明治神宮のあの婦人が、Dublin (アイルランドの首都・ダブリン)に帰ったら、きっと、こう話すだろう、
「地球の裏側に わたしたちの兄弟の国がありました」
「ふかい森のなかで かわいいかわいい およめさんの行列なんですよ」
ちょっと息をついで、
「だから あの人の言うように ユーラシア大陸のどこかで わたしたちの先祖が分かれたのかもしれませんね」
「・・・」
「西に向かったのが わたしの先祖のケルト人 東を選んだのがニッポン人よ」
「ニッポンは 気取り屋のイギリスを懲(こ)らしめてくれた なんてなんて すばらしいんでしょう」
「きれいなことを言うが それはオモテだけ ケチでガンコでザンコク 骨の髄まで搾(しぼ)り取る この国でもそうだったけど アメリカ大陸では もっとひどかった」
「中東が こんなになったのはイギリスとアメリカのせい 国境がなかったのに勝手にラインをひく だから中東の国々の国境はストレートでしょう」
「ニッポン・ニッポン なんて不思議なんでしょう なんて不思議な人々なんでしょう」
「イギリス・アメリカ・オランダと戦い 最初は連戦連勝 ハラを立てたアメリカ ゲンバクの投下 何十万人も殺した」
「そう これがアングロサクソンの正体 ガリアの地で・ヴリテン島で・アメリカで・オーストラリアで タスマニアのネイテブは全滅している」
「だから イギリス・アメリカの正義は イギリス・アメリカのための正義なんです」
ダブリンのオトコの子が、
「これ なに」
「うふふふ」
「ウズマキウンチだね」
「まあっー ウンチはだめ」
「じゃあ なあに」
「Fairy(妖精)さんのプレゼント ふわふわで ほんのりとあまいの 口の中でとけるのよ」
「わあっー」
「天国のたべものみたい」
「わあっー わあっー」
「とっても おいしかった」
「食べたい 食べたい」
「おおきくなったら おおきくなったら ニッポンの トーキョーの ハラジュクの タケシタドーリですよ ねっ」
「ふぁーい」