「政府は敵基地攻撃を可能にし『国を守る』と言うけれど、これでは自衛隊が生き残るための大軍拡です。『ふざけるな』と言いたい」

2023-04-18 14:01:25 | ミャンマー人民支援

自衛隊基地強靱化計画

核攻撃想定に住民衝撃

基地周辺は市街地の中心

兵庫・伊丹

 約300の自衛隊基地を核兵器攻撃などに備え整備する自衛隊基地「強靱(きょうじん)化」計画の対象地区は、市街地である場合が少なくありません。兵庫県伊丹(いたみ)市もその一つ。日本共産党と後援会は「絶対に戦争にさせない」と訴え、統一地方選をたたかっています。(前田泰孝)


写真

(写真)住宅街に囲まれた千僧駐屯地=13日、兵庫県伊丹市

写真

(写真)街頭で訴える(左から)よしお、かしば、服部の3候補=16日、兵庫県伊丹市

 伊丹駐屯地沿い。女性が歩く道のフェンス越しに、自衛隊員たちが台座に固定した銃を地面に並べていました。その近くでは学校から帰宅した小学生を保護者が抱き上げていました。駐屯地は生活のど真ん中にありました。

 千僧(せんぞ)駐屯地沿いに暮らす女性(73)は、攻撃されることを前提にした計画に衝撃をうけました。

街の機能まひ

 「市役所、水道局、消防署、警察署…ここは官庁街です。攻撃されたら市の機能は、まひします」。子どもに関わる施設も駐屯地を取り囲んでいます。(地図)

 「政府は敵基地攻撃を可能にし『国を守る』と言うけれど、これでは自衛隊が生き残るための大軍拡です。『ふざけるな』と言いたい」

 男性(77)は、核攻撃被害を想定していることを批判します。「私は長崎原爆の胎内被爆者です。大変な時代が来ました。『軍拡反対』を掲げている日本共産党が頼りです」

 伊丹市議選(23日投票)で共産党は1増の3議席を目指し、服部よしひろ(71)=元=、かしばふみ(65)=新=、よしお周二(67)=新=の3氏が立候補しています。支持を広げている服部多眞子(たまこ)さんは、自衛隊強靱化の問題を入り口に対話をしています。

「話が広がる」

 「一般紙がほとんど報じていない分、対話すると相手は『えっ!』と関心を示し『知らせてくれてありがとう』と言われることもあります。この話を入り口に、平和の問題から暮らしや福祉の実績に話が広がります」

 党と後援会は連日「憲法9条を生かし平和外交と戦争しない国をつくることが政治の責任。共産党と共に実現させましょう」と訴えています。

図
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「民主化を求める市民に対する国軍の苛烈な弾圧は続いている」とし▽国軍による攻撃▽国軍と民族武装勢力等との戦闘▽軍人による少数民族地域の女性への性暴力―などを列挙。「悲痛な声は途切れていない」

2022-02-02 11:19:53 | ミャンマー人民支援

ミャンマー クーデター1年

国軍への資金流れを止めて

NGOが声明

署名1万3000超提出

 ミャンマー国軍によるクーデター発生から1日で1年となるのに合わせて、1月31日、日本のNGO5団体が「ミャンマー国軍による暴挙を止めるために日本からの国軍への資金の流れを止めてください」と政府に求める声明を出しました。昨年末から呼びかけているオンライン署名1万3201人分(1月30日時点)を1日までに財務、外務、経済産業、国土交通各省に提出しました。

 声明は「民主化を求める市民に対する国軍の苛烈な弾圧は続いている」とし▽国軍による攻撃▽国軍と民族武装勢力等との戦闘▽軍人による少数民族地域の女性への性暴力―などを列挙。「悲痛な声は途切れていない」としています。

 また、日本がミャンマーにとって最大の援助国で、2012年以降、円借款だけでも1兆円以上の供与を約束してきた一方、そうした援助の中には「国軍を利する可能性のあるものが複数存在している」と指摘。「私たちはクーデター発生後、問題がある場合は停止するよう日本政府に訴えてきたが、政府は具体的な行動をとっておらず、黙認できない」としています。

 団体は、アーユス仏教国際協力ネットワーク、国際環境NGO FoE Japan、日本国際ボランティアセンター(JVC)、武器取引反対ネットワーク(NAJAT)、メコン・ウォッチです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「国軍を相手とした署名はないということでよいか」と質問。茂木外相は「今後の状況を見定めて考える」と述べるにとどめました。

2021-03-28 10:42:47 | ミャンマー人民支援

軍政否認 明確にせよ

参院委・井上氏 ミャンマーめぐり

写真

(写真)質問する井上哲士議員=26日、参院外防委

 日本共産党の井上哲士議員は26日の参院外交防衛委員会で、国民への弾圧の中止と国民民主連盟(NLD)政権へ原状復帰を求めるとともに、ミャンマー国軍によるクーデターに関し、日本政府は軍政の正統性を認めない立場を明確にし、国際社会の取り組みに積極的な役割を果たすよう求めました。

 井上氏は、過去にはミャンマー国軍が民主化運動を弾圧している最中に、日本政府が政府開発援助(ODA)を供与し、軍政を支援したとして「この誤りは繰り返してはならない」と指摘。政府のミャンマーへの経済協力の基本方針が「民主化・国民和解・持続的発展」の実現に向けて「改革勢力を後押し」することとしていることを示し、基本方針に反する支援は行わないかとただしました。

 茂木敏充外相は、現時点でクーデター後の新規案件はないとした上で「ミャンマーの民主的体制の回復に向けて必要な協力を行いたい」と述べるのみでした。

 井上氏は、新規案件の決定には政府間の交換公文への署名が必要だとして、「国軍を相手とした署名はないということでよいか」と質問。茂木外相は「今後の状況を見定めて考える」と述べるにとどめました。井上氏は「欧米諸国は制裁という形で態度を示すが、日本は最大の経済関係国で影響力が大きいにもかかわらず姿勢が明確でない。態度を鮮明にすべきだ」と強調しました。

 さらに井上氏は、今国会に承認案が提出されている東アジア地域包括的経済連携(RCEP)にミャンマーも参加しており、「国軍を相手に発効させてよいのか」と質問。茂木外相は「他の参加国と緊密に意思疎通しながら今後の対応を検討したい」と述べました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

軍部は、墓地の職員を銃で脅し、入口を封鎖した。医療陣が遺体を取り出した後、レンガの上に頭を置いて、遺体から小さな鉛片を摘出する様子も確認された。

2021-03-08 10:08:55 | ミャンマー人民支援

ミャンマー軍部、デモで犠牲の女性遺体の墓掘り起こす、死因捏造を狙ったか

Posted March. 08, 2021 08:14,   

Updated March. 08, 2021 08:14

음성듣기
 

ミャンマー軍部が、「すべてうまくいく(Everything will be OK)」と書かれたTシャツを着てデモに参加し、犠牲になった19歳の女性チェー・シンさんの墓を掘り起こし、衝撃を与えている。頭部を銃で撃たれて死亡したシンさんの死因を捏造する狙いがあるとみられている。軍部支持者の白色テロも猛威を振るっている。

 

現地メディアのイラワディなどによると、軍部は5日、シンさんの墓を掘り起こし、検視を実施した。医療陣を同行させて共同墓地に到着した軍部は、墓地の職員を銃で脅し、入口を封鎖した。医療陣が遺体を取り出した後、レンガの上に頭を置いて、遺体から小さな鉛片を摘出する様子も確認された。シンさんは3日、2大都市マンダレーのデモに参加して銃弾を受けて死亡し、翌日葬儀が行われた。

 

6日、国営MRTVによると、軍部はシンさんの後頭部に貫通した傷を確認し、横1.2センチ、縦0.7センチの大きさの鉛片を頭部から摘出したと明らかにした。そして、「後頭部にできた傷は、シンさんと向かい合っていた治安部隊によるものではない。鉛片も治安部隊が使用する銃弾とは異なる」とし、安定を望まない勢力の仕業と主張した。治安部隊は、今回の事態の初の死亡者である20歳の女性ミャ・トゥエ・トゥエ・カインさんの時も、同様の主張をした。カインさんは先月9日、首都ネピドーのデモに参加し、実弾を頭部に受けて脳死状態になり、10日後に死亡した。当局は当時、「治安部隊が使用する銃弾とは異なる。外部勢力が使った武器で犠牲になった可能性がある」と主張した。

デモ隊は治安部隊の発砲で亡くなったシンさんの死因を捏造するために故意に遺体を傷つけたとして憤っている。6日、シンさんの墓には新しいセメントが塗られ、周辺にはゴム長靴、手袋、手術用ガウンなどが残されていたと、ロイター通信が伝えた。

5日、中部マグウェでは、軍部支持者25人が、アウンサンスーチー国家顧問が率いる国民民主連盟(NLD)のマグウェ支部長と彼の17歳の甥を凶器で襲い、殺害した。現場にいた6人も重傷を負った。

軍部は6日、国境地帯のインド・ミゾラム州に逃亡した警官8人に対する引き渡しをインドに要請した。クーデターに反対して業務を拒否している公務員に対しても、「8日までに復帰しなければ解雇する」と警告した。


チョ・ユラ記者 jyr0101@donga.com
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 軍部による銃撃で38人の死者が発生したミャンマーに、保護装具を無料で配る市民が登場した。

2021-03-05 04:23:45 | ミャンマー人民支援

ミャンマーのヘルメット販売商

「好きなだけ持って行って、生きて帰ってきて」

登録:2021-03-05 02:20
 
銃撃が始まると、無料で保護具を配りはじめ
 
ミャンマー市民に無料でヘルメットと保護ベストを配る男性=フェイスブックより//ハンギョレ新聞社

 「必要なだけ持って行って、必ず生きて帰って来ると約束してください」

 軍部による銃撃で38人の死者が発生したミャンマーに、保護装具を無料で配る市民が登場した。

 4日、ミャンマー市民のフェイスブックによると、あるミャンマーの男性が街頭にプラスチックのヘルメット数百個と保護チョッキを持ってきて、市民に無料で配った。男性は、数は好きなだけ持って行って、必ず生きて帰ってこいと書いたプラカードを手にしていた。

 ミャンマーでは、保護ヘルメットをかぶらないでデモに参加し、軍部による銃撃を受けて死亡する例が増えている。3日に第2の都市マンダレーで行われたデモでも、保護ヘルメットをかぶっていなかった19歳の女性が頭に銃撃を受け、死亡している。

 その際にこの女性が着ていた黒いTシャツには「Everything will be OK(すべてうまくいくだろう)」と記されており、この文句はミャンマー市民にとって希望の象徴となりつつある。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする