気候変動は、二つの方向から人間に対するウイルスの脅威を高めている。

2022-11-30 09:48:03 | 韓国を知ろう

「眠っていたウイルス」4万8500年ぶりに目覚める…

感染力も生きている

登録:2022-11-29 07:15 修正:2022-11-29 10:00
 
東シベリアの永久凍土層から…感染力を確認 
気候変動でよみがえる古代のウイルス 
宿主動物を経てパンデミックの発信地になる可能性も
 
 
4万8500年が経過した後でも感染力を維持している永久凍土層のウイルスは卵形のパンドラウイルス(左側)。右側はパンドラウイルスとそれよりは小さい別の巨大ウイルスであるメガウイルス(白の矢印)=バイオアーカイブ//ハンギョレ新聞社

 気候変動は、二つの方向から人間に対するウイルスの脅威を高めている。

 一つ目は、ウイルスとの距離が狭まることだ。地球の平均気温が高まると、熱帯のウイルスが温帯地方に広がる。ウイルスの宿主の役割を果たす熱帯動物の棲息地が、地球温暖化によって高緯度地方にまで広がることによるものだ。

 2017年、オーストラリアのタスマニア大学の研究グループが、国際学術誌「サイエンス(Science)」に発表した論文によると、10年ごとに、陸上生物は17キロメートル、海洋生物は72キロメートルずつ高緯度地域に移動している。2020年に韓国気象庁が発表した「韓国気候変動評価報告書」は、デング熱ウイルスを感染させる熱帯地方のヒトスジシマカが、2050年には韓国にも土着化しうると予想した。

 二つ目は、眠っていたウイルスが目覚めることだ。氷河や永久凍土層に閉じ込められていたウイルスが、氷が溶けて外の世界に出てくる。数千年間氷の中に閉じ込められていたウイルスは、人間の免疫体系が接してこなかったまったく見慣れない潜在的な恐怖の対象だ。

 4万8500年間シベリアの永久凍土層中で凍った状態にあったウイルスがよみがえったという研究結果が発表された。永久凍土層の全体面積は、北半球陸地の4分の1に相当する。

 フランスのエクス=マルセイユ大学のジャン・ミシェル・クラブリー教授のグループは、2万7000年~4万8500年前に形成された東シベリアの永久凍土層で凍っていたウイルス7種類を発見し、繁殖力が今もなお残っていることを確認したと、事前出版論文集(プレプリント)「バイオアーカイブ(BioRxiv)」に発表した。これは、同じ研究グループが2014年と2015年に発見した3万年前のウイルス2種類(パンドラウイルス、モリウイルス)よりはるかに古いものだ。

 研究グループは、当時と同様に今回もアメーバをおとりに用い、ウイルスを発見した。アメーバの培養液に永久凍土層の試料を置き、アメーバへの感染の有無を確認する方式だ。

 
 
      パンドラウイルスが発見された永久凍土層(赤い点)=デイリーメールより再引用//ハンギョレ新聞社

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インフルエンザウイルスの10倍の大きさ

 研究グループは、9種類のウイルスがいずれも細胞に感染可能な能力を持っていることを明らかにした。これは、永久凍土層の氷が溶けた場合、地球上の植物と動物にとって脅威になりうることを意味する。

 今回発見されたウイルスのうち4万8500年前のものは、東シベリアのヤクーチア(サハ共和国)のある湖の水面から16メートル下の永久凍土層で発見したもので、大きさが1マイクロメートルにのぼる巨大ウイルスだ。インフルエンザウイルスの約10倍の大きさだ。研究グループは、このウイルスを「パンドラウイルス・イェドナ(Pandoravirus yedoma)」と命名した。

 研究グループがこれまでによみがえらせた9種類のウイルスは、いずれもアメーバのような単細胞有機体に感染する巨大ウイルス群に属する。

 クラブリー博士は「古代の巨大ウイルスが、長期間凍結されていたにもかかわらず、今もなお感染力を維持しているのであれば、他の古代のウイルスも同じだろう」と述べた。

 もちろん、永久凍土層は人が住めない場所にあるため、これらのウイルスが地上に露出したとしても、ただちに人間にとっての脅威になるわけではない。

 しかし研究グループは、地球温暖化によって次第に溶けている永久凍土層の資源開発に対する関心が高まっていることに注目した。この地域の資源を採掘するためにまず最初に行わなければならないことは、永久凍土層の上層部をはがすことだが、その過程で古代のゾンビウイルスという“パンドラの箱”が開かれることがありうるからだ

 
 
氷が溶けてしまったカナダのハーシェル島の永久凍土層=ウィキメディア・コモンズ//ハンギョレ新聞社

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北極圏の資源採掘が危険性を高める

 永久凍土層のウイルスの感染力が生きていたとしても、家畜や野生動物を宿主としているウイルスに比べると、危険ははるかに低い。クラブリー博士は、科学誌「ニューサイエンティスト」に「アメーバに感染するウイルスは、植物や動物に感染しない」と述べた。

 しかし、研究グループは「氷に閉じ込められていたウイルスが、外界の紫外線や酸素に十分にさらされる場合、どれくらい長く感染力を維持できるのか、その間に適切な宿主に会って感染しうるのかどうかはまだ予測できないが、永久凍土の上層の解凍が加速化し、この地域に居住する人々が増えれば、危険は増加せざるをえない」と述べた。

 カナダのオタワ大学の研究グループは10月、英国の「王立学会報B(Proceedings of the Royal Society B)」に発表した論文で、北極圏の湖の土壌と沈殿物を収集し遺伝子分析を実施した結果、氷の中に閉じ込められていたウイルスと細菌が気候変動によって解放され、野生動物を感染させる危険性があることが判明したと明らかにした。氷河が溶けた水が多い場所であるほど、氷の中のウイルスが新たな動物の宿主に流れていく危険性が高まるということだ。

 実際、2016年夏の北シベリアでは、猛暑で永久凍土層が溶けて露出したシカの死体に接触した人々が炭疽菌に感染し、1人が亡くなった。

 では、氷の中からよみがえったウイルスは、次のパンデミックの開始点になりうるだろうか。

 オタワ大学の研究グループは「気候変動が、潜在的なウイルスの媒介者と貯水池の役割を果たす生物種の生息範囲を北に移動させる場合、高緯度の北極圏は新たなパンデミックの発源地になりうる」と警告した。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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日本は同日、E組で最も弱いとされていたコスタリカに0対1で敗れ、ベスト16入りに暗雲が立ち込めている。

2022-11-30 09:27:29 | これからの日本、外国人の目

「休暇延長してくれないと退社」サポーターが話題呼んだ日本、

ベスト16入り不透明に

登録:2022-11-29 05:53 修正:2022-11-29 10:28
 
日本、コスタリカに0対1で敗れる…ベスト16入りに暗雲
 
 
ある日本人サポーターが27日(韓国時間)、アルラヤンのアフマド・ビン・アリ・スタジアムで行われた2022カタールW杯1次リーグE組第2戦の日本対コスタリカ戦で、メッセージを掲げている=アルラヤン/新華・聯合ニュース

 今度は「脅し」だ。「休暇を延長してくれなければ会社を辞める!」

 始まりは「感謝」だった。国際サッカー連盟(FIFA)公式ツイッターアカウントは23日、カタールW杯1次リーグE組第1戦、日本対ドイツ戦の観客席にいた日本人男性サポーターの写真を掲載した。彼は「上司へ。2週間の休暇ありがとう」と書かれた紙を持っていた。2日後、日本の通信会社NTT東日本の公式ツイッターアカウントはこれをリツイートし、「休暇とワールドカップを楽しんで。君の上司より」と反応した。この男性はNTT東日本の社員だったという。

 そして、27日に行われた1次リーグ第2戦の日本対コスタリカ戦。今度はまた別の日本人男性が明るい笑顔で「上司へ。休暇を延長してくれなければ(会社を)辞める!」というメッセージが書かれた紙を掲げた。ドイツ戦のサポーターの真似をしたわけだが、さらに一歩進んで休暇延長まで要求。日本が第1戦で強豪ドイツを破り、決勝トーナメント進出の可能性が高まったことを反映したものでもあった。

 しかし、日本は同日、E組で最も弱いとされていたコスタリカに0対1で敗れ、ベスト16入りに暗雲が立ち込めている。その後行われたドイツとスペインの試合が引き分け(1-1)で終わり、ベスト16入りへの道はさらに険しくなった。1次リーグ最後の第3戦で日本はスペインと、ドイツはコスタリカと対戦する。日本がスペインに敗れ、ドイツがコスタリカに勝てば、日本は決勝トーナメント進出の夢は潰える。そのため、この日本人男性サポーターも休暇延長なしに当初予定されいた休暇だけを使って会社に復帰しなければならない確率がさらに高くなった。

 一方この日、競技場に一部の日本人サポーターが旧帝国主義の象徴である旭日旗を持って入場した。

キム・ヤンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「金正恩、キム・ジュエ」の同伴行動の焦点は「後継者」(娘)ではなく「首領金正恩」に合わせられているということだ??

2022-11-29 09:54:13 | 朝鮮を知ろう。

金正恩はなぜ「第1子」ではなく「第2子」である娘を連れ歩くのか

登録:2022-11-28 02:31 修正:2022-11-28 08:22
 
「核強国」未来世代に実証するための象徴政治との解釈も 
長男ではなく第2子の娘を同伴…後継かどうかは意見が分かれる
 
 
金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長が「新型大陸間弾道ミサイル『火星砲-17』型発射成功に寄与したメンバーと記念写真」を撮るため「尊いお子様とともに撮影現場にお出ましになると、参加者全員が金正恩同志を仰ぎ、最大の光栄と熱烈な思いを熱く噴出させた」と、「労働新聞」が27日付で報じた。金正恩総書記の隣に立っているのが第2子の娘/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記兼国務委員長が大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星17型」関連の公開行事に再び娘を連れて現れ、「核戦争抑止力を迅速に拡大強化していくという期待と確信を表明」したと、「労働新聞」が27日に報じた。同紙は金総書記が「尊いお子様と共に撮影現場にお出ましになり、新型大陸間弾道ミサイル『火星砲-17』型発射成功に寄与したメンバーたちと記念写真をお撮りになった」と1面から3面にわたって報道した。行事の日付は明らかにしていない。

 金総書記が第2子である娘と共に公開行事に姿を現したのは、18日の火星17型発射実験の現地指導に続き2度目。労働新聞は、18日の行事の際には「愛するお子様」と記していた金総書記の娘を、今回は「尊いお子様」という最高の尊称で呼んでいる。さらに、火星17型の開発と発射実験に貢献した人々は「党中央にささげる忠誠と信念の誓い」で「『火星砲17』型は金正恩同志の『火星砲』、金正恩同志の絶対兵器」と述べつつ、「今後も白頭の血統のみに従い、最後まで忠実を守る」との決意を示した。国家情報院は最近、この娘の名前は「キム・ジュエ」であると国会情報委員会に報告している。

 
 
金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長が「新型大陸間弾道ミサイル『火星砲-17』型発射成功に寄与したメンバーと記念写真」を撮るため「尊いお子様とともに撮影現場にお出ましになると、参加者全員が金正恩同志を仰ぎ、最大の光栄と熱烈な思いを熱く噴出させた」と、「労働新聞」が27日付で報じた。金正恩総書記の隣に立っているのが第2子の娘/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 多くの専門家は、金総書記が火星17型関連の行事に娘を同伴したことは、「米帝の核覇権に対抗しうる、名実共に核強国であることを世界の前に明確に実証」(最高人民会議常任委政令)したのだから「安心せよ」という未来世代に向けた「象徴政治」の意味が強いと指摘する。

 ただし「4世継承」との関連性の有無については意見が分かれる。チョン・セヒョン元統一部長官は、「『尊い』という表現に『白頭の血統のみに従う』という忠誠の誓いまで登場したことを考えれば、後継問題に関する政治的な含みが大きい動きとみるべき」だと指摘した。

 一方、北朝鮮分析に精通する元政府高官は「なぜ息子である第1子ではなく娘である第2子を連れて歩くのかを問うべきだ」とし「権力継承などの後継構図についての性急な憶測を制御しつつ、別の政治的目的を果たそうという『安全装置』だと考える」と指摘した。同氏は「北朝鮮では国家を『社会主義大家庭』、すなわち家族、家庭の拡大イメージとして国家を理解している」とし「若い最高指導者を『お父様』として崇め、権力の安定性を強調し、人民の心理的安定を高めようという象徴政治」だと解説した。「金正恩、キム・ジュエ」の同伴行動の焦点は「後継者」(娘)ではなく「首領金正恩」に合わせられているということだ。

 
 
金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長が「新型大陸間弾道ミサイル『火星砲-17』型発射成功に寄与したメンバーと記念写真」を撮るため「尊いお子様とともに撮影現場にお出ましになると、参加者全員が金正恩同志を仰ぎ、最大の光栄と熱烈な思いを熱く噴出させた」と、「労働新聞」が27日付で報じた。金正恩総書記の隣に立っているのが第2子の娘/朝鮮中央通信・聯合ニュース
イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「軍事に軍事で対応すればエスカレートを招く」「外交的解決の姿勢がないまま、危機感をあおるばかりの(岸田政権の)対応は最悪だ」と批判。

2022-11-28 11:29:39 | 岸田・石破の早期退陣を望む声が多い

敵基地攻撃能力の保有は違憲

対話・交渉の平和外交を

NHK日曜討論 山添政策副委員長が主張

 日本共産党の山添拓政策副委員長は27日、NHK番組「日曜討論」に出演し、安保3文書改定に関する政府有識者会議の報告書について各党代表と討論しました。山添氏は「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有や大軍拡計画を批判し、軍拡財源を増税にたよる方針に消費税増税の危険を指摘。岸田政権はまともな外交戦略がなく「軍事一辺倒」だと述べ、対話と交渉による平和の外交ビジョンを提案しました。自民、公明、日本維新の会、国民民主は「敵基地攻撃能力」保有や軍事費増額が必要だと主張。立憲民主党も理解を示しました。 (詳報)


 山添氏は、中国の覇権主義的行動と北朝鮮の相次ぐミサイル発射を厳しく批判した上で、「軍事に軍事で対応すればエスカレートを招く」「外交的解決の姿勢がないまま、危機感をあおるばかりの(岸田政権の)対応は最悪だ」と批判。日本共産党が掲げる「平和の枠組みをつくる外交ビジョン」を紹介し、「あれこれの国を排除するのではなく、地域の全ての国を包み込むインクルーシブ(包摂的)な平和の枠組みが重要だ」と訴えました。アジア政党国際会議(ICAPP)で採択された文書は、「紛争解決の唯一の道としての対話と交渉を強調している」とし「これがアジアの本流だ」と主張しました。

 自民党の小野寺五典元防衛相が「軍事力や経済力を背景にした外交でないと前に進まない」と主張したのに対し、山添氏は「有識者会議の報告書では軍事力強化の話ばかりしている」と反論しました。

 山添氏は、同報告が「反撃能力(敵基地攻撃能力)」の保有と増強を「不可欠」としていることについて、政府は相手に攻撃的脅威を与えるような兵器は憲法上保有できないとしてきたとして、「それを百八十度転換し、憲法違反を公然と進めるものだ」と強調。岸田政権が購入を検討している米国製の巡航ミサイル・トマホークについて、「もっぱら攻撃のための兵器だ」「大量保有することは、相手にとって先制攻撃の可能性のある脅威となる」と批判しました。

 軍拡財源を巡り、小野寺氏が「数字ありきではない」と述べたのに対し、山添氏は「自民党が選挙公約でGDP(国内総生産)比2%という数字を出している」と突き付け、「岸田首相がバイデン大統領に『相当な増額』を約束した」と批判。「アメリカの要求にこたえようとするものだ」と述べました。

 報告書が財源について「幅広い税目による負担」や「企業の努力に水を差すことのないよう、議論を深めていくべき」と明記していることをあげて、「大企業の負担にならないように気を使って国民全体で負担せよということであれば、消費税増税も排除されない」と批判しました。

 山添氏は、政府の税調では消費税のさらなる増税まで議論している状況だとし、「国を守るためだから国民は我慢せよというなら、かつての戦争と同じだ。平和も暮らしも押しつぶす道を歩んではならない」と強調しました。

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中車資陽と提携先が共同で研究開発したもので、将来的に中国初のラック式鉄道である都江堰―四姑娘山区間(都四区間)で使用される。

2022-11-28 09:31:32 | 中国を知らなければ世界はわからない

中国初のラック式列車がラインオフ

人民網日本語版 2022年11月25日13:32
 

中国初のラック式列車が24日、中車資陽機車有限公司(中車資陽)でラインオフした。これは中国初で完全に独自の知的財産権を持つ新方式列車で、中国のラック式列車分野における空白を埋めた。同列車は中車株洲電力機車有限公司の支援のもと、中車資陽と提携先が共同で研究開発したもので、将来的に中国初のラック式鉄道である都江堰―四姑娘山区間(都四区間)で使用される。人民網が伝えた。

同列車は「通常鉄道+ラック式鉄道」のハイブリッド牽引モデルを採用し、通常鉄道区間の最高運行速度は120km/h、ラック式鉄道区間の最高運行速度は40km/hにのぼる。言い換えれば、都四区間の最も高い位置にある坂道で600メートル走行すると、20階建ての高さに達することができる。その登坂能力は中国の幹線鉄道を走る列車の10倍以上。

列車は4両編成で、定員は145人。豪華VIPファミリー用個室、豪華観光席、普通席の3種に分かれ、乗客のさまざまな需要を満たす。また列車には中国最大面積の曲面観光ガラス窓があり、車内の観光客が自然景観をより楽しめるようになっている。

スマート化の面では、同列車は北斗・5G/IoT自動運転、自動保護、運営ビッグデータ保存、スマート分析などのハイテクを導入し、列車の「ブレーン」がより「スマート」になった。一方で、車両の外観はパラメトリックデザインの照明を採用し、車内のドア付近と客室にはそれぞれスマートディスプレイを設置。テクノロジーが安全な移動を支えている。

都四区間の第1期は2023年末の開通、26年の全線開通を予定。完成後、観光客は都江堰から同列車に直接乗り換え、四姑娘山景勝地に向かうことができる。両地域間の移動時間は従来の5時間から2時間に短縮される。

同列車は登山鉄道に用いられる新型鉄道交通列車だ。列車走行部に一つもしくは複数の歯車を配置することにより、列車は登坂中にレールの中間に設置されているラックレールと噛み合い、その噛み合う力によって安定的に走行する。ラック式鉄道は安全性と適応性が高く、環境に優しく低コストのため、特に山間部や観光地の観光路線に適している。同列車は将来的に、中国の山間部の鉄道交通及び観光の重要交通機関の一つになる見込みだ。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年11月25日

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