東京電力は3回にわたる放出を通じて汚染水約2万3351トンを処理し、今回の4回目まで合わせると計3万1200トンになる。

2024-02-29 12:51:32 | しらなかった
 

福島原発汚染水7800トン、海へ…4回目の放出始まる

登録:2024-02-29 06:22 修正:2024-02-29 07:55

 

来月16日まで
 
 
                             福島第一原発敷地タンクに保管中の放射性物質汚染水/聯合ニュース

日本の東京電力が福島第一原発の放射性物質汚染水の4回目の海洋放出を始めた。

 東京電力は28日午前11時11分頃、気象状況など問題がないとし、汚染水を海に放出したと発表した。今回の放出は1~3回目と同様、17日間で約7800トンを原発の沖合に流す予定だ。福島原発汚染水の1回目の放出は昨年8月24日に始まり、3回目の放出は昨年11月20日に終了した。

 東京電力は3回にわたる放出を通じて汚染水約2万3351トンを処理し、今回の4回目まで合わせると計3万1200トンになる。

 東京電力は今年4月から来年3月まで7回にわたって5万4600トンの汚染水を放出する計画だ。1回当たりの放出量は現在のように7800トンだ。東京電力は「これまで処理水の放出による問題は確認されていない」と説明した。

 国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は来月12~14日に来日し、福島第一原発を視察する。汚染水を海に放出してから半年を迎え、現地の状況を確認する予定だ。

東京/キム・ソヨン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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 グテレス氏は、「国際人権法や国際人道法は明確だ」と述べ、民間人やインフラへの攻撃、集団懲罰、民間人を盾とすることなどは禁止されていると強調。

2024-02-29 09:55:15 | しらなかった

2024年2月28日(水)

「国際法を見て見ぬふり」

紛争当事国を国連総長批判

 【ワシントン=石黒みずほ】グテレス国連事務総長は26日、スイス・ジュネーブで始まった国連人権理事会で演説し、世界各地で起こる紛争について「紛争当事国は国際法に対し見て見ぬふりをしている」と非難し、国際人権法・人道法の順守を各国に求めました。

 グテレス氏は、大国が競争し、緊張が高まるなか、「法の支配や戦時国際法が弱められている」と指摘。ロシアによるウクライナ侵略やイスラエルのパレスチナ自治区ガザへの侵攻をめぐり、国連安全保障理事会が団結できないことが「その権限を致命的なまでに弱体化させている」として、安保理改革の必要性を改めて訴えました。

 グテレス氏は、「国際人権法や国際人道法は明確だ」と述べ、民間人やインフラへの攻撃、集団懲罰、民間人を盾とすることなどは禁止されていると強調。「一方の違反は、他方の順守義務を免除するものではない。われわれは、繰り返される恐ろしい国際人道法・人権法の違反に感覚をまひさせてはならない」と述べました。

 パレスチナのガザ地区最南部ラファについては、100万人以上が避難し、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が主力を担う人道支援活動の拠点となっていると指摘。イスラエル軍がラファに本格侵攻すれば、「民間人を恐怖に陥れるだけでなく、われわれの支援活動へのとどめの一撃となるだろう」と警告しました。グテレス氏は、人道的停戦とイスラム組織ハマスが拘束する人質の無条件解放を強く要求しました。

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東部戦線の要所であるアウディイウカから撤退したウクライナ軍がふたたび退却した。ウクライナは、ロシアと戦う兵器と軍備が不足しているとして、西側に積極的な追加支援を訴えた。

2024-02-28 12:46:20 | しらなかった
 

ウクライナ軍、東部戦線でまた後退…「兵器が底をついた」

登録:2024-02-28 07:08 修正:2024-02-28 07:37
 
ウクライナ
東部のトネツク州コンスタンチノフカで25日、ロシアのミサイル攻撃を受けて破壊された駅の前を子どもを抱いた女性が歩いている/AFP・聯合ニュース

 東部戦線の要所であるアウディイウカから撤退したウクライナ軍がふたたび退却した。ウクライナは、ロシアと戦う兵器と軍備が不足しているとして、西側に積極的な追加支援を訴えた。

 ウクライナ軍のドミトロ・リホヴィ報道官は26日(現地時間)、現地の番組に出演し「東部戦線のラストチキノを防衛した部隊が後退した」としたうえで、「これらの兵力が近隣の村で、ロシア軍を防ぐための防衛線を新たに作っている」と明らかにしたと、AP通信が報じた。ウクライナ軍が18日にロシア軍の波状攻勢に押されて主要拠点だったアウディイウカから撤退したことに続き、ふたたび後退したのだ。

 ロシア国防省も、ロシア軍がラストチキノを「解放した」ことを確認した。ロシア軍のアンドレイ・モルドビチェフ指揮官は現地メディアに「わが軍が、ウクライナ軍を10キロメートル外に追いだし、攻勢を続けている」と述べた。ロシアのメディアは、ラストチキノはウクライナ軍の主要な補給路であり、重要な軍事的勝利だと報じている。ロシア軍はまた、先日ドネツク地域で米国がウクライナに提供した戦車であるM1エイブラムスを初めて破壊したと主張した。

 西側の専門家らは「ラストチキノの喪失はウクライナ軍にとって大きな痛手ではないが、ウクライナ軍の相次ぐ退却は、ウクライナ軍が直面している不利な状況を示している」と分析した。ロシアは最近になって、東北部の戦線で優勢な火力と兵力でウクライナ軍を攻撃しており、これに対抗するウクライナ軍は兵力と火力で劣勢をみせ、苦戦を繰り返している。

 ウクライナは、戦線を維持するためには西側の兵器支援が必要だとして、追加支援を訴えている。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は前日の記者会見で、米国が約束した600億ドル規模の軍事援助が今すぐ必要だと述べた。ジョー・バイデン政権のウクライナ軍事援助案は米上院を通過したが、下院では強硬派の共和党議員の反対のため表決に付されずにいる。ゼレンスキー大統領は「1カ月以内にこの資金が支援されなければ、ウクライナが必要とする兵器を確保することは難しく、戦場での立場はさらに弱まるだろう」と述べた。ウクライナのルステム・ウメロフ国防相は「西側が約束した軍事支援が適時に行われたのは半分にすぎない」として、「そのため、戦線で適切な軍事行動を行うことが難しく、兵士たちの犠牲だけが強要されている」と訴えた。

 西側指導者は、ウクライナ支援を繰り返し約束した。26日、フランス・パリではエマニュエル・マクロン大統領の招待で、欧州各国の指導者と閣僚級の要人20人が参加するウクライナ支援国際会議が開かれた。マクロン大統領は会議後、メディアに「米国にだけ依存せず、各国がウクライナ支援により積極的に乗りださなければならない」として、「ウクライナに長距離ミサイルと軍需物資を供給するために、新たな連合を作ることになるだろう」と明らかにした。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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「ハマスの残りの指導部はすでに逃走し、(ガザ地区の)最高指導者であるヤヒヤ・シンワルも同様に残存メンバーに対する効果的な統制力を喪失し、過去数週間にわたり連絡が途絶えていることが分かった」

2024-02-28 09:11:54 | しらなかった
 

休戦を嫌がるネタニヤフ首相

「人質交渉に関係なくラファ攻撃」

 
 
25日(現地時間)パレスチナ・ガザ地区南部の難民キャンプでパレスチナ人たちが廃虚となった都市を歩いている/EPA・聯合ニュース

 イスラエルとパレスチナ武装勢力

登録:2024-02-27 07:17 修正:2024-02-27 08:18

ハマス側は、ネタニヤフ首相が自身の政治的利益のために休戦交渉を妨げていると批判している。

 ネタニヤフ首相は25日(現地時間)、米国CBSの番組に出演し、「ラファで軍事作戦がいったん始まれば、戦闘の激烈な段階は数カ月ではなく数週間で終わるだろう」としたうえで、「完全な勝利が我々の目標であり、それは目前にある」と主張した。イスラエルは、ハマスの全武装グループは合計24個の大隊で構成されており、この4カ月ほどあまりの間に、ガザ地区の北側から南側に追い詰める形の地上戦を通じて18個大隊を解体したことを把握している。イスラエル国防軍(IDF)が最後の大規模攻勢を準備するラファ地域では、ハマスの4個大隊がいるとみられている。これらの組織まで破壊すれば、いわゆる軍事的な「完全な勝利」を達成できるという考えだ。

 戦争開始から絶えず問題になっている民間人被害を最小化するために南端まで追い込まれた避難民140万人あまりを、「ハマスの整理」が終わった後に北側に再び避難させることは、また別の課題だ。ネタニヤフ首相は「民間人の避難計画と残存のハマス大隊を解体するという『二重計画』を今日中に検討する」としたうえで、「人質交渉が成功しても、イスラエル軍のラファ軍事作戦には支障をきたさない」と述べた。これについて、ハマスのタヘル・アル・ヌヌ報道担当はこの日、「アルジャジーラ」に「ネタニヤフが自身の政治的利益のために交渉進展の試みを阻害している」と非難した。

 ネタニヤフ首相は、昨年12月1日の「第1次人質・休戦対等交換』が終わった後、追加交渉に進展がないことについて、「彼ら(ハマス)は(要求事項面で)別の惑星にいる」とし、「合理的な状況に降りてくれば交渉できる」と主張した。当初ハマス側は、自分たちが選択したイスラエル内のパレスチナ人収監者数千人の釈放と永久休戦を要求したことが分かった。しかし、最近フランス・パリで米国、エジプト、カタールが仲裁者として取り組んだ交渉では、永久休戦の代わりにガザ地区の一部地域からのイスラエル軍の撤収、暴力犯罪に関与したパレスチナ人長期囚の釈放などに条件を和らげ、交渉に進展をみせたことが分かった。

 ウォール・ストリート・ジャーナルはこの日、ハマスの報道担当の話を引用し、ハマスの交渉の中心は、持続可能な休戦とガザ地区の軍事的占領の終結、包囲攻撃の終了などの3つだと明らかにした。両者は、ガザ地区に残ったイスラエル人人質130人あまり(死亡者を含む)のうち40人あまりを解放するかわりに、6週間の休戦とイスラエル内のパレスチナ人収監者を解放する条件で最終協議に入ったと報じられている。

 人質交渉の速度を上げ、すでに10万人に近づいている民間人の死傷者を最小化し、来月10日から4月8日までのイスラムの断食月であるラマダン期間中の衝突を最小化しなければならないという指摘も出ている。イスラエルのシンクタンク「国家安全保障研究所」(INSS)は、報告書「交渉転換:機会としてのラマダン」で、「ラマダンは、今回の交渉の責任をハマスに移すためのイスラエルの大胆な動きの機会」だとし、「第1段階でガザでの戦闘の中断とイスラエル人人質の釈放、ハマス指導部のガザ地区からの追放を達成し、第2番段階としてハマスの軍事組織の武装解除後にイスラエル軍の国境からの撤収を行わなけならない」と指摘した。

 ラマダンで戦争を中断しない場合、終わりかけている戦争において、イスラエル軍がパレスチナの別の強力な抵抗に直面する可能性があるということだ。実際イスラエルも、交渉過程では、イスラエル人の人質釈放期間を3月10日以前に設定したことが分かった。同報告書は「ハマスの残りの指導部はすでに逃走し、(ガザ地区の)最高指導者であるヤヒヤ・シンワルも同様に残存メンバーに対する効果的な統制力を喪失し、過去数週間にわたり連絡が途絶えていることが分かった」と分析した。

ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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全世界の地中に埋蔵されている天然水素が5兆トンに達するという米国地質調査局(USGS)の未発表報告書の内容が公開され、注目を集めている。水素は温室効果ガスを排出しないクリーンエネルギー源だ。

2024-02-27 16:37:53 | しらなかった
 

天然水素「5万年分使用量」の5兆トンが足元に…

新しいゴールドラッシュ来るか

登録:2024-02-26 19:50 修正:2024-02-27 08:19
 
米地質調査局、未発表報告書の内容を公開 
地質学者「ゴールド水素 ゴールドラッシュ到来中」
 
 
鉄分が豊富なカンラン石は、高温高圧で地下水と反応し水素を生成する=スミソニアン国立自然史博物館提供//ハンギョレ新聞社

 史上最大の天然水素の鉱床がアルバニアの鉱山で発見されたという研究報告に続き、

 5兆トンとは、現在全世界で年間消費される水素1億トンを基準にした場合には5万年、今後予想される年間5億トンを基準にした場合には1万年にわたって使える量だ。

 研究責任者である地質調査局のジェフリー・エリス博士(石油地質学)は、最近デンバーで開かれた米国科学振興協会(AAAS)の年次学術会議で、研究内容の一部を紹介し、「大部分の水素は接近不可能な可能性が高いが、数%だけ抽出しても年間5億トンに達するとみられ、天然水素の予想需要量を数百年にわたって充足できるだろう」と話した。英フィナンシャルタイムズは学術会議に参加した地質学者の話を引用し、新しいエネルギーゴールドラッシュが始まる可能性があるとの展望を述べた。

 
 
科学者たちが天然水素を求めてアルバニアのクロム鉱山坑道を探査している=F-V.Donze提供//ハンギョレ新聞社

 水素経済に関する世界の企業家の協議体である水素委員会(Hydrogen Council)は、2050年までに全世界のクリーン水素の需要は年間3億7500万トンに達すると推算している。

160年前の油田開発ブームが再現される可能性も

 現在、燃料や産業の原料としての水素は、主にメタンが主成分である天然ガスを高温高圧で水蒸気と反応させる改質工程を通じて得られる。これを「グレー水素」と呼ぶ。水素市場全体の90%以上がグレー水素だ。この時、副産物として出てくる二酸化炭素を外に排出せずに捕集・保存するもう一つの過程を経ることになれば、ブルー水素と呼ぶ。再生電力で水を電気分解して得るグリーン水素は炭素を排出しないが、費用対比効率が落ちるため生産量は微々たるものだ。

 しかし、地中から天然水素を抽出することになれば、温室効果ガスである二酸化炭素を排出する環境負担や、グリーン水素を作る際の費用負担を大幅に減らすことができる。こうした点から天然水素を「ゴールド水素」と呼ぶこともある。コロラド鉱山学校のメングリー・チャン教授はフィナンシャルタイムズに「ゴールド水素のゴールドラッシュが来ている」と話した。

 一部では、天然水素が約160年前に米国で始まった油田開発ブームを再現する可能性もあるとみている。ブラックゴールドラッシュとも呼ばれた油田開発ブームは、1859年にエドウィン・ドレークが米ペンシルベニア州タイタスビルで初めてボーリング孔を利用した石油生産方式を開発したのがきっかけとなった。

 
 
米ネブラスカ州の天然水素ボーリング施設=Natural Hydrogen Energy提供//ハンギョレ新聞社

 昨年、ビル・ゲイツのエネルギーベンチャーキャピタルであるブレークスルー・エナジー・ベンチャーズ(Breakthrough Energy Ventures)などから9100万ドルの投資金を確保した天然水素採掘企業「コロマ」のポール・ハラカ(Paul Harraka)最高事業責任者(CBO)は、「天然水素は炭素の排出が少ないだけでなく、土地および水、エネルギー消費も少ないため、クリーンな水素を生産できる特別な機会」だと話した。米ネブラスカで天然水素の探査作業をしている天然水素エネルギー(Natural Hydrogen Energy)のヴィアチェスラヴ・ズゴニック最高経営責任者は「商業的生産を始めるには数年はかかるだろう」と述べた。

石油のない所に天然水素がある

 しかし、これまでは石油や天然ガスの抽出に資金と研究が集中したため、天然水素の潜在力は注目されなかった。油田のある堆積岩層には、完全な状態の水素が希薄だ。

 科学者らは、地球マントルの上部に広く分布しているカンラン石を主な天然水素の供給源とみている。鉄成分が豊富なカンラン石が高温高圧で水と反応して蛇紋石になる過程で水素が作られるためだ。鉄は水分子から酸素原子を奪い水素を放出する。

 天然水素が初めて注目を集めたのは1987年だった。当時、西アフリカ・マリの首都バマコから60キロ離れた村で井戸を掘っていたところ、深さ108メートルの地点からガスが漏れているのを発見した。しかし、ガスの正体が水素と確認されると、爆発の恐れでボーリング孔は埋め立てられ、すぐに忘れられてしまった。そして2007年、マリ出身の実業家アリウ・ディアロが率いる石油ガス会社ペトロマ(現ハイドロマ)が同地域の資源探査権を獲得し、水素は再び機会をつかんだ。

 ハイドロマは2012年、この地域の水素が純度98%にもなることを確認したのに続き、2018年国際水素エネルギージャーナルに「天然水素ガスの開発価格が化石燃料または電気分解で製造された水素よりはるかに安いと推定される」という探査結果を発表した。初めて天然水素の経済性を確認したこの研究を契機に、天然水素研究が活発になり始めたと「サイエンス」は伝える。

 米テキサス大学オースティン校のマイケル・ウェバー研究員(エネルギーシステム)はサイエンスに「天然水素は石油とガスがないところにあるという点で(石油中心の)地政学を良い方向に崩すこともできるだろう」と話した。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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