サイモン・スミス駐韓英国大使は「駐韓英国大使館がBLACKPINKとともにCOP26に参加することになり、非常に嬉しく思っている。我々は未来世代のため、地球を守るため、今すぐ行動しなければならない。

2021-02-28 04:35:44 | 世界平和を実現するために

ジョンソン英国首相がBLACKPINKに手紙を送ったわけは

登録:2021-02-27 05:53 修正:2021-02-27 07:08
 
BLACKPINK、国連気候変動総会の広報大使に就任 
主催国のジョンソン英国首相が親書送る 
「気候変動に声をあげてくれたことを非常に歓迎する」
 
BLACKPINKが今月25日、ソウル中区の駐韓英国大使館の官邸で、気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP26)の広報大使に委嘱された=YGエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 「気候変動は我々の世代にとって最も重要な問題だ。現時点で、こうした重要な問題について声をあげてくれたのは、非常に歓迎すべきことだ」

 英国のボリス・ジョンソン首相が、気候変動への対応に積極的に取り組んでいる世界的なKポップグループ「BLACKPINK」のメンバーらに感謝の手紙を送った。

 BLACKPINKは25日、ソウル中区(チュング)の駐韓英国大使館官邸で開かれた国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP26)の広報大使委嘱式で、ジョンソン首相からの親書を渡された。英国は11月に開催されるCOP26の主催国だ。

 これに先立ち、BLACKPINKは昨年12月、公式ユーチューブチャンネルにアップロードした動画でも、気候変動へのメッセージを伝えている。BLACKPINKはこの動画で、英国で開かれるCOP26の重要性を強調した。韓国語と英語の字幕がつけられたこの動画は再生回数200万回を超えた。ジョンソン首相は手紙で「皆さんの『Climate Action In Your Area#COP26』の映像はソーシャルメディア上で1千万回以上再生され、大成功を収めた」と述べた。

 
BLACKPINKが今月25日、ソウル中区の駐韓英国大使館の官邸で、気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP26)の広報大使に委嘱された=YGエンターテインメント提供//ハンギョレ新聞社

 サイモン・スミス駐韓英国大使は「駐韓英国大使館がBLACKPINKとともにCOP26に参加することになり、非常に嬉しく思っている。我々は未来世代のため、地球を守るため、今すぐ行動しなければならない。全世界のBLINK(BLACKPINKのファンクラブ)の皆さんも私たちの道のりに参加してほしい」と述べた。

キム・ミンジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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3・1ビキニデー集会は3月1日にオンラインで午後1時から開催。国連の中満泉軍縮担当上級代表らがあいさつを寄せます。被爆者団体や第五福竜丸元乗組員、高知県のビキニ労災訴訟の訴えなどがあります。

2021-02-27 10:14:33 | 世界平和を実現するために

「3・1ビキニデー」あすから集会

核兵器ない世界実現へ

オンライン

 ビキニ環礁での米国の水爆実験による被災から67年の「2021年3・1ビキニデー」の諸行事が28日と3月1日に行われます。核兵器禁止条約の発効を受けて、核兵器のない世界の実現を呼びかけます。日本政府に禁止条約への参加を迫り、ビキニ被災者らの救済を求めます。

 28日の日本原水協全国集会はオンラインで開催。午前10時からの全体集会では米国、韓国、英国の代表が発言。法政大学教授の山口二郎さんと音楽評論家の湯川れい子さんがあいさつします。

 同日午後2時からの分科会は「新しい署名の全国交流」と「非核平和のアジア・太平洋」。米国、韓国、フィリピン、日本のパネリストが討論します。

 3・1ビキニデー集会は3月1日にオンラインで午後1時から開催。国連の中満泉軍縮担当上級代表らがあいさつを寄せます。被爆者団体や第五福竜丸元乗組員、高知県のビキニ労災訴訟の訴えなどがあります。

 参加には原水爆禁止日本協議会(日本原水協)ホームページから登録が必要です。問い合わせ先=日本原水協 電話03(5842)6031

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ペロブスカイト太陽電池は、光を受けて電流を発生させる光活性層がペロブスカイト素材でできている。研究チームは、様々な光活性層のうち、電圧を高める電子輸送層と電流を高めるペロブスカイト層の素材を新たに開発

2021-02-26 20:19:02 | アメリカの対応

韓国が先導する「次世代太陽電池」、既存の素材に追いついた

登録:2021-02-26 02:20 修正:2021-02-26 08:33
 
化学研、ペロブスカイト太陽電池の新素材技術開発 
光電変換効率「量子跳躍」で25.2%達成 
シリコン素材を猛追…「ネイチャー」表紙に
 
クロアチア・ザダルの強烈な日差しをエネルギーに変換し、近くの街灯を照らす「太陽への挨拶」という名の太陽電池パネル。夜になると、このパネルのLED照明が色とりどりに路面を彩る=Pixabay提供(Katarzyna Tyl撮影)//ハンギョレ新聞社

 1970~80年代には電子計算機にくっついていた小さな太陽電池が、人類を「救う」再生可能エネルギー源として注目を集めた。しかし商用化されているシリコンの太陽電池パネルは、逆説的にも二酸化炭素排出の「主犯」だ。太陽電池パネルに使う高純度シリコンを得るためには砂(クォーツ)をアーク炉に入れ、1500~2000度の熱を加えなければならないからだ。世界が第3世代のペロブスカイト太陽電池に注目するのは、光電変換効率(光エネルギーを電気エネルギーに変換する効率)がシリコンに劣らないのに、安価な素材で低温で製造できるからだ。韓国化学研究院(化学研)は25日、「化学素材研究本部のソ・ジャンウォン責任研究員の研究チームが、ペロブスカイト太陽電池の効率を画期的に向上させる主要素材技術を開発した」と発表した。同研究チームの成果は科学ジャーナル「ネイチャー」24日(現地時間)付に表紙論文として掲載された。

 
韓国化学研究院のペロブスカイト太陽電池についての論文が「ネイチャー」の表紙に選ばれた=韓国化学研究院提供//ハンギョレ新聞社

 ペロブスカイトとは、ロシアの鉱物学者レフ・ペロフスキーが鉱物から初めて発見した特定の化学構造を表す言葉だ。日本の研究チームは2009年にペロブスカイト物質を初めて太陽電池に用いた。その後、世界の研究者たちは、ペロブスカイト太陽電池の光電変換効率の向上競争に突入した。化学研はこの競争で7回も先頭に立つ成果をあげている。今回の論文で発表された25.2%の効率は、2019年8月に達成したもので、シリコン太陽電池の最高効率26.7%と1.5ポイントの差しかない。現在の最高効率は、これまで4回も最高効率を更新してきた蔚山(ウルサン)科学技術院のソク・クァンイル教授のチームが昨年に達成した25.5%。

 
ペロブスカイト太陽電池(a)とペロブスカイト太陽電池の構造(b)=韓国化学研究院提供//ハンギョレ新聞社

 ソ・ジャンウォン責任研究員の研究チームは「ネイチャー」に掲載された論文で、25.2%の高い効率を達成した原理を説明した。太陽電池は、太陽光を受けて電気エネルギーに変える素子であり、ペロブスカイト太陽電池は、光を受けて電流を発生させる光活性層がペロブスカイト素材でできている。研究チームは、様々な光活性層のうち、電圧を高める電子輸送層と電流を高めるペロブスカイト層の素材を新たに開発した。

 研究チームは、化学溶液蒸着法という技術を用い、太陽電池の透明電極の上でスズ酸化物を直に合成し、電子がうまく移動するようにした。電子がうまく移動すれば電圧が高まり、効率が上がる。研究チームはまた、光がよく吸収されるようにペロブスカイト層の表面処理技術を開発し、添加物は減らしつつ効率を高められる方法を見出した。研究チームの新たな素子は、太陽電池の最高効率情報を四半期ごとに発表する米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)のチャートで、2期連続でトップに立った。新たな素子は、500度を超える高温の熱処理工程が必要だった従来の高効率ペロブスカイト太陽電池と異なり、150度以下の低温で製造できるという長所がある。

 
米国立再生可能エネルギー研究所(NREL)の太陽電池効率チャート//ハンギョレ新聞社

 研究チームは「特筆すべきこととして、今回開発したペロブスカイト太陽電池は明るい光を出せるという特徴を持っているため、発光素子(LED)としての可能性を世界で初めて証明した」と明らかにした。従来のペロブスカイト太陽電池は発光効率が5~10%にとどまり、発光素子としては注目されていなかったが、測定の結果、研究チームの太陽電池の発光効率は17%だった。

 ソ責任研究員は「今回開発したペロブスカイト太陽電池は、再生可能エネルギー分野以外にもディスプレーなどの様々な分野に用いられると期待される」と述べた。研究チームはまた、ナノ粒子アバランシェ増幅を利用して、ペロブスカイト太陽電池が吸収できない周波数の光を用いることで電流を向上させる方法を探っていることを明らかにした。

イ・グニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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志位氏は第一の問題として、東北新社がなぜ39回もの接待を系統的・組織的に行ったのか、その“目的”が明らかになっていないと強調しました。

2021-02-26 10:11:13 | いったいどうしていたのか?

接待した目的、受けた理由、

行政ゆがめた問題―菅首相の責任で解明を

志位委員長が会見

写真

(写真)記者会見する志位和夫委員長=25日、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は25日、国会内での記者会見で、放送事業者・東北新社の接待を受けた総務省幹部らの問題について問われ、「三つの大きな問題が明らかになっていない」と述べ、菅義偉首相には「自らの責任で真相究明を行うことが求められている」と主張しました。

 志位氏は第一の問題として、東北新社がなぜ39回もの接待を系統的・組織的に行ったのか、その“目的”が明らかになっていないと強調しました。

 第二に、総務省の幹部がなぜそろいもそろって東北新社の接待に応じたのか、その理由も明らかになっていないとして、「(菅首相の長男の正剛氏の)父親の影があったのではないか」と指摘。菅氏が自著で、人事権をふるって官僚にいうことを聞かせてきたと自慢していたのが総務省だとして、「忖度(そんたく)が働いたのではないかというのが誰しもの疑問だ」と述べました。

 第三は、「放送行政=BS、CSなど電波の許認可等の問題がゆがめられたのではないか」と強調しました。

 その上で、「この三つを明らかにするには、正剛氏を含む東北新社側と総務省側を国会に招致し、集中的な審議がどうしても必要だ」と述べました。

 さらに志位氏は、菅氏が総務相の時代に正剛氏を大臣秘書官に据え、東北新社関係者にも引き合わせたとして、「そのなかで双方のとんでもない癒着が起こった。縁故主義そのものだ。疑惑の“土俵”をつくったのは首相だ」と強調。首相の政治家としての責任は重いとし、真相解明に責任を果たすよう強く求めました。

 農林水産省でも吉川貴盛元農水相によるアキタフーズからの現金受け取りや官僚が接待を受けていた問題が明らかになるなど、組織ぐるみのモラルの崩壊が起きていたと指摘し、「“魚は頭から腐る”というが、森友・加計問題が非常に大きい。これで官僚組織に忖度をまん延させ、モラルを壊したのは安倍晋三氏(前首相)と菅氏ではないか。そういう大きな政治的な責任も問われている」と強調しました。

 志位氏は、東北新社から高額の接待を受けていた山田真貴子内閣広報官の進退について問われ、「首相会見で当然、総務省についての質問も出る。そのときに“もう時間ですから”と打ち切るのか」として、「辞めるべきだ、また辞めさせるべきだ」と主張しました。

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「南北の人々が大同団結し、大衆運動で中立化を成し遂げてこそ、核問題も解決できます。そうすれば、韓国の自主性も確保できます」

2021-02-25 07:37:07 | 31朝鮮独立運動の教訓

[インタビュー]

「南北の国力と自主意識の高い今が『中立化宣言』の適期」

登録:2021-02-24 08:00 修正:2021-02-24 10:43
 
「朝鮮半島の中立を推進する人々」のイ・ヒョンベ代表
 
「朝鮮半島中立化を推進する人々」のイ・ヒョンベ常任代表がハンギョレとのインタビュー後、写真撮影に応じた=カン・ソンマン先任記者//ハンギョレ新聞社

 3月1日正午、ソウルのタプコル公園で「朝鮮半島永世中立化宣言文」の朗読イベントが開かれる。

 「朝鮮半島の中立化を推進する人々」(以下、中推人)のイ・ヒョンベ常任代表らが宣言文を朗読し、付帯行事としてパンソリのイム・ジンテク名唱が演出したマダン劇も繰り広げられる。仮想の寸劇であるこの公演には、朝鮮半島周辺4大国の指導者たちが仮面をかぶって登場し、朝鮮半島の状況をめぐって激論を交わした後、朝鮮半島の中立化が最善だという結論を下す。

 「朝鮮半島の中立化だけが、統一を妨げる相互不信と軍事的対峙という障害を解消し、周辺大国の利害関係から始まった抑圧の手綱を断ち切る唯一の道だ。(中略)中立化の道は、単にわが民族の生存だけのためではなく、米国や中国、ロシア、日本などを含む近隣諸国の共同利益にも合致する」。今月からオンライン署名を受け付ける「朝鮮半島永世中立化宣言文」の一部だ。

 昨年6月25日に創立した中推人のイ・ヒョンベ常任代表と19日、ソウル鍾路3街駅近くの事務所で会った。

 イ代表は維新時代の1974年、独裁者朴正煕(パク・チョンヒ)の永久政権のために企てた「民青学連事件」の死刑囚7人(ヨ・ジョンナム、キム・ジハ、イ・チョル、ユ・インテ、ナ・ビョンシク、キム・ビョンゴンなど)の一人だ。慶北大学の卒業生であるヨ・ジョンナムとイ代表を除いた5人は、軍事裁判の一審判決から1週間後、国防部長官の決裁過程で無期懲役に減刑されたが、イ代表は一審の2カ月後に開かれた二審でようやく無期懲役の判決を言い渡された。ヨ・ジョンナムは最後まで減刑されることなく、人民革命党再建委関係者7人とともに「司法殺人」の犠牲者として生涯を閉じた。詩人キム・ジハと共に「民青学連組織員」の後輩らを操った疑いで、イ代表は4年6カ月間にわたる刑務所生活の末、1978年の光復節(日本の植民地支配からの解放記念日)に釈放された。

 歴史学の教授になるために1963年にソウル大学史学科に入学したイ代表は、翌年から朴正煕政権の暴政に対抗する学生運動の尖兵の役割を果たした。1964年の韓日協定反対闘争では、キム・ジハら先輩グループが指名手配され、2年生の彼が先頭に立って6・3大規模デモを率いた。軍服務を終えて復学した1967年には、ソウル大学民主守護闘争委員会の委員長を務め、朴正煕政権がその年の総選挙で犯した違法と不正を糾弾する学生デモを主導した。盧泰愚(ノ・テウ)政権時代の1990年代初めには、経済正義実践市民連合の第2代常任執行委員長として、社会経済的正義を追求する活動にも力を注いだ。

 「60、70年代は独裁権力に対する抵抗が最終目標でした。独裁者が消えれば、民主化はもとより社会経済的正義も実現すると思っていました。今になって見ると、形式的な民主主義が花開いたのは事実ですが、社会経済的正義の実現とは程遠いもので、社会の葛藤も解消されていません。このようになった最大の要因は分断と外国勢力の介入です。自主性なしには解決できません」

 彼が中推人の結成に直接乗り出したきっかけは、いわゆる「THAAD(高高度防衛ミサイル)事態」だという。「韓国へのTHAAD配備問題で米中対立が発生し、4年前に中国が韓国に経済制限を加えたことで、韓国の旅行業界が大打撃を受けました。その時の衝撃が大きかった。その状況を見て、北朝鮮核問題を解決し、米中対立の被害から抜け出す道は中立化しかないと思いました。北朝鮮の核問題をめぐり、米国が二度も北朝鮮に対し、戦争をちらつかせて脅かしたではありませんか。しかし、北朝鮮が最後の生存手段である核を簡単に手放すはずがありません」

 中立化とは、簡単に言えば他国の戦争や紛争に介入しないことだ。国際法上、中立国は自衛目的でないいかなる戦争にも参加せず、自国を戦争に引き込むかもしれないいかなる協定も締結してはならない。欧州のスイスやオーストリア、南米のコスタリカなどが代表的な中立国だ。大韓帝国の高宗も日露戦争を控え、中立化を宣言したが、朝鮮半島を狙っていた大国たちはこれを認めなかった。

 「中立化の具体的経路」を尋ねると、イ代表は「200人以上の中推人メンバーが討論を重ねて決めた」と答えた。「第1段階は南北の同時中立化宣言です。その次に、南北国家連合を構成して中立化と統一に備える協議を行います。最後に南北と米中など、朝鮮戦争における主交戦国が平和会談を開き、中立化などを含む平和条約を一括妥結します」。彼は、北朝鮮核問題は外交や軍事的には解決できないとも述べた。「南北の人々が大同団結し、大衆運動で中立化を成し遂げてこそ、核問題も解決できます。そうすれば、韓国の自主性も確保できます」

昨年6月、朝鮮半島の永世中立化を目指し 
「中立化を推進する人々」を結成 
タプコル公園で宣言文を朗読 
「北朝鮮核問題の唯一の解決策は中立化だけ」 
 
1964年、大学2年生の時、「6・3デモ」を主導 
“民青学連事件の黒幕”とされ死刑判決も

 終戦宣言や平和協定を求める統一運動陣営からすると、中立化は多少突拍子もないと思われるのではないだろうか。「私たちも終戦宣言に賛成します。しかし、終戦宣言には北朝鮮の核をどうするかが抜けています。外国軍の駐留基地や撤退の話もありません。だから、終戦後も南北の間には緊張状態が続かざるを得ないのです。最小限の防衛力で国家を防御する中立化宣言で、北朝鮮の核問題と外国軍の撤退問題をともに解決できます」

 彼は「6・15南側委員会のイ・チャンボク常任代表議長や、市民団体『キョレハナ(同胞は一つ)』のチョ・ソンウ理事長など、長い間統一運動をしてきた方々が中推人の活動を支持しており、米国の同胞団体の米州民主参与フォーラムのメンバーからも署名が多かった」と語った。中推人共同代表はチャン・ヨンダル元国会国防委員長、パク・ソクム茶山研究所理事長、ユン・ギョンノ元漢城大学総長、キム・ギョンイム元チュニジア大使で、歴史学者のイ・マニョル教授やイム・ジェギョン元ハンギョレ副社長などが顧問を務めている。事務総長はイム・サンウ元西江大学副総長。

 「韓米同盟」がいわゆる国是とされる韓国で、軍事同盟を否定する中立化が現実性があるのかという質問に対し、彼は首を横に振った。「中立化に進む最大の困難は、韓国で人々の意識を(中立化の方に)団結させることです。次に、北朝鮮の人たちに協力を求めることです。その次が外国勢力です。内部勢力に力があれば、外国勢力の問題は解決できます。今の国際関係も、朝鮮半島を中心に見ると、国際力学がバランスを取る方向に進んでいます。今の韓国と北朝鮮の国力や自主意識もいつになく高い。このように内外の環境が合致しているから、中立化の可能性はあると思います」

 彼は、多くの韓国人が「停戦麻痺」状態に陷っていると語る。「朝鮮戦争(1950~53年)の停戦協定後、韓国人たちは日々(停戦協定体制に)縛られて生活しています。にもかかわらず、人々は幸せに暮していると錯覚している。私が今やっているのは、この麻痺状態を壊すことです。年は取りましたが、いかなる形であれ、行動を起こさない限り何も起きませんから」

 イ代表は1日に朗読する宣言文は世界主要国の政府とマスコミにも送る計画だと述べた。現在70代が中心の中推人に若いメンバーたちを迎え入れるのが急務だと強調した。「中推人に市民委員会を設置し、若いメンバーの確保に力を入れるつもり。スポーツや芸能などの職能別、そして地域別支部も作り、ニューヨークやワシントン、ベルリンにも支部を置くつもりです。また、私たちの力を見極めながら、国会が先に中立化を提起できるよう働きかけようと思っています。まだ私たちの力が及ばず、韓国政府側に話すのは見送っています。今言うのは互いの負担になりかねませんから」

 
イ・ヒョンベ中推人常任代表=カン・ソンマン先任記者//ハンギョレ新聞社

 イ代表は民青学連事件で、キム・ジハらとともに黒幕として学生を操った容疑で逮捕された。当時、彼はソウル大学史学科大学院を修了し、東学の創始者である水雲崔濟愚(チェ・ジェウ)の人間観をテーマに修士論文を準備していた。「後輩たちにデモをしろと言ったものですから、後ろで操ったと言われても仕方がないかもしれません。ソ・ジュンソクやユ・インテ、アン・ヤンノに、維新に反対できる勢力は学生しかいない、君たちが先頭に立たなければならないと言いました。私やチョ・ヨンネのような先輩グループと学生たちの間の連絡係はソ・ジュンソクが務めました」

 ヨ・ジョンナムを除いた民青学連事件に関連した死刑囚6人のうち、唯一二審で無期減刑された。 「朴正煕政権はソウル大学に長期にわたり在籍し、学生たちを扇動し続けたとして、キム・ジハと共に私を消そうとしていたようです。ところが、キム・ジハは文人でカトリック信者でもあるため、殺したら騒がれるだろうし、私は詩人でもなく、教会にも行ってないので、『こいつにしよう』と思ったのでしょう」。彼は史学科に入学してから8年後の1971年に卒業証書を受け取り、翌年大学院に進学した。

 では、ヨ・ジョンナムと彼の運命はどのように変わったのだろうか。彼は確かなことは分からないと言いながら、このような裏話を聞かせてくれた。「私が死刑を言い渡された衝撃で、当時妊娠35週目だった妻が破水し、敗血症で生死をさまよいました。早産した息子はインキュベーターに入れられました。私の母親は、息子と嫁、孫の3人が死んでいく姿を見ているしかありませんでした。一審判決が下された後、ファン・インチョル弁護士の依頼で、キム・オッキル梨花女子大学総長(当時)が朴正煕夫人のユク・ヨンス氏に会い、このような状況を伝えてお願いしたそうです。ユク・ヨンス氏は涙を流しながら夫に話してみると言ったようですが、二審の1カ月前に、ユク氏がムン・セグァンの銃弾に倒れ、命を落としました。すると、キム総長が再び大統領府に行き、娘の朴槿恵(パク・クネ)に会ってお願いしたそうです。当時、朴槿恵は政治問題には関与したくないときっぱりと断わったそうです。私が無期懲役に減刑されたのは、ユク氏が夫に話してくれたおかげなのか、それとも朴政権レベルの他の考慮があったのか、正確な内幕は分かりません」

カン・ソンマン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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