日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

イタリア映画「はじまりは5つ星ホテルから(Viaggio sola)」のDVDを見ました

2016年01月19日 | イタリア映画・映画
イタリア映画「はじまりは5つ星ホテルから(Viaggio sola)」のDVDを見ました


ホテルの格付けを調査する覆面調査員のイレーネ(マルゲリータ・ブイ) 一年の9割を超高級ホテルで過ごす

せっかくぴったりな元婚約者がいたのに イレーネは独りで生きることを選ぶ
彼に 今の彼女との妊娠がなければ 形はどうあれずっと一緒にいられたかもしれないなぁ
彼は家庭的でなんでもやってくれる人だし 仕事も農産物を扱っていて自然派だし ちょっと口うるさいけど 彼女のことを気遣っていて ずっと一緒にいた仲なのに…

彼が「バスタブに水を溜めるのはよそう 20年後には水不足になるし」と言えば イレーネってば 「じゃあ今のうちにお風呂に入っておくわ!!」だって(笑)
仕事に生きる女のそばに 家庭的な男性がいるケースが 時代と共に増えてきているので それも充分アリなんだけど 惜しいなぁ…と思いました

イレーネはとても完璧主義な人らしく 彼女が趣味で書いている小説の一節を聞いてもよくわかります お仕事みたいな小説で 恋人はちょっと辟易... 

もし(今回の彼女とではなく) 僕たちの間に子供ができてたら 君はどうしてた?との彼の問いに対する彼女の答えが このストーリーの答えでもあります 
もし生まれてたら15才か... いい男なんですよね~彼 どんな形であれ彼女の側にいてほしい人です


南イタリアのサヴェットリアの五つ星ホテルで 姪っ子たちとのヴァカンスを楽しみ絆を深めようとしますが (妹のアドバイスで 将来のことを考えてのことか) イタズラをきつく咎める彼女になかなかなつきません これは仕方ないけどね 

この映画ではスイスのグシュタード・パレスホテル、ドイツのホテル・アドロン・ケンピンスキー、中国のザ・プリホテルなどが出てきますが 特に気に入ったのが ベルリンのホテル・アドロン・ケンピンスキーのプレジデントスイートルーム すごく気品があって黒が貴重で 気に入りました(*^^)v

そしてそこのサウナでたまたま知り合ったステキな文化人類学者 ケイトと意気投合
彼女の言葉「ここには真の人生はない きらびやかな舞台装置」
そして「真の贅沢は 生をまっとうする歓びで 不完全なものでしょう?」との言葉に納得

でも せっかく良い出会いだったのに...話は急転直下


私はイレーネのように強くもないし こんな生き方はできないのですが でも異国の旅先でたった独りで病気になった時の心細さといったら... その感じはわかりますね 

この人生は「自由」ではなく「孤独」だとわかった と語るイレーネ 

広いけど生活感のない部屋に戻る彼女 でも幸せの概念は人それぞれ 
自由や冒険をこよなく愛する人もいる... そんなラストにエールを贈ります


私はちょうど イレーネの老後を心配する妹の立場にあたるので なかなか子供たちが独身の叔母になつていくれないのも 実はよくわかります


豪華な5つ星ホテルがたくさん出てきますが ブラックを基調としたベルリンのケンピンスキーホテルが一番気に入りました(*^^)v
でも 不慣れな豪華なホテルでどぎまぎする若夫婦の気持ちも 良くわかります
2014年秋にナポリの四つ星ホテルで キーカードの使い方が分からず部屋に入れなくて(;’∀’)  
部屋から出てきた颯爽としたイタリア人のビジネスマンに教えていただきました~あぁ超恥ずかしかった~ 

映画は こちら

マルゲリータ・ブイ主演の新作「母よ、(mia madre)」(2016.3.12~)は こちら

* 写真は 2014年10月に行ったナポリの四つ星ホテル Mediterraneoのテラスルーム ナポリ湾が一望できて朝焼けの中かもめが舞うシーンは別世界のようでした...



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