試してみるじゃないですか。
沈思黙考。
試行錯誤。
暗中模索。
健康診断。
横断歩道。
(↑漢字、四文字。と思ったら、なんか収集つかなくなった。)
そうですよ。
犬猫たちの食餌のことですよ。
「Poultry by-product meal」とか。
「beef cattle by-products」とか。
飼い主としては、by-product の表記のある製品は、極力極力避けたいところじゃないですか。
by-productって。
なんかあの。
犬猫の食餌には、食肉として好ましくない部位も混入させちゃってるからな～！
っていうことと認識しています。

しかも、上記↑のペットフーズは、ケモノたち口が肥えたらしく、すぐに飽食してしまい、食餌皿に近寄りもしませんし。
特筆すべきは、eukanubaのパピーフード。
eukanubaのパピーフード与えますと
仔犬は、ミキミキ…！ミシミシ…！と、音をたてて、毎日毎日、盛り盛り育つではないですか。(←当社比)
群れのなかには、アレルギーもちの犬たちも存在しますので
ラム肉を主軸にしてまいりましたが
「カラダにいい」
とされるものを、うちの犬猫たちは喜ばないのです。
たまに、pedigree chumとか、Purina Beneful Pro Planなど与えるとガッつくこともあるのですが。

総合結果として。
お昼間にドライフード。
夕餉に、ママの手作り愛情みっちりゴハン。
コレがまた。
錯誤が起きやすいことこの上なく。
「野菜スープや、蒸しささみ冷ましてたのを、何も知らない旦那さまが味見してもーた」
とか。
日常茶飯で起こります。
ほんとにも～フッツーにチャメシな感じ？
そんな旦那さまですが、どんなにひもじくても、ドライフードに手を出すことはさすがに無いでしょう。
無いことと思いたい。
たとえ将来、要介護になったとしても、どうかヒトツ、ソレだけは旦那さま。
その時は、ぜひともby-productだけはやめてね。
せめて、Royal Caninとかのほうがカラダにいいよ。
妻が嗅いでも、小型犬用Royal Caninは、チーズビスケットみたいな食指をそそられるイイ匂いするからね。
ああ我ながら。
なんという、思い遣り深き妻であることか。
………
妻はうっかり、非人道的なことを書きましたのでしょうか？
それでも日々は、過ぎて行くのです。
人生は、そんなこんなの積み重ねで、できているのです。



※覚え書き。
バセンジー＝仔犬の頃から胃弱なため、ドライフード厳禁。
水もあまり摂らないため、スープ状の給餌が欠かせません。

シーズー×ビション＝アレルギー持ち。by-productフード厳禁。

シーズー男子＝塩分厳禁。

チワワ＝アレルギー持ち。鶏肉厳禁。

ポメラ二アン＝関節強化食。

デカポメとⅯダックスは、この母親に増しての犬バカ、子２さんに属していますので、信頼して任せています。

猫たち＝高品質のものを与えているのに、結局フリスキーとかが一番大好き。
週一、ちょっぴりフリスキーがパーティタイム☆。
ホリスティックキャットフードなんか、見向きもしない。
ナニはいってるんだろうフリスキー？
飼い主も、玄米食とかソフトベジタリアンとかいいながら
荒ぶる酒好き＆ジャンクフード好きなので、猫たちの気持もだいたいわかります。

※お写真は↑ブルーのパピーフード食べてた頃のⅯダックス。
この仔は、好き嫌いなくアレルギー無く、ナンでもカンでも食べちゃいます。
肥りすぎに注意！筆者もな！

たぶん杓子定規？

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ノードストロームは、とっくに移転しました。
カフェテリアが、レストランスタイルに変わって、名物のトマトスープもクレームブリュレもあるけれど
お席についてから、お料理が運ばれてくるのに、平気で４０分とかかかるみたいで、諦めましたあっさりと。

日本の経営だというキャフェも、４５分待ちとかだそうで、あの日もこの日も、あっさり諦めましたのです。

うかうかしてたら、あっさり白木屋も閉店です。
六月に、エヴァウィングのほうの一階に再オープンするっていうけれど
若い衆や犬たちとの、簡易ピクニックの際の常食の
塩焼き鯖や紅鮭の、雑穀米のお弁当が気楽に手にはいらないかと思えば
空虚な想いに、ココロ塞がれる気分です。

白木屋内のブックオフは、ドン・キホーテに移転です。
日本語書籍は、ぱっと見かなり、目減りした感ハンパない。
ワードウェアハウスにも、店舗があるって伺いましたけど
ウェアハウス自体が、並み居る高層コンドミニアム建設で、なくなってしまうと聞いていますので
その先に、光明が見いだせずにいますのです。

旧ノードストロームには、サックスフィフスアヴェニューだかが入るそうなので。
旧白木屋あとには、何が入るのかが、現時点で謎ですの。
悲願。
そちらには、めでたく、ユニクロに開業していただけますように。

南の島も。
劇的に変わります。
犬猫たちと戯れているうちに。
家族相手に、攻防を繰り広げているうちに。
旦那さまと、丁々発止と、いろいろせめぎ合っているうちに。
あああああ…。
南の島も。
それは劇的に変わります。

とりあえず。
ここ三日四日。
日没後は、不穏なほどに気温が下がって寒いけど
これはまた。
一体どうしたことなのだ？
ヒトの子供たちが、なんだか熱っぽいみたいだぞ。
寒いのに、すこぶる弱い母さんも
犬猫抱いて、ほのかに暖をとっている。

とりあえず。
日本語書籍、十冊くらいは買ってきた。
読みだす前に、早いとこ、南の島らしい気候になっとくれ。
明日こそは、晴ればれと暖かく、至極御陽気な金曜日になりますようにと願う夜。
………
………
………
つまんない。
寒いとフザけていられない。
普通の、覚え書き的なこと書いちゃっててつまんない。
寒いと真面目な。
ひゃくしじょうぎ…
じゃくしひょうぎ…
じょうぎ…しゃくし…
しゃくし…じょうぎ？


※↑上のお写真は、チワワさん姐さんのベラバンビーノたん♡
オーブンで焼いてる、ひちめんちょうのほうが、ベラさんより大きい。
………
ん～？
七面鳥だったかい？

魔界夫妻

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誓っていました。
何があっても、それダケには、決して手を出してはならないと。
ダメ。
絶対。
万が一にも、軽い気持ちで手を染めたなら、ヒトであること、やめねばならぬ。
それに一旦手を出したなら、もう太陽の下では、生きて行くこともままならぬ。
ああなのに。
私は堕ちた。
誓いはとことん、拍子抜けするほどあっけなく破られた。

「Lumino City」
コレだけにとどまらず。
よせばいいのに、「Monument Valley」にまでジワジワジワジワ蝕まれ。
……………
どうかみなさま、誤解なされませぬように。
ゲームですゲーム。
みなさまのほうが、こういったgame apps的なモノには、お詳しいのでしょうそうでしょう？

そもそもわたくし。
細かな手作業といいますか。
刺し子や刺繍にパッチワーク＆編み物縫い物＆ハワイアンキルトの類。
手芸という名の魔物には、とり憑かれたようにのめり込むタチなので。
地獄曼陀羅を、細密画風に、色砂を撒いて描くことが
輪廻転生を体現する修行だというのなら
嬉々として、あくまでも偏執狂的に取り組むことでしょう。
魔的な快楽物質が、脳内に溢れ出したらもう止まらない。
そうなったら、魔物に捧げて悔いはないこのイノチ。
ですから、誓っていたのです。
何があっても、それダケには、決して手を出してはならないと。
ええ、ええ、ええ、ええ、ごもっとも。
このたび、魔物に魅入られたように、のめり込んでしまっていること。
それはただ単に、わりと難解なパズルゲームのことなのですが。

超絶。
睡眠不足だからな。
目の下、隈取りみたいになってるからな。
主婦として女性として、いやヒトとして絶望するほど、役立たずもはなはだしいコトんなってるからな。
ほとんどアレだ。
「魔界の囚われびと」といっても、けっして過言ではないからな。
(↑上の数行、大泉洋さんの、いとこのみっちゃんの口調で読んでくだされば僥倖です。)

それでも。
当たり前に、生き物たちのお世話だけは欠かさないのでした。
旦那さまは旦那さまで。
妻があれだけ反対したのに、安値になったからと言って
なんちゃら４を購買してきて、何やら撃ったり斬ったり操縦したりと、日々戦闘にあけくれているのでした。
二人で一緒にいるというのに。
まったく、会話という会話のない夫婦でございます。
互いに、頑ななまでに
失語症、患っているかのごとく、ただただ無言。
夫を、仮想の戦地に送りっぱなしにし。
その傍らに、寄り添うカタチで
妻も、strategyの攻略に、ひたすら心血を注いでいる次第。

毎晩。
毎晩。
夜明けが近い、近すぎる。



※↑お写真は、シーズー×ビションの、ラニ　キスメットちゃん。
九歳の熟女になりました。
熟女、御食餌前には、今でも群れのなかで一番、エラいこと大騒ぎするほど元気です。