新型コロナウイルスは起源解明が必要だ。そしてパンデミックを利用して責任を転嫁し、公然と差別や脅迫を行う政治ウイルスも起源解明が必要であり、徹底的に対処する必要がある。

2021-07-31 09:10:16 | アメリカの対応

新型コロナ対策と起源解明における米国の3つの大罪

人民網日本語版 2021年07月30日13:35
 

外交部(外務省)の趙立堅報道官は29日の定例記者会見で、新型コロナウイルスとの闘いと起源解明問題における米国の3つ大罪として、ウイルスの拡散、ウイルスの隠蔽、「起源解明テロ」を指摘した。

【記者】「米国は新型コロナ対策が不十分だったために感染者数と死者数が世界最多となっただけでなく、出国規制や不法移民の送還などで無責任な手法を取ったために世界的な感染拡大を激化させた」との最近の報道について、 中国側としてコメントは。

【趙報道官】しばらく前から、米国はウイルスの起源解明をめぐる政治工作を強化し続けている。新型コロナウイルスとの闘いと起源解明問題において、米国には3つの大罪がある。

第1に、米国はウイルス拡散国だ。米国は医療技術で世界をリードしているにもかかわらず、感染防止・抑制よりも政治工作を優先した結果、自国民3500万人の感染、61万人以上の死亡という事態を招いた。効果的な出国規制措置を講じなかった結果、各国で米国由来の感染が生じた。米国はまた、国際社会の反対を顧みず、感染が拡大する中で、新型コロナウイルスに感染したおびただしい数の不法移民の送還を急いだ結果、中南米の多くの国々で直接的に感染拡大を激化させた。ニューヨーク・タイムズは、米国のこの行為を「ウイルスを輸出した」に等しいと論じた。

第2に、米国はウイルス隠蔽国だ。ワシントン大学の研究によると、米国における新型コロナウイルスの感染者数は6500万人、死者数が90万人にも達し、公式統計を遥かに上回るものと見られる。米国での初期感染例の確認時期は早まり続け、フォート・デトリックは疑惑だらけだ。なぜ米国は世界保健機関(WHO)をフォート・デトリックの調査に招待できないのか?なぜフォート・デトリックなどの生物研究施設を公開できないのか?これが米国の言う「透明性と責任」ある姿勢だろうか?

第3に、米国は公然と「起源解明テロ」を行っている。前政権が「中国ウイルス」と最初に呼んで以来、米国はウイルスをめぐって他国に汚名を着せる発言を世界中で撒き散らしてきた。米国はまた、中国だけでなくアジア諸国を新型コロナウイルスの起源と結びつけようとした結果、米国や欧州諸国で反アジア系感情が高まり、多くのアジア系住民が理由もなく差別や抑圧を受け、さらには人身の安全を脅かされ、恐怖と不安の中で過ごさねばならぬ事態を招いた。さらに米国は科学界にも「魔の手」を伸ばし、科学者の正義の声を抑えつけた結果、立場を明確に発言した多くの科学者が人身攻撃や侮辱、脅迫にさらされる事態を招いた。あるメディアは米国のこうした手法を「起源解明テロ」に等しいと論じた。

この3つの大罪は、米国による新型コロナを利用した政治工作の氷山の一角に過ぎない。ウイルスの起源解明をめぐる政治工作に反対することは、すでに国際社会の普遍的なコンセンサスと一致した姿勢となっており、現在までに60ヶ国がWHO事務局長への書簡でこの立場を表明している。

新型コロナウイルスは起源解明が必要だ。そしてパンデミックを利用して責任を転嫁し、公然と差別や脅迫を行う政治ウイルスも起源解明が必要であり、徹底的に対処する必要がある。(編集NA)

「人民網日本語版」2021年7月30日

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感染力の強いデルタ株との長期戦に備え 

2021-07-29 09:48:43 | 韓国・コロナ対策

「恐ろしいほどの感染力」デルタ株、致命率もまだ不明

登録:2021-07-28 05:51 修正:2021-07-28 08:07
 
来月中旬ごろに致命率の輪郭が明らかになる見込み 
感染力の強いデルタ株との長期戦に備え 
「高齢層などの高危険群の治療に集中を」
 
 
27日、ソウル西大門区の北アヒョン文化体育センターに設けられたコロナ西大門区予防接種センターで、ワクチン接種を済ませた市民が異常反応のモニタリングのため待機している/聯合ニュース

 新型コロナウイルスのデルタ株が流行の第4波において急速に拡散し、優勢となっている中、既存のウイルスより感染力の高いデルタ株が重症化率や致命率などではどの程度危険なのかに関心が集まっている。この危険性が把握できれば、ワクチン接種率が上がるにつれて、統制中心の防疫から日常回復を優先する防疫へと切り替えようという社会的議論が本格化するものとみられる。

 中央防疫対策本部(防対本)は27日、先週(7月18~24日)に新型コロナウイルスの遺伝子検査を行った国内の2249人の感染者のうち、1233人(54.8%)が主な変異株に感染していたことを発表した。特に注目すべきは、2249人の感染者の48%に当たる1080人がデルタ株に感染していたことだ。防対本のイ・サンウォン疫学調査分析団長はこの日のブリーフィングで「今や韓国もデルタ株が優勢」と述べた。

 2月26日に高危険群である高齢層のコロナ予防接種が開始されて以降、重症に至る感染者の割合である重症化率と死に至る感染者の割合である致命率は、徐々に下降曲線を描いてきた。月ごとに見ると、予防接種前の今年1月の重症化率は3.15%、致命率は1.42%だった。しかし療養病院の入院患者と75歳以上の高齢層、60歳以上の高齢層などに対する予防接種が順次行われた後の今年6月には、重症化率は2.22%、致死率は0.24%に下がった。年齢層ごとに見ると、接種率の高い60歳以上の重症化率は、6月第4週(6月20~26日)の10.08%から、7月第1週(7月4~10日)には4.83%へと低下した。接種率が高くない60歳未満では、同期間の重症化率は1.23%→1.13%で、大きな変化はない。イ団長は「第4波で全体的に患者の発生は増えたが、重症化率は60歳以上ではそれほど高まっていない。60歳未満も高くなってはいないが、患者発生の規模が大きくなっていることから、重症患者数は増える可能性があると判断している」と述べた。

 集計の結果、24日までに韓国国内でデルタ株の感染が確認された2938人のうち、危篤に陥った患者の数は累計で89人、死者は5人。アルファ株の感染が確認された2869人のうち、危篤に陥った患者の数は55人で、死者は9人。ただし、優勢となったデルタ株の拡散が致命率にどのような影響を及ぼすかは、まだ把握されていない。イ・サンウォン団長は「入院率はアルファ株の2.2倍と評価されるが、致命率についてはまだ明確な研究結果がない」とし「デルタ株の方が致命率が高いという根拠はまだない」と述べた。高麗大学九老病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)も「感染力は確かに高くなっているが、主に上気道でウイルスが増殖するため、重症化への影響は限定的だと考えられる」とし「結局は、重症になる可能性が高い年齢層がどれだけ保護されているかが致命率を決めることになるだろう」と述べた。

 コロナ感染後に危篤となり、その後、死に至るまでには1カ月ほどの時間がかかる。このため、デルタ株が本格的に影響を及ぼしている第4波の人命被害がどの程度のものになるかは、8月中旬ごろに輪郭が明らかになる見通しだ。その時期は、50代の多くが1次接種を終えている頃だ。

 こうした中、病院の第一線でコロナに対応している一部の専門家は、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)をはじめとする防疫措置と、自営業者の生計活動などの日常との関係設定について、徐々に新たな議論を行う必要があると指摘する。ソウル大学病院のキム・ナムジュン教授(感染内科)は「第3波では、療養病院での感染などの影響で、集中治療病床が最大で50床埋まったことがあった。現在は病床が12床ある中で患者は5人程度」だとし「今のような雰囲気なら2学期の全面登校は難しいだろうが、経済や教育などの社会の多方面で発生している被害を最小限に抑えるための方策を議論すべき時に来ている」と述べた。国立中央医療院中央感染症病院運営センターのパン・ジファン・センター長も「昨年の第3波では療養病院での集団感染が相次ぎ、集中治療室がぎっしりと埋まっていたが、今回の流行はそうではない」とし「(第4波を主導する)若年層のコロナ感染は感染者も重症化リスクが低く、社会的被害も少ない。感染力の高いコロナとの長期戦を戦わなければならないだけに、(全方位的なソーシャル・ディスタンシングよりも)高齢層などの高危険群の保護と治療への対応の集中の方が戦略的」だと述べた。

 対外経済政策研究院のチャン・ヨンウク副研究委員も「変異株の致命率と感染力そのものはモニタリングしつつ、コロナと共に生きていくための社会的議論を進める必要がある」と述べた。

ソ・ヘミ、チェ・ハヤン、キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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停戦協定68周年記念日に合わせ、南北首脳の主導により、膠着した局面を突破して朝鮮半島プロセスを再稼働するとの強い意志の表現と読み取れる。

2021-07-29 09:31:35 | 南北は一つ

413日ぶりに南北直通連絡線が全面復元…

南北主導の局面転換の足掛かりに

登録:2021-07-27 23:17 修正:2021-07-28 09:23
 
 
27日、京畿道坡州市の境界地域から眺めた西部戦線非武装地帯(DMZ)に、韓国側の台城洞村の太極旗と北朝鮮側の機井洞村の人民共和国旗がはためいている。この日、パク・スヒョン大統領府国民疎通首席は、この間断絶していた南北間の通信連絡線を南北が午前10時から電撃的に復元することにしたと緊急ブリーフィングを通じて発表した/聯合ニュース

 南北をつなぐ直通連絡線が27日午前10時に全面復元された。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が親書による疎通で「信頼回復、和解模索、関係進展」で同意したことに伴う初めての実践措置だ。昨年6月9日、いわゆる「対北朝鮮ビラ問題」の渦中に北側の一方的措置で直通連絡線が切断されて以来、413日ぶりに南北の閉ざされた通信が回復したのだ。停戦協定68周年記念日に合わせ、南北首脳の主導により、膠着した局面を突破して朝鮮半島プロセスを再稼働するとの強い意志の表現と読み取れる。

 南と北はこの日午前11時、直通連絡線が復元した事実をそれぞれ同時に発表した。パク・スヒョン大統領府国民疎通首席はこの日のブリーフィングで、文大統領と金委員長が「4月から何回も親書を交換し、南北間の関係回復問題で疎通してきており、その過程で断絶した通信連絡線の復元を優先的に行うことで合意した」と明らかにした。パク主席は「両首脳は、南北間で一日も早く相互信頼を回復し、関係を再び進展させていくことについても意思を合わせた」として「今回の南北間の通信連絡線復元が、今後の南北関係の改善と発展に肯定的に作用することを期待する」と明らかにした。

 同じ時刻に北側の官営「朝鮮中央通信」は“報道”の形式で、両首脳が「最近数回にわたりやりとりされた親書を通じて、断絶している北南の通信連絡通路を復元することにより、相互の信頼を回復し、和解を図る大きな歩みを踏み出すとことで合意した」と明らかにした。さらに「今、すべての同胞は挫折と沈滞の状態にある南北関係が一日も早く回復することを切に願っている」として「通信連絡線の復元は、北南関係の改善と発展に肯定的な作用をすることになるだろう」との期待感を隠さなかった。

 統一部と国防部は、この発表の直後に南北間の通信線の復元などの後続措置がなされたことを確認した。イ・ジョンジュ統一部報道官は、午前の公開ブリーフィングで「午前10時、板門店と南北共同連絡事務所(ソウル事務所)に設置された南北直通電話を通じて、北側と通話がなされた」と明らかにし、国防部も別途報道資料を出し「午前10時から(南北間)軍通信線を復旧し、機能を正常化」させたことを確認した。

 北がこの日、南北間の「相互信頼を回復し和解を図る大きな歩み」を踏み出したと宣言しただけに、昨年6月以降硬直していた南北関係を改善する側に政策路線を取ることにしたのは確かにみえる。1年余りで北が「重い一歩」を踏み出すことになったのは、文在寅政府が着実に推進してきた南北関係改善の努力に加えて、新型コロナウイルス事態が長期化し、防疫と経済が悪化したという事情が複合的に作用したと分析される。

 だが、今回の措置が南北関係の本格的な改善と朝米対話の復元など「朝鮮半島平和プロセス」の実質的再開に直結するかは、もう少し見守らなければならないと思われる。北側は2019年2月末の「ハノイ決裂」以後、韓米合同演習の中断などの「対北敵視政策の撤回」を要求し続けてきたが、韓米当局は8月初めに予定された演習を実施するとの方針を維持している。北側はまた、南に対しては明確な和解の手を差し出したが、焦眉の関心事である朝米関係改善の方向については言及しなかった。

イ・ジェフン先任記者、ソ・ヨンジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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もし全種目を制覇すれば、2016年のリオ五輪に続き、歴代2番目となる。リオ五輪で成し遂げた「パーフェクトコリア」の再現が近づいている。

2021-07-28 07:36:30 | 韓国を知ろう

韓国、アーチェリー男子団体でも優勝…

金メダル手繰り寄せた「2.4センチ差」

登録:2021-07-27 00:55 修正:2021-07-27 07:09
 
最年少のキム・ジェドク、 韓日戦のシュートオフで10点 
中心に2.4センチ近く、決勝進出 
台湾と決勝では6-0の圧勝 
 
 
アーチェリー韓国代表のキム・ジェドク(左)が今月26日、夢の島公園アーチェリー場で行われた東京五輪アーチェリー男子団体、日本との準決勝で雄叫びをあげている=東京/聯合ニュース

 「彼らはまさにドリームチームだ」

 場内アナウンサーの説明通りだった。またも韓国代表がアーチェリーで金メダルを獲得した。今度は男子団体戦だ。開幕4日間で3つの金メダルだ。残りの男女個人戦で優勝を飾れば、5個の金メダルを総なめすることになる。もし全種目を制覇すれば、2016年のリオ五輪に続き、歴代2番目となる。リオ五輪で成し遂げた「パーフェクトコリア」の再現が近づいている。

 同日、オ・ジンヒョク(40)、キム・ウジン(29)、キム・ジェドク(17)で構成された男子アーチェリー代表チームは危機にも動揺しなかった。韓国代表チームは、東京の夢の島公園アーチェリー場で行われた2020東京五輪アーチェリー男子団体戦の決勝で、台湾を6-0(59:5/60:58/56:55)でくだした。同日、東京には台風8号が接近し、強い風が吹いていたが、韓国選手団は全く揺るがなかった。ベテランのオ・ジンヒョク、エースのキム・ウジン、新鋭のキム・ジェドクのチームワークが輝いた。

 決勝より準決勝の方が厳しかった。韓国は開催国の日本と対戦したが、4-4の同点に持ち込まれ、シュートオフの末、辛うじて決勝行きのチケットを手に入れた。両チームの選手が1回ずつ射るシュートオフで、韓国と日本は同じく28点を記録したが、キム・ジェドクが中心部に一番近い矢を放ったおかげで、日本を制した。キム・ジェドクの射った10点の矢は中心から3.3センチ、日本の河田悠希の矢は5.7センチ離れていた。わずか2.4センチの差で、明暗が分かれたわけだ。試合後、オ・ジンヒョクは「キム・ジェドクは今日のヒーロー」だと称賛した。 大会2冠に輝いたキム・ジェドクは個人戦で3冠を狙う。

 韓国は同日の勝利で五輪アーチェリー通算金メダル26個、銀メダル9個、銅メダル7個の総メダル42個の大記録を打ち立てた。名実共にアーチェリー最強国だ。これについて海外メディアは「夏の五輪は米国が水泳、ケニアが長距離陸上、韓国がアーチェリーで優勝する大会」だと表現した。

 韓国アーチェリーの強みは何よりも厚い選手層にある。アーチェリー女子代表チームのキャプテン、カン・チェヨン(25)は25日、韓国アーチェリーが強い理由について、「紙一重の差で代表選考会で苦杯をなめるほど競争が激しい」と語った。実際、カン・チェヨンも世界ランキング1位だった当時、2016リオ五輪代表選抜戦で、1点差で代表入りを逃した。五輪金メダリストでも翌年の選考会で代表に選ばれる保証がないため、「韓国代表に選ばれるのが五輪の金メダルより難しい」と言われるほどだ。

 代表選抜の公正性も強みに挙げられる。大韓アーチェリー協会は「毎年最高の実力を持つ選手を選ぶのが原則」だと強調した。実力以外は何も考慮しないということだ。昨年、韓国代表選考中に、東京五輪が延期されたことを受け、五輪代表選考会をやり直すことにしたのも「原則を守るため、悩んだ末に下した決定」だと協会は説明した。2012年ロンドン五輪金メダリストのオ・ジンヒョクと2021年にシニア舞台に初出場したキム・ジェドクが同じ舞台に立つことができたのもそのためだ。

 徹底した準備も欠かせない。代表チームは今大会のため、鎭川(チンチョン)選手村と全羅南道新安郡慈恩島(シンアングン・チャウンド)に練習場を設けた。慈恩島は海風が強いなど夢の島に気候が似ている。実際、決勝当日台風で非常に風が強かったが、パク・チェスン総監督は「こうした状況に慣れた私たちにとっては、むしろ好条件」だと自信を覗かせるほどだった。自然環境だけではなく、標的板の後ろに壁と大型電光板を設置し、選手が的に照準する時に発生する光やまぶしさなどの状況も再現した。無観客試合に備えて空席まで用意した。

 練習過程で五輪の進行方式を訓練に取り入れた。ランキングラウンド、混成団体戦、団体戦、模擬試合など、同じ競技方式のトレーニングプログラムを実施した。試合の状況による英語と日本語のアナウンサー放送を用意し、拍手はもちろん、カメラシャッター音のまで流した。五輪に対するマスコミの関心を考慮し、ミックスゾーン(競技会場に用意された取材用の場所)まで実戦のように運営して、選手たちがあらゆる状況に備えられるよう環境を整えた。

 これまで蓄積してきたノウハウを基にした科学的トレーニング方法も韓国アーチェリーの大きな資産だ。顔面認識を通じて心拍数を測定し、選手がどのような状況で緊張するかを分析すると共に、脳波分析によって集中力が乱れる瞬間を捉える。このような資料が蓄積され、個人に合わせた緻密な準備が可能になった。今大会を控え、代表チームは選手個人に合わせた瞑想トレーニングアプリを作って活用したという。

 男女の団体戦でそれぞれ勝利した韓国は、30日の女子個人戦と31日の男子個人戦で全種目制覇に挑む。

東京/イ・ジュンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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 五輪が開かれている東京の猛暑は、選手たちにとっては新型コロナウイルスと並ぶ恐怖の対象として浮かび上がっている。体感温度が38~39度に達するうえ、島国特有の暑く湿気の多い気候が続いている

2021-07-27 09:30:53 | コロナ対策:国民の命を守れ!

東京五輪のもう一つの恐怖「猛暑」…

ジョコビッチ「試合時間を遅らせてほしい」

登録:2021-07-26 02:52 修正:2021-07-26 08:00

 

競技場で失神した選手も 
高温多湿で体感温度も38~39度に迫る 
熱中症の疑いで病院に運ばれた東京の市民、7月に540人
 
 
東京五輪で「ゴールデンスラム」を狙うテニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ氏が24日、試合中に汗をぬぐっている=東京/AP・聯合ニュース

 五輪が開かれている東京の猛暑は、選手たちにとっては新型コロナウイルスと並ぶ恐怖の対象として浮かび上がっている。体感温度が38~39度に達するうえ、島国特有の暑く湿気の多い気候が続いていることで、競技場で選手が倒れるなどの直接的な影響が出ている。

 東京新聞は25日、東京消防庁管内で今月1日から18日までに熱中症の疑いで病院に運ばれた人は540人に達すると報道した。すでに昨年7月の1カ月間の移送患者数(393人)を上回っている。それほど東京の猛暑は深刻だということだ。

 五輪に参加している選手たちは苦痛を訴えている。東京五輪で「ゴールデンスラム」を狙うテニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチは24日、初の競技を行った後、「とても暑くて湿度が高い」とし、競技時間を夕方以降にずらすことを求めたとNHKが報じた。同日の気温は33度まで上がり、風もあまりなかったという。世界ランキング2位のダニール・メドベージェフも、厳しい暑さと湿度で「最悪の環境」と述べ、選手を保護するために試合時間を変更する必要があると指摘した。

 暑さのために気を失った選手も発生した。23日午前には夢の島公園アーチェリー場で、ロシアの女子選手スベトラーナ・ゴンボエワ(23)が一時意識を失って倒れた。その日の東京は33度で、体感温度は38度に達していた。ゴンボエワは世界ランキング13位の選手だが、同日の競技では64人中45位にとどまった。

 米国CNNは、東京五輪は史上「最も暑い五輪」になるだろうと予想した。国際オリンピック委員会(IOC)の関係者は経済専門誌「フォーブス」(日本版)とのインタビューで「暑さをめぐる懸念はたいへん真剣に受け止めている」とし、気温が選手たちに与える影響を軽減するため対策を講じていると述べた。スポーツと熱中症に精通する横浜国立大学の田中英登教授は産経新聞とのインタビューで、「高温多湿の状況が続けば、熱中症警戒アラートが出なくても、選手には危険な環境になり得る」と警告した。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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