北朝鮮の軍事的動きを捉えるための偵察活動を強化

2019-11-29 21:53:18 | 真の解決目指して
北朝鮮の海岸砲射撃後、米偵察機が連日朝鮮半島上空で作戦
登録:2019-11-29 06:35 修正:2019-11-29 08:03


米空軍に続き海軍偵察機まで、二日間で3機が飛行 
北朝鮮の軍事的動きを捉えるための偵察活動を強化

          

北朝鮮の金正恩国務委員長が昌麟島防衛部隊を視察し、海岸砲と推定される装備を見ている。写真は「朝鮮中央テレビ」が25日に報道したもの//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が9・19軍事の合意を破って西海の北方限界線(NLL)付近の昌麟島(チャンリンド)で海岸砲を射撃してから、米国空軍と海軍の偵察機3機が連日朝鮮半島上空を飛行した。さらなる北朝鮮の軍事的動きを捉えるための米国の偵察活動が強化されたものとみられる。

 28日、民間航空追跡サイト「エアクラフト・スポット」(Aircraft Spots)によると、同日、米海軍偵察機EP-3Eが首都圏一帯など、朝鮮半島上空を飛行した。EP-3Eは米海軍で信号情報収集及び偵察を担当する航空機だ。これに先立ち、米空軍の先端地上監視偵察機E-8Cが朝鮮半島上空を飛行した。米軍の戦略資産に属する同偵察機は、過去、北朝鮮の中長距離ミサイル発射の兆候などが見られた際、朝鮮半島上空で作戦を展開したことがある。前日には米空軍の主力電子偵察機「リベット・ジョイント」(RC-135V)1機がソウルと京畿道一帯の上空を飛行した。
ユ・ガンムン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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韓中関係改善を確認するシグナルであり、来年3月より前の習近平国家主席の訪韓を予告するものと見られる。

2019-11-29 12:26:21 | 中国を知らなければ世界はわからない
王毅外相がTHAADめぐる軋轢以降、初めて訪韓する理由とは?
登録:2019-11-29 06:32 修正:2019-11-29 07:49


5年6カ月ぶりに訪韓 
習主席の訪韓と韓中関係改善のシグナル 
周辺国との外交強化 
北朝鮮の核問題と北東アジア戦略における韓国との接点を模索

          

2017年4月、中国の王毅外交部長が北京での記者会見の途中で朝鮮半島情勢について述べている=北京/AP・聯合ニュース

 中国の王毅・外交担当国務委員兼外交部長が、2016年の「高高度防衛ミサイル(THAAD)」をめぐる対立以来初めて韓国を訪問する。韓中二国間レベルでは2014年5月以降5年6カ月ぶりの公式訪韓だ。韓中関係改善を確認するシグナルであり、来年3月より前の習近平国家主席の訪韓を予告するものと見られる。

 外交部は28日、「王毅部長が来月4~5日に訪韓する」とし、「韓中関係や朝鮮半島情勢、地域および国際問題など、多彩なテーマについて議論を深める予定」だと発表した。中国外務省の耿爽報道官も同日の定例記者会見で、「カン・ギョンファ韓国外交部長官の招請で、王毅部長が韓国を訪問する」とし、「王毅部長は訪韓期間中、韓国の指導者たちに会い、地域の懸案と両国の関心事について話し合う予定」だと述べた。王部長は5日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領を表敬訪問する案も進めているという。

 王部長の訪韓目的は多岐にわたっている。まず、来月末に中国で開かれる韓中日3カ国首脳会議と関連した事前協議である。しかし、焦点は習主席の来年初めの訪韓とそれを契機にした韓中関係の雪解けに合わせられるものとみられる。国家安保戦略研究院のヤン・ガビョン責任研究員は、「韓中関係がTHAADをめぐる軋轢から脱し、活力を回復するシグナル」だとし、「この他、韓中日首脳会議の議題の調整や韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)などをめぐる最近の韓米、韓日関係を把握する目的もあるだろう」と話した。

 習主席は2014年7月に訪韓したが、文在寅(ムン・ジェイン)政府が発足してからは、まだソウルを訪れていない。一方、文大統領は2017年12月に中国を訪問した。成均館大学のイ・ヒオク教授は「習主席は来年3月、日本を訪問する予定であり、その前に単独訪韓する可能性がある」とし、「年内の訪韓もあり得る」と話した。

 王部長の訪韓を機に、韓中は北朝鮮の核問題などについて戦略的協力を強化するものと予想される。イ・ヒオク教授は「韓中関係に進展が見られなかったのは、THAADをめぐる軋轢の余波もあるが、北朝鮮の核問題について戦略的協力方案を見出せなかったからでもあった」としたうえで、「中国は北朝鮮が『新たな道』を予告した中、状況が悪化する可能性があるため、韓国と戦略的接点を探り、北朝鮮が対話局面に出るよう協力することを提案するだろう」と予想した。

 米中の覇権争いが激しくなる中、中国が周辺国の外交を強化するため、韓中関係の改善に乗り出したという分析もある。中国は第3国で韓中日が協力する形で、韓国の「一帯一路」への参加を望んでいるという。THAADをめぐる軋轢以降、中国の韓国行き団体観光の制限や限韓令(韓国文化の制限)解除問題なども議題として取り上げられるものと見られる。東アジアにおける米国の中距離ミサイル配備の動きなどについては、原則的立場を強調するものと予想される。邱国洪・駐韓中国大使はこの日「大韓民国未来革新フォーラム」主催のセミナーで、「米国が韓国本土に中国を狙う戦略的兵器を配備すれば、いかなる禍を招くかは、皆さんも想像できるだろう」と述べ、強い口調で警告した。

 一方、中国はシン海明駐モンゴル大使を次期駐韓大使に内定したという。シン大使は数回の韓国勤務経歴があり、韓国語も堪能だ。
パク・ミンヒ、キム・ソヨン記者、北京/チョン・インファン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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