杭州スポンジモデルシティの建設は2023年末に全面的に終了したを占めた。

2024-06-14 10:10:18 | 科学最前線
 

杭州市、「呼吸」できるスポンジシティを建設

人民網日本語版 2024年05月22日16:27
 

浙江省杭州市は2021年5月、全国スポンジシティ建設の体系化全域推進モデル都市第1弾に選ばれた。杭州スポンジシティプロジェクトは3年の間に、コンセプトから試験的な実施へ、さらに体系化全域推進へと全面的に始まった。中国新聞網が伝えた。

拱墅運河アジア競技大会公園内を散策すると、さまざまな「小さなスポンジ」を随所に見ることができる。公園は複数の手段を設計に融合し、敷地の雨水流出の最適な管理を行うとともに、周辺の河川に高品質な雨水水源を提供し、地域の水質及び水環境を改善し、「スポンジシティ+グリーン建築物3つ星」ダブル基準公園の構築に成功した。

同公園内には約6万平方メートルの屋上緑化、約7万2000平方メートルの透水性舗装、約2万9000平方メートルの沈没緑地面積が設置。2セットの雨水回収利用設備の有効容積は1600立方メートルで、緑化灌漑、道路洗浄、洗車に用いられる。非在来水源の利用率は40%に達し、年間流出制御率は98%。

運河アジア競技大会公園の雨水回収利用設備。撮影・鮑夢妮

運河アジア競技大会公園の雨水回収利用設備。撮影・鮑夢妮

杭州スポンジシティの建設は「点」だけではなく「面」にも見所がある。

杭州市スポンジ弁公室(杭州市都市農村建設委員会)の関係責任者は、「体系的な計画、全域における推進、モデルによる牽引、長期間有効管理を活動原則とし、生態系の回復、洪水対策、水環境ガバナンス、水資源利用、都市再開発の5大プロジェクトを重点的に実施し、スポンジシティ建設モデルエリアを全力で構築する」と述べた。

杭州は各エリアの特色に合わせて、西湖之江双浦銅鑑湖モデルエリア、蕭山アジア競技大会モデルエリア、富陽杭黄モデルエリアなど複数の質の高い先行モデルエリアなど規模効果を持つ重点モデルエリアと重点プロジェクトを選定し、スポンジシティの建設を推進した。

杭州スポンジモデルシティの建設は2023年末に全面的に終了した。累計で342.67平方キロメートルのスポンジシティ建設基準達成排水エリアを建設し、完成した市街地面積の41%を占めた。計24.64平方キロメートルの10カ所の重点モデルエリアを建設した。(編集YF)

「人民網日本語版」2024年5月22日

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空気タンパク質技術の元祖は、1960年代の米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士の食品調達システムの研究だ。NASAが当時見つけたのは、水素をエネルギー源とする水素栄養バクテリアだった。

2024-05-03 14:09:09 | 科学最前線
 

空気と太陽光で作ったタンパク質…新しい代替肉がやってくる

登録:2024-05-01 21:01 修正:2024-05-02 08:44

 

クァク・ノピルの「未来の窓」 
フィンランドの食品技術企業、世界初の工場稼動
 
 
フィンランドのソーラーフーズが世界で初めて空気タンパク質工場の稼動に入った。写真は空気タンパク質を作る大型生物反応器=ソーラーフーズ提供//ハンギョレ新聞社

 空気タンパク質の工場が世界で初めて稼働を始めた。

 フィンランドの食品技術企業「ソーラーフーズ」(Solar Foods)は、首都ヘルシンキ近隣のバンタに年間最大生産量160トン規模の空気タンパク質の第1号工場を建て、最近稼動を始めたと明らかにした。ソーラーフーズ社は「300頭の乳牛農場で生産される牛乳のタンパク質と同量の空気タンパク質を生産する」と明らかにした。

 空気タンパク質とは、空気を微生物に食べさせて作ったタンパク質で、植物肉、培養肉に続く新しい代替肉食品として注目されている。ソーラーフーズが開発した空気タンパク質は、空気の成分と栄養物質を微生物に食べさせて作った黄色いタンパク質の粉末で、製品名は「ソレイン」という。空気から分離した二酸化炭素と、水を電気分解して得た水素と酸素を一緒に微生物の餌にする。

 同社は空気タンパク質を「太陽の食品」(ソーラーフード)と言う。植物が太陽エネルギーを利用した光合成を通じて二酸化炭素と水からブドウ糖と酸素を作り出すように、空気タンパク質も太陽光の電気を利用して作るためだ。

 
 
ソーラーフーズが微生物を利用して作った黄色の空気タンパク質粉末「ソレイン」=ソーラーフーズ社提供//ハンギョレ新聞社

■微生物に二酸化炭素などを食べさせてタンパク質を生産

 酸素、水素、二酸化炭素の供給を受けた微生物は、これらを餌にしてタンパク質などの栄養物質を作り出す。ここに鉄、マグネシウム、カルシウム、リンなどのミネラルを含む溶液を混ぜ、微生物を低温殺菌し、遠心分離機と熱風で乾燥させればソレイン粉末が完成する。

 ソレインの栄養成分は、タンパク質65~70%、脂肪5~8%、食物繊維10~15%、ミネラル栄養素3~5%で構成されていると同社は明らかにし、栄養成分の構成は豆や海藻類と似ていると説明した。ソーラーフーズは「ソレインは代替乳製品と肉類、スナックと飲み物、麺とパスタ、パンなど様々な食品で既存のタンパク質の代わりに使用できる」と明らかにした。

 空気タンパク質のように農耕地や牧草地が必要ない代替食品は、食品と農業部門の炭素排出量を減らすことができる点で注目されている。この部門の炭素排出量は、地球全体の炭素排出量の約4分の1を占める。

 ソーラーフーズによると、ソレイン1キログラムを作るには、植物の栽培を通じて同量のタンパク質を得る場合より、水は99%、土地は95%減らすことができる。生産過程で排出される二酸化炭素量は5分の1に圧縮される。ソーラーフーズは「ソレインは生産過程に動物や光合成植物が必要としないという点で世界で最も持続可能なタンパク質」だと主張する。

 
 
空気タンパク質ソレイン粉末入り麻婆豆腐=ソーラーフーズ社提供//ハンギョレ新聞社

■シンガポールではすでに食品承認…来年までに欧米に進出

 ソーラーフーズはすでに2022年にシンガポールの食品当局からソレインの市販承認を受け、現在日本の味の素グループとともに空気タンパク質を入れた食品を開発している。これまでチョコレートバーや乳製品を含まないチョコレートジェラートなどを披露してきた。

 しかし、これまではヘルシンキ近隣の研究所で少量だけ生産し、限定的な試験販売に止まっていた。今回の量産工場の稼動を契機に、本格的な市場形成が可能になるとみている。今年秋には米国、来年末には欧州の食品市場にも進出する計画だ。

 この会社の共同創業者であり最高経営者であるパシ・ヴァイニッカ氏は英国日刊紙のガーディアンに「この技術を立証することこそ人類の食革命で重要な段階になるだろう」と語った。

 再生可能エネルギーシステムを研究していた同氏が空気タンパク質食品の開発に飛び込んだのは、2014年に応用生物学者のヨハ・ペッカ・ピッカネン氏と出会ったことがきっかけとなった。彼はピッカネン氏から水素を酸化させてエネルギーを得る土壌微生物がいるという話を聞き、彼と共にこの微生物を利用した食品を開発することで意気投合した。2人はヘルシンキ近くの倉庫に200リットルサイズの発酵装置を作って実験を始めた。彼らはこの微生物の正体については、「バルト海付近で発見した」と言うだけで、具体的な内容は公開していない。

 
 
乳製品の代わりに空気タンパク質が入ったジェラートアイスクリーム=ソーラーフーズ社提供//ハンギョレ新聞社

■1960年代の宇宙食品開発研究が元祖

 空気タンパク質を研究開発しているところはソーラーフーズだけではない。

 空気タンパク質技術の元祖は、1960年代の米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士の食品調達システムの研究だ。NASAが当時見つけたのは、水素をエネルギー源とする水素栄養バクテリアだった。この微生物が二酸化炭素を食べてタンパク質を吐き出すことを発見した研究陣は、これを利用すれば宇宙でも食品用タンパク質を自給できるシステムを作れるという結論を下した。宇宙飛行士が呼気を通じて排出する二酸化炭素を現場で直ちにタンパク質に転換する食品自給システムだ。この研究は1967年12月の報告書で発表された。

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)物理学博士出身のリサ・ダイソン博士は、この方式を土台にして2019年に空気タンパク質企業「エアプロテイン」を設立した。この会社は2022年に空気タンパク質で肉の食感まで再現した「エア・ミート」(空気肉)の試作品を開発し発表したのに続き、昨年には食品加工業者ADMと量産工場を建てることで契約を結んだ。エアプロテインのタンパク質含有率は80%。同社は現在、工場で捕集した二酸化炭素を使用しているが、これからは大気中から直接二酸化炭素を捕集して使用する計画だと明らかにした。

 英国のディープ・ブランチ・バイオテック(Deep Branch Biotech)は、石炭火力発電所が排出する二酸化炭素を利用して空気タンパク質を生産する技術を開発している。同社は、オランダの魚飼料会社「ディープ・ブランチ」と英国の電力企業「ドラックス」の合弁会社だ。

 米カリフォルニアの生命工学企業「カリスタ」は、空気の代わりに天然ガスから抽出したメタンを利用したタンパク質の生産を研究している。土の中に豊富なメタン栄養バクテリアを発酵器に入れて、ここに天然ガスの主成分であるメタンを供給すれば、単細胞タンパク質が作られる。

 このほか、オランダのファームレス(Farmless)、米国のノボニュートリエンツ(Novo Nutrients)、オーストリアのアルケオン・バイオテクノロジー(Arkeon Biotechnologies)も空気タンパク質製品を開発中だ。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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2年足らずの間に、唐氏は系統的な学習と訓練を終え、100科目以上を学んだ。厳格な選抜を経て、彼は湯氏、江氏と共に、「神舟17号」の乗組員に選出された。

2023-10-28 09:08:26 | 科学最前線
 

 

戦闘機6タイプの操縦経験あり!

中国最年少の宇宙飛行士が宇宙へ

人民網日本語版 2023年10月27日10:59
 

中国有人宇宙事業弁公室によると、有人宇宙船「神舟17号」が今月26日午前11時14分に打ち上げられた。乗組員は湯洪波宇宙飛行士、唐勝傑宇宙飛行士、江新林宇宙飛行士の3人だ。

1989年生まれの唐勝傑氏(34)は、中国の宇宙ステーションに向かった宇宙飛行士のうち、現時点で最年少の宇宙飛行士となった。農村で生まれ育った少年だった唐氏は、やがて空軍のパイロットとなり、そして今、宇宙へと旅立った。

6タイプの戦闘機の操縦経験、20代で宇宙飛行士候補生に

はにかんだ笑顔を見せ、真っ直ぐな性格で、誠実な人柄の唐氏は1989年12月、甘粛省定西市の農村の家庭に生まれた。2003年10月15日、中国の宇宙飛行士・楊利偉氏が乗り込んだ「神舟5号」の打ち上げが成功し、中国初の有人宇宙飛行が成功、中華民族の宇宙の夢が実現した。当時、まだ中学生だった彼にとって、それが「宇宙飛行士」に対する第一印象となった。

高校を卒業した年、唐氏は迷うことなく軍学校への進学を選んだ。2008年9月25日、「神舟7号」が打ち上げられた時のことについて、唐氏は、「当時、空軍航空大学に入学して1年目だった。運動場で生中継を見て、心を揺さぶられた」と振り返る。

2012年、唐氏は空軍航空大学を卒業し、優秀なパイロットになった。「飛行部隊に入ってからは、飛行能力と戦闘能力を高めることに集中した。6タイプの戦闘機を操縦したことがある」と唐氏。

2018年、まだ20代だった唐氏は、中国の第3陣宇宙飛行士候補生の選抜に参加。2020年9月、数次にわたる選考を経て、見事選出された。

2年足らずで100科目を学習

第3陣宇宙飛行士候補生は、8ジャンル200項目以上に及ぶ訓練を受けた。体やメンタルの訓練、忍耐力や専門知識の向上などが、宇宙飛行士になるために必ず必要な訓練となる。うち、72時間眠らない訓練が、唐氏にとって一番印象的だったという。

そして、「宇宙ステーションでのミッション実施の際には、長時間かけて処理しなければならない緊急事態に直面することがある。そのため、ハイレベルのメンタルや忍耐力が求められる。ミッションを始めてから完遂するまでの訓練の中で、自分の自信について見つめ直すことができたように思う」と話す。

2年足らずの間に、唐氏は系統的な学習と訓練を終え、100科目以上を学んだ。厳格な選抜を経て、彼は湯氏、江氏と共に、「神舟17号」の乗組員に選出された。

事前の十分な準備を通して、唐氏は、宇宙飛行ミッションに対する自信を深めており、「このミッションを首を長くして待っている」と語っていた。

そして、「今回の飛行において、科学実験成果を挙げ、中国の有人宇宙飛行事業や科学の発展に貢献したい。宇宙において、いつもと違う角度で地球を観察するほか、宇宙の神秘も観察して、忘れられない思い出を残し、経験を積みたい」と話していた。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年10月27日

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今後の観測を、この謎を解くことに焦点を合わせる計画だ。研究陣は「この惑星は、外界惑星の大気分析を主要な科学任務とするジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にとっては素晴らしい観測候補だ」と・・

2023-08-01 13:43:14 | 科学最前線
 

木星より大きいが軽い「綿菓子」惑星…超低密度の秘密

登録:2023-07-31 20:28 修正:2023-08-01 09:07
 
大きさは木星の1.5倍…質量は14% 
単位面積当たりの密度、綿菓子と同じ
 
 
綿菓子のような低密度の天体が維持されるには、様々な条件が合致しなければならない。画像は綿菓子の形に惑星を形象化した想像図=コロラドボルダー大学提供//ハンギョレ新聞社

 地球から1232光年離れた宇宙空間で、綿菓子並みの密度の巨大ガス惑星が発見された。

 「WASP-193b」という名のこの惑星は、直径は木星の1.5倍だが、質量は木星の7分の1(約14%)に過ぎない。

 ベルギーのリエージュ大学が中心となった国際研究陣がこの惑星を分析した結果、密度が1立方センチ当たり0.059グラムで、綿菓子の密度に近いと推定されると、事前出版論文共有集「アーカイブ」に発表した。これは1立方センチ当たり5.51グラムである地球の密度の1%水準だ。太陽系最大のガス惑星である木星の密度は1.33グラム。

 いわゆる「綿菓子惑星」は、今回初めて発見されたわけではない。天文学者が初めて発見した綿菓子惑星は、2014年に確認されたケプラー51惑星系の3つの惑星だった。分析の結果、地球から2400光年離れたこれらの惑星の密度は1立方センチ当たり0.1グラム未満だった。公転周期が45~145日で、中心星と非常に近い距離にあるこれらの惑星は主に水素とヘリウムで構成されていると推定される。

 2019年に発見された212光年距離の乙女座の外惑星「WASP-107b」は、大きさは木星と同じくらいだが質量は木星の10分の1に過ぎない。この時まで天文学者たちは、木星と同じ大きさのガス惑星を形成する場合、惑星の核が地球の質量の10倍にならなければガスを縛ることはできないと考えていた。しかし、WASP‐107bの核は地球の質量の4倍にも満たないことが明らかになり、既存の仮説を修正しなければならなかった。

 今回発見されたWASP-193bは、WASP-107bの1.5倍の大きさだ。これまでに発見された中で最大の綿菓子惑星に属する。

 そのうえ、WASP-193bの中心星のWASP-193は様々な面で太陽と類似点が多い。何よりも質量が太陽の1.1倍、半径も太陽の1.2倍でほぼ同じだ。また表面温度は1000度、年齢は60億年で、太陽の表面温度1500度、年齢46億年と大差ない。

 
 
地球から1232光年離れた宇宙空間で綿菓子と似た密度の巨大ガス惑星が発見された=米航空宇宙局提供//ハンギョレ新聞社

既存の惑星進化モデルでは説明が難しい

 WASP-193bはどうやって毛玉のような綿菓子惑星になったのだろうか?

 まず、星に近いという点が一つの要因に挙げられる。WASP-193bは太陽系のどの惑星よりも中心星との距離が近い。星からわずか1000万キロの距離で6.25日を周期に星を公転する。星に近いと大気が加熱され膨らむ。特に大気が最も軽い元素である水素とヘリウムで構成されている場合にはなおさらだ。

 このような時期はそれほど長続きしない。星から噴出する熱と恒星風が惑星の大気を遠くに吹き飛ばすためだ。科学者たちは、このような状態はせいぜい数千万年しか続かないと見ている。

 ところが問題は、この星の年齢が最大60億年と推定される点だ。従来の惑星進化モデルでは説明が難しい。

 研究陣は今後の観測を、この謎を解くことに焦点を合わせる計画だ。研究陣は「この惑星は、外界惑星の大気分析を主要な科学任務とするジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡にとっては素晴らしい観測候補だ」として、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡で一度観測すれば疑問を解決できるだろうと期待をみせた。

クァク・ノピル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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特に金融機関が化石燃料事業への融資を中止すること、化石燃料企業がクリーン・エネルギーへ方向転換することを要求しました。

2023-07-29 14:34:15 | 科学最前線

「地球沸騰化の時代」

気候危機対策強化求める

国連総長が警告

 【ワシントン=島田峰隆】グテレス国連事務総長は27日、世界気象機関(WMO)などが今年7月が観測史上最も暑い月となるとの見通しを示したことについて、「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と警告しました。各国政府や企業に対し、気候危機対策の強化を求めました。

 ニューヨークの国連本部で記者会見したグテレス氏は、欧米やアジアなどの大部分で観測されている猛暑について「過酷な夏になっている。地球全体にとって大惨事だ」と強調しました。

 グテレス氏は、産業革命前からの気温上昇を1・5度に抑える国際枠組み「パリ協定」の目標達成は「まだ可能だ」と指摘。「特に温室効果ガス排出の8割に責任を負っている20カ国・地域(G20)が気候危機対策と気候正義の実現へさらに力を入れねばならない」と強調しました。

 排出削減の面ではG20に新たな野心的な目標設定を要請しました。またすべての政府や企業に対して、化石燃料から再生可能エネルギーへの転換を進めるよう求めました。

 特に金融機関が化石燃料事業への融資を中止すること、化石燃料企業がクリーン・エネルギーへ方向転換することを要求しました。

 グテレス氏は、途上国を支援する「緑の気候基金」について、主要7カ国(G7)のうち追加拠出を表明したのはカナダとドイツだけだと懸念を示し、先進国に行動を促しました。

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