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マダムnihaoのフレッシュ搾りたてブログ。お気軽にお立ち寄りください。

スーパーエコクッキング

2010-01-14 12:16:00 | グルメ
           


 一日中ストーブの熱風を背にうたた寝している。
老犬ももちゃんにとっては、どうやらこの灼熱地獄がパワースポットらしい。
時々訳のわからない独り言を呟きながら幸せそうな顔でまどろんでいる。

 県内は荒天続きの大雪に見舞われ、この時季にしては珍しい総積雪量61㎝。
出勤する夫のために早起きをして、ひとすじのホワイトカーペットの花道を作り送り出す。
今年新たに(いや仕方なく)「雪かきはスポーツだ!」と心得た私、率先して頑張ることを誓ったのだから.......


 さて、こんな寒い冬は、家でじっとしてスローフードを作りながら過ごしてみてはどうだろう。


  【鮭のあらの昆布巻き】
材料    新巻鮭のあら 昆布(早煮昆布はだめ) 醤油 砂糖 酒 味醂
所要時間  約2日(鮭の塩出しに一昼夜、煮込みに6~8時間)
作り方   
(1)新巻鮭のあらの水を取り替えながら塩出しする。
 鮭の塩分によって時間が異なるので注意。


          


 今年は3本の新巻が集まった。普通は1本で充分。
 三枚おろしが下手。中骨にたくさん身がついているのはご愛嬌。

       
                 



(2)塩出しした頭・尾・中骨を切り揃え、あらかじめ昆布巻きの個数分バランスよく並べておく。
(3)幅広の昆布を縦横十字に並べ、あらがははみださないように横を包んでから縦を巻く。幅が足りないときは昆布をずらして重ねる。(完成品の大きさは約16㎝×10㎝)
(4)たこ糸で少しゆるめに巻く。
(5)大きな鍋にたっぷりの水で落としぶたをしてことこと煮る。


          



醤油・砂糖・酒・味醂の量は明記不可能。普通の昆布巻きを基準に主婦の勘と好みで。
3時間後ぐらいに、昆布と鮭のエキスが溶け合って匂い立つ。
4時間で骨まで柔らかくなるが、さらにことことと煮詰める。
煮詰めていくうちに味が濃くなるので最初は控えめの味付けをして
水加減に気をつけながら何回かに分けてこってりとした味付けする。
        

                                        


 しまった!完成写真を撮るのを忘れて全部よそ様に配ったり食べてしまった。
この写真は2年前の使い回し。
この時は鮭の身も入れたので赤味が勝っているが、あらだけで作る方が絶対美味しい。
コラーゲンたっぷりの絶品の美容食だ。
    

 この昆布巻き、末期癌の病床に伏して食欲が全くなくなっていた知人が
「nihaoさんの昆布巻きなら食べられるかもしれない.....」
と言っていたというので、作って持って行ったことがある。
そのあまりの旨さゆえ『最後の晩餐』とか『末期(まつご)の昆布巻き』という異名をとる。

 一度の失敗に懲りずに毎年挑戦すれば、3年目には絶対に自分の財産となるレシピが完成する。
その意味でもス-パースローフードである。
なおかつ1本の骨すら無駄にしない大変優れたスーパーエコクッキングでもある。

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (およよ)
2010-01-14 14:16:47
すばらしいです。
ご近所に住んで ぜひ御相伴に与りたいものです。
わたくし、最近気付いたのですが、どぅやら料理の待ちの姿勢が苦手なようです。
3時間の煮込み時間と聞いただけでクラクラしました。火にかけていることを忘れて出かけてしまいそうデス。
最期の晩餐に所望されるほどに美味しいんですね~。
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シャケなら (umi)
2010-01-14 14:53:35
切り身で冷凍がいっぱいあるんだけど、2匹分^^
焼いて食べるしか考えないのだけどこれは美味しそう
シャケあるのにネェ~
作れば~と言われそう
完成品を見てると凄く美味しそう。作ってあるのが欲しいぃぃ



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およよさんへ (nihao)
2010-01-14 17:32:32
私もご近所なら、およよさんにぜひぜひ食べていただきたいです。
でも酒の肴というよりはご飯の方が合うかも.....
年末には、この昆布巻きを楽しみにしている方がたくさんいるので、面倒ですが頑張って作ります。

>どぅやら料理の待ちの姿勢が苦手
これぐらい長時間だと別のことをしながらでも大丈夫ですが、お出かけしてはいけませんね。忘れてはいけないと緊張の一日です。
今年は麻雀しながら作りました。
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umiさんへ (nihao)
2010-01-14 17:40:48
切り身が2匹分!あら、それは大変!
昆布巻きはあらの方が美味しいけれど、切り身で作ると上品な味になりますよ。
時間も短縮できるわね。
>作れば~と言われそう
はい、言います。やってみて!

今年は私も毎日鮭、鮭、鮭でした。
切り身は酒粕に漬けたり、粕汁にしたり、マリネを作ったりと......
飽きました(笑)
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Unknown (HUZU)
2010-01-14 21:23:51
本当にご馳走様でした。この昆布巻きはどこにも売っていないくらい美味しいです。絶賛です。来年も宜しくお願いします(^^)
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Unknown (士別)
2010-01-15 07:21:05
偉い、良くやるわー。
義母が昆布巻きの達人でして、何回か挑戦したのですが、食卓に上がっても手が付かない。
もちろん自分も味が違っていて美味しくない。
義母の味が焼きついている夫は「これは昆布巻きじゃない」と言い切る。それから作った事が無い。どうもせっかちな性分なのかコト、コトが出来ない。4時間かー。うんーん、無理だなー。昆布も鮭も身欠きにしんもあるんだけどなーァ。挑戦してみるか時間は有り余っている。
眠らないように、忘れないよう頑張ってみるか。気持ちが揺れています。
料理に、手仕事、読書、なんとパワフルなおばさんなんでしょう。凄いわー。
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HUZUさんへ (nihao)
2010-01-15 08:41:32
今年は味を決めるのに苦労しました。
記憶にある味になかなか近づかない。
何度も何度も微調整を繰り返してやっと出来ました。
作り始めて30年近く経っていますが、いつも同じようにはいかないものですね。

>どこにも売っていないくらい美味しいです
そう言っていただけるのは嬉しいので、体力が続くうちは頑張ってみます。
来年も乞うご期待!
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士別さんへ (nihao)
2010-01-15 08:59:14
>何回か挑戦したのですが
士別さん、ぜひ再挑戦してみてください。
豊富に材料が揃っているのなら、失敗を恐れず頑張ってみて。
4時間は最低時間、6時間は煮込んでね。
私も母の味を習得するのには何年もかかりましたよ。
一年目には、母の話をよく聞かず、鮭の塩出しをしなかったので塩味の昆布巻きになって大失敗!
二年目もいまいち....三年目でなんとか....

>なんとパワフルなおばさん
いや、もう死にそう。
何をするにも気力をふりしぼらないと出来ません。
1週間に1日くらいフルパワーの日が巡ってくるので、その日を有効活用しているだけです。
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Unknown (京こまめ)
2010-01-15 11:54:09
8時間もコトコト煮るなんて正月の黒豆なみですね。
身を入れて作ったりしますがやっぱりパサつきますものね。
アラを入れて作るとは・・すごい。
圧力鍋では出せないおいしさなんでしょうね。
返信する
いいですね。 (coniglio)
2010-01-15 15:06:43
昆布巻きは アタシが 大好きなので遊びに行くと、祖母がよく作ってくれました。
教えてもらって、今は祖母の味を受け継ぎ
我が家でも 家族みんなが喜んで食べてくれます。やはりアラの昆布巻きは人気です。
ストーブの上でことこと。
帰宅する家族が、かわるがわる鍋のふたを開けます(笑)
冬ならではですね。

この前はブログへのコメントデビューで
なんとも お粗末ですみませんでした。
宮中も 大間違え(>_<),,,宮小でしたね。
赤ペンで豪快に添削されそうで ドキドキしながらのコメントです。
ニュースで大雪の映像を目にしていたのでそちらは大変だろうと思っていました。
こちらは 乾燥注意報、毎日よいお天気です。
すばらしいブログをパパにも紹介しました!!
先生のガッツが伝わってくるブログに 元気を貰い

アタシも今日もがんばって仕事してきます!
アタシがいまだに仲良くしている6-2のお友達にも このブログ知らせますネッ(^o^)/


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