久しぶりに寝込むような本格的な風をひいた。
前にこうなったのはたしか2005年の2月だから、実に13年ぶりである。
軽い風邪や風邪気味なら年に数回ひいているが、仕事を休むような風邪をひいたのは13年ぶりである。
17日の朝、起きた時に「あ、本当の風邪だ」と思った。
頭がガンガンして、鼻の奥と喉元に独特のいやな感じがある。
長らく忘れていたその感覚が久しぶりによみがえってきたのである。
本格的な風邪への対処を忘れていたので、普通に朝食をとって、昼前までPCしていた。
しかし、だるい、熱っぽくて気持ち悪い、頭がガンガンする、座ってるのもつらい。
そう、忘れていたんだ。
こういう時は、寝ていたほうがいいんだ、ということを。
13年も風邪ひかなきゃ忘れるわな。
ただし、吐き気はない(ちなみに、20年近くまともに吐いたことがない)。
ということで、並々ならぬダルさをおして、自転車で上尾駅前のやよい軒にでかけて、かつ丼をたべた。
いかにも食ったきがするかつ丼なら風邪にも効くだろうと思ったからだ。
食欲はあるが、食べ終わるのに少し時間がかかった。
やはり、全身が衰弱している。
その後、図書館に寄って本を読んでいたが、具合が悪いので、帰った。
そして、またPCに向かって座っていた。
やはり、座っていても、気分が尋常じゃなく悪い。
こういう時は闘病記を読みたくなる。
前に読み止しにしていた絵門ゆう子の『がんと一緒にゆっくりと』(新潮社)を読み始めた。
この本はアマゾンで258円でかったものだが、なんと絵門さん直筆のサインがある。
末期がんの症状の厳しさと精神的苦悩が語られている。
末期がんの症状には救いがない。
緩和医療によって緩和されるだけである。
その先には改善の余地はなく、死が確実に待っている。
インフルエンザや重い風邪も症状だけなら末期がんに匹敵するつらさだが、確実に短期で治る。
治ることが分かっている、いわば良性の疾患である。
なめると肺炎など大変なことになるが、ほとんどの場合そんなことはない。
しかし、一時的な全身衰弱感と頭痛は大変だ。
死ぬような感じがする。
そこで、末期がん患者の闘病記を読んで、自分を慰めるのである。
昨日は18時頃、寝ていたほうが良いことを思い出して、さっきまで寝ていた。
今朝食をとってこの記事を書いている。
症状は大分軽くなったが、また昼まで寝ていようと思う。