日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

第26回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2020.2.26)@いたばしボローニャ子ども絵本館

2020年02月28日 | イタリア語検定・スピーチコンテスト
第26回いたばし国際絵本翻訳大賞 結果発表(2020.2.26)@いたばしボローニャ子ども絵本館


絵本のまち板橋」では 外国の文化に触れ国際理解を育むために 1994年より外国語絵本による翻訳コンテストを続けています
第26回となる今回も 全国からたくさんの作品をいただきました

英語部門908件 イタリア語部門199件の中から審査の結果 入賞者が決まりました
おめでとうございます

詳しくは こちら

イタリア語の講評は こちら

わかりやすい内容なのに いざ日本語にするとなると手ごわい...わかります 訳語選びに悩むような長めの文章とのこと そしてこの文章は誰のセリフか?もカギとなるのですね それは絵本の最後にわかります

タイトルは採点の対象にはしていないため 全文を訳し終えてからふさわしいものを考えるのがよいのですね 
最優秀作品は 最初に読者をぐいっと引き付ける力があり 原文と同じくらいの長さの日本語で(映画の字幕みたい)  つっかえずに読めるなめらかな日本語とのこと

全部訳せるかドキドキしながら訳したことを思い出します...


英語の講評は こちら

英語は数が多いため  一次審査ではまず  読みやすい文章になっているか 絵本にふさわしい言葉・漢字が使用されているか 原文にない勝手な補足がされていないか  訳し漏れや誤訳はないか 誤った日本語が使用されていないか  誤字脱字はないか  訳文が絵に合っているか (絵と照らし合わせるとよいですね) 台詞の口調が登場人物にあっているか  作品内で統一されているか といったことがチェックされます 
一次審査で908作品の中から 29作品が残り そこからさらに絞り込まれてゆきました

講評を読むだけでも とっても勉強になりますね!

    *   *   *

早速 絵本館に入賞作品を読みに行ってきました

イタリア語の翻訳大賞受賞作品は タイトルが「なんにだってなれるんだ」と 原文"uno come Antonio"のアントニオの名前が入っていないのですね これには驚きました 
このタイトルは 実は絵本のラストの一文から取ったものなんですね 

また 文の中で 森の住人という意味の言葉を ターザン と訳してありました 
ターザンを知っている世代にはよいですね 
特別賞作品の中には漢字の多いものがあり 対象年齢を考えることも大切と感じました

英語の大賞受賞作品も きらりと光る工夫がなされていました
タイトルは「ともだちが もしも たいへんなことになったら」というものですが これもまた 絵本のラストの一文"That’s What Friends Are For"が そのままタイトルになっているのですね

また 大賞受賞作品は やぎくん ぶたくん ではなく (原文は動物名のみ) メエさん ブウさん と 名前がついているのですね! ダイナミックですね!(^^)!

それと 原文にはないセリフが一カ所つけたしてありました 通常はないことなのでびっくり!

ラストの文(タイトルにもなった)は 「どんなときも力になるよ ともだちだもん」となっています 他の方の訳は 「ともだちだもの」というものですので より深みのある文になっていますね
受賞作品を読み比べて 原文と付き合わせてじっくりと読んできました

第27回いたばし国際絵本翻訳大賞」は 令和2年(2020年)8月下旬に募集告知を始める予定です

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