南北関係においても、昨年9月19日に締結した南北軍事合意の履行によって軍事的緊張が緩和し、初歩的な信頼構築の基盤が設けられたと指摘。

2019-11-02 21:27:37 | 南北は一つ

南北関係は「難しい局面」 対話再開へ努力=韓国国家安保室長
政治 2019.11.01 13:55


【ソウル聯合ニュース】韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は1日、国会の国政監査で「南北関係が好循環して発展するよう忍耐心を持って国際社会と北との対話・協力の再開に向け努力する」とし、「朝米(米朝)間の交渉で早期に実質的進展があるよう米国や周辺国と積極的に協力する」との考えを示した。

国政監査に出席した鄭義溶国家安保室長=1日、ソウル(聯合ニュース)

 鄭氏は、北朝鮮が今年5月以降、12回にわたって短距離ミサイルや潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の試射を行ったことについて「南北関係が現在、難しい局面にあることは事実だ」と述べた。

 さらに「朝鮮半島非核化と恒久的平和定着に向けた道で、容易ではないが克服しなければならない挑戦と向かいあっている」とし、「2年間に多くの進展があったが、朝鮮半島平和プロセスは始まりに過ぎず、進むべき道は遠く平坦ではない」と言及した。

 その上で、非核化の進展速度が期待より遅いが、朝米首脳間の意志と信頼に基づく「トップダウン構図」は有効であり、これによって朝米間の非核化対話のモメンタム(勢い)が続いていると強調した。

 南北関係においても、昨年9月19日に締結した南北軍事合意の履行によって軍事的緊張が緩和し、初歩的な信頼構築の基盤が設けられたと指摘。南北境界付近ではこの1年間、南北の軍事的緊張が高まるような行為はなかったとし、北朝鮮によるビラの散布や無人機での偵察活動、銃撃事件もなかったと説明した。

 鄭氏は、こうした緊張緩和措置を受けて文在寅(ムン・ジェイン)大統領が9月の国連での基調演説で、朝鮮半島問題の解決に向け▼戦争を容認しない▼相互安全保障▼共同繁栄――の3大原則を再確認するとともに、非武装地帯(DMZ)を「国際平和地帯」にすることをを提案し、大きな反応を得たと紹介した。

 一方、鄭氏は文大統領が今年9月のタイ、ミャンマー、ラオス歴訪で任期内に東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国を訪問するとの公約を早期に達成したとし、「11月に釜山で開催される韓・ASEAN特別首脳会議で新南方政策が一段階飛躍できるように推進する」と話した。

 このほか、今年の中央アジア3カ国歴訪で新北方政策の推進基盤が確保されたことを挙げ、「活発な交流・協力によってエネルギーインフラ、保健・医療など、協力の潜在力が大きな分野で可視的な成果を上げていく」と述べた。

ynhrm@yna.co.kr
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指導部の相次ぐオウンゴールで韓国党の支持率が急落したためだ。チョ・グク政局の反射利益を享受し、総選挙への期待を高めていた韓国党内では・・・、

2019-11-02 08:03:47 | 韓国文化
韓国党2トップの“オウンゴール”で支持率急落…
「チョ・グク反射利益」終了か

登録:2019-11-02 02:34 修正:2019-11-02 07:40


「チョ・グク事態」効き目が切れ、指導部相次ぐオウンゴール 
党内からファン・ギョアンとナ・ギョンウォンの2トップに責任論

          

自由韓国党のファン・ギョアン代表が28日午前、国会で開かれた最高委員会議で発言している=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 一時は一桁台にまで縮まっていた共に民主党と自由韓国党の支持率の差が「チョ・グク政局」以前に戻った。チョ・グク法務部長官の辞任で「チョ・グク特需」の効き目が切れたうえ、指導部の相次ぐオウンゴールで韓国党の支持率が急落したためだ。チョ・グク政局の反射利益を享受し、総選挙への期待を高めていた韓国党内では、「指導部リスク」による危機論が急速に広がっている。

 韓国ギャラップが10月29日から3日間にわたり全国の有権者1000人を対象に実施した定期世論調査(信頼水準95%、標本誤差±3.1%p)によると、民主党と韓国党の政党支持率はそれぞれ40%と23%だった。チョ・グク長官辞任後の10月第3週の調査で一桁(9%)にまで縮まっていた両党の支持率の差は、わずか2週間で17%へと広がった。この数値はチョ・グク前長官就任前の9月第1週の差と同じである。

 韓国党内では、「感情が表れないようにコントロールするだけでも支持率が上がる時期に指導部が空回りしている」というため息が漏れている。しばらく下火になっていた「指導部リスク」も再び聞こえだした。党内では「ファン・ギョアン‐ナ・ギョンウォンの2トップ体制で、果たして総選挙を闘えるのか」とまで言われている。

 ファン・ギョアン代表はしばしば、組職を掌握するリーダーシップも足りず政治感覚もないと批判されている。ある多選議員は「ファストトラック(に関する衝突事態で捜査対象になっている議員への)公認加算点発言、(チョ・グク聴聞会TFへの)表彰状授与式、大統領を戯画化した映像に続き、パク・チャンジュ獲得ハプニングまで、政治的悪材料が一気に噴き出している」とし、「批判そのものよりも、収拾策として出てきた決定が1日でひっくり返る方が問題」と述べた。また別の重鎮議員は、「ナ・ギョンウォン院内代表の公認加算点発言をかばうかのような発言で波紋が広がると、翌日に収拾を図りながらマスコミのせいにした。政治感覚がなさすぎる」と皮肉った。

 パク・チャンジュ元大将を党に迎え入れる問題では、最高委員たちが反旗を翻して撤回するかたちとなり、リーダーシップに傷がついた。党関係者は、「人材を迎え入れるには『感覚』が党内で共有されなければならない。そうやっていれば最高委員が別途集まり、公に反発する事態は起きなかっただろう」と述べた。一部からは、口数が少なく慎重なファン代表のキャラクターに慶尚道圏・親朴(朴槿恵)系・検察出身者による「側近政治」が加わり、若年層や中道の支持拡大が難航していると指摘されている。

 保守統合に熱意を見せないファン代表の態度にも疑問を示す首都圏・非朴系議員も多い。チャン・ジェウォン議員は「統合に対する切実さが見えない。もはや保守統合は必要ないと考えているようだ。チョ・グク事態による支持率上昇が、むしろ保守統合を妨げている」と自身のフェイスブックに書いている。

 ファン代表と「ツートップ」を成すナ・ギョンウォン院内代表も危機に直面している。少し前までは12月の任期満了後も総選挙までの続投を期待していたが、党の支持率が急落したことで雰囲気が悪化している。ファン代表との不仲説も再燃している。ファン代表が先月23日の党の日常点検会議で「(公認ルールへの言及は)党に仇なす行為」と述べたことがナ院内代表の「公認加算点」発言に向けたものではないかという観測が出たのが発端だった。ファン代表は31日に「ナ院内代表に向けた表現ではない」と否定したが、ファン代表の周辺ではすでにナ院内代表に対する不信が大きくなっている状況だ。カン・ソクホ、キム・ハギョン、アン・サンス、ユ・ギジュンなどの非朴系議員はもちろん、これまでナ院内代表を支援していた親朴系の重鎮級議員たちまでもが(院内代表選出の)出馬の可能性に言及し、12月の院内代表の任期満了と同時に新しい院内代表を選出すべきという方向に傾いている。
チョン・ユギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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