韓国最大野党代表
「尹大統領復帰は第2の戒厳…国民の抵抗・流血事態に耐えられるか」
ハン首相「暮らしの懸案が優先」事実上拒否
ハン・ドクス大統領権限代行首相のマ・ウンヒョク憲法裁判官候補の任命拒否と、憲法裁判所の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾審判の判決遅延を強く批判してきた野党が、ハン権限代行と憲法裁に対する強硬・穏健分離対応で方向を定めている。最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン代表は31日、ハン権限代行にマ候補の任命問題を話し合うための会談を提案したが、拒否された。
共に民主党のイ・ジェミョン代表はこの日、ソウル光化門(クァンファムン)広場のテント党本部で開かれた最高委員会議で、「済州(チェジュ)4・3事件や光州(クァンジュ)5・18民主抗争の状況をあえて振り返らなくても、尹錫悦が復帰するのは第2の戒厳」だとし、「国民が抵抗する時に生じる途方もない混乱と流血事態をどうやって耐えられるのか」と述べた。さらに、「今の大韓民国の混乱は、すべてチェ・サンモク前大統領権限代行とハン・ドクス現権限代行から始まった。憲政秩序を丸ごと破壊し、大韓民国と国民を不安に陥らせたことに対し、必ず責任を問わなければならない」と語った。前日、同党院内指導部が4月1日をマ候補任命の最終期限に定め、ハン権限代行がこれを守らなかった場合、「再弾劾」の推進を示唆したことの延長線上にある。
民主党は、イ代表が同日、ハン権限代行にマ候補の任命問題を解決するため数回にわたって会合を提案した事実も公開した。ハン・ミンス報道担当は午後の記者会見で、「午前から2回電話をかけ、携帯メールも1回送り『緊急にお目にかかりたい』という言葉まで伝えたが、返信がない」とし、「国民と国のことを考えるなら、権限代行がこのように振る舞ってはいけない。国民がこのような状況を知る必要がある」と述べた。ハン権限代行側は、民主党の記者会見が終わった後、マスコミへの公示で、「国家経済および暮らしの問題に直結する懸案にまず対応した後、(会談するかどうかを)検討する」とし、事実上拒否の意思を明らかにした。
党指導部もハン・ドクス首相とチェ・サンモク副首相の「同時弾核」の可能性まで言及し、圧力を強めた。4月1日から4日まで毎日本会議を開いてほしいとウ・ウォンシク国会議長に要請したのも、弾劾案の報告と上程、表決に必要な時間の確保を念頭に置いたものとみられる。
イ・ジェミョン代表はハン権限代行に対する圧力を強める一方、憲法裁に対しては「控えめの訴え」を続けた。イ代表は同日の最高委員会議で、「憲法裁判所と憲法裁判官の皆さんが、今のこの状況がどれほど重大な状況なのか分からないはずはない。憲法と歴史、国民が与えた責務を忘れないでほしい」と述べた。イ代表側の関係者は「依然として憲法裁に対する信頼が残っているという意味」だと説明した。
憲法裁への圧力は院内指導部が引き受けた。パク・チャンデ院内代表は同日「尹錫悦の即時罷免に向けた諸政党全国緊急集中行動宣言記者会見」で、「憲法裁の責任は非常に大きい。今日すぐに宣告期日を指定し、明日すぐに宣告することを強く求める」と述べた。
訳H.J