日伊文化交流会

サークル「日伊文化交流会」は板橋区で生まれ、元東都生協登録サークルとしてイタリア好きの人たちが集まり楽しく活動しています

サルデーニャのラウネッダスとオルガネットのコンサートに行ってきました(2023.12.14)@イタリア文化会館アニェッリホール

2023年12月15日 | イタリアの歌・音楽

サルデーニャのラウネッダスとオルガネットのコンサートに行ってきました(2023.12.14)@イタリア文化会館アニェッリホール

 

サルデーニャの民族楽器 ラウネッダスオルガネットのコンサートに行ってきました 今年最後のイタリア文化会館のコンサートです:

イタリア文化会館コンサートシリーズNo.9 アンドレア・ピス(ラウネッダス)&ヴァンニ・マサーラ(オルガネット)コンサート

 案内の葉書

 

サルデーニャの伝統音楽は歌と楽器の2種類に分けられますが サルデーニャ楽器のなかで最も重要なのがラウネッダスです 三管の吹奏楽器で 起源は紀元前19~3世紀のヌラーゲ文明の時代まで遡ります

この楽器の特徴は口から息を吐きながら 同時に鼻から息を吸う「継続呼吸」あるいは「循環呼吸」(fiatto continio)と呼ばれる特殊な技法を用いて演奏されることで  音が途切れることなく続きます

3つの異なる長さの葦笛から作られ  1本目は「バシュ」あるいは「トゥンブ」と呼ばれる低音を奏でる長い葦笛 2本目の葦笛は「マンコーザ」と呼ばれ 1本目の半分ほどの長さで 左手で演奏されます

3本目は、「マンコゼッダ」と言い 2本目より少し短く 右手で演奏され最も高い音を出します 

ラウネッダスの演奏技法は非常に複雑で その習得には真剣さと絶え間ない努力が必要です 

ヴィッラプッツを中心に サルデーニャのサッラブス地方は豊かな曲目を守り 秀でた楽器製作技術を持った公認の巨匠たちの流派を今なお誇っています

サルデーニャでは 「オルガニットゥ」あるいは「ス・ズォーンヌ」と呼ばれるダイアトニック式オルガネットも人気です

歌や踊りの伴奏をする小さなアコーディオンで 20世紀のはじめごろからサルデーニャ音楽のほぼすべての曲で用いられてきました

特徴はダイアトニック式の音階に従って 丸いボタンひとつにつき2つの音を出す点にあります 

オルガネットは踊りのための楽器で  とくに「ス・バッル・トゥンドゥ」輪になって踊る人々をイメージさせる踊りの伴奏として愛されています

ラウネッダス奏者のアンドレア・ピス(Andrea Pisu)とオルガネット奏者のヴァンニ・マサーラ(Vanni Masala)が  ラウネッダスの宗教音楽のメロディーと  カンピダーノからバリガドゥ  マルギネからバルバギア  そしてログドーロからバロニア  サッラブスへとサルデーニャ島を横断する各地方のダンスを通じて  サルデーニャ音楽の伝統の旅路へと案内してくれました

   *     *     *

予定の1時間を大幅にオーバーし 1時間半も 曲目は10曲以上も連続して演奏してくださり 満席となった会場は皆さん大きな拍手とアンコールがいつまでも続いておりました💕 奏者のお2人は「Grazie!!」と何度も大きな声で応えてくださり 胸が熱くなりました😊

 

私も 2016年にIsola(日本サルデーニャ協会)主催の「儀式のパン(cuole di pane)」のイベントで初めてラウネッダスを聴き 子どもの頃から訓練を続けてきたラウネッダス奏者と話しましたが 息を吸いながら同時に吐くという技法は今も信じられない程で 3つの音が同時に響き 左の頬が大きく膨らみ 音は絶えることがありません バグパイプを 口を楽器として使いながら演奏するような感じでしょうか... 😲

帰りぎわに日本武道館では矢沢永吉のコンサートが終わったところで  白い衣装の人々の大群にびっくり...😲

 

 セアーダス・フラワーカフェ(自由が丘)のサルデーニャの伝統菓子セット🍩🍪

 

 コンサート終了後には完売!!

 

イタリア文化会館のクリスマスツリー🎄

 

イタリア文化会館コンサートシリーズNo.9 アンドレア・ピス(ラウネッダス)&ヴァンニ・マサーラ(オルガネット)コンサート は こちら

素晴らしいコンサートを開催してくださいましたイタリア文化会館様に心よりお礼申し上げます

 

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