今朝、NHKで「来たるべき津波の恐怖」についての番組をやっていた。
それによると、2011年の巨大津波、ならびに来たるべき東南海地震への恐怖心から、多くの住民が湾岸部から内陸部に転居しているらしい。
まず、東日本大震災で甚大な被害を被った、岩手と宮城の湾岸部の住民がかなり内陸部に引っ越している。
また、まだ被害を受けていない東南海地区の海岸近くの住民も、近い将来の大津波を危惧して内陸部に転居している。
一般家庭だけではなく、その地区の企業や工場も内陸部に移転しているし、移転を計画している企業も多いらしい。
すると、その地区の自治体は税収が減り、市政と経済に大打撃を被る。
海沿いの地区はもともと風光明媚で居住地や観光地として人気が高かったが、あの大津波の被害を目の当たりにすると,それどころではなくなるのであろう。
たとえば、関東地区、というか東京圏では湘南地区が都心から離れているとはいえ大変人気があった。
しかし、その人気にも陰りが見られ、その傾向は今後ますます大きくなるであろう。
それに対して、内陸部の人気は高まると思う。
たとえば、かつて「ださいたま」と呼ばれた埼玉県は、最近人気が高まっている。
特に大宮を中心としたさいたま市の人気が上がっている。
大宮のすぐ南に、さいたま新都心がある。
この新都心は、東京が大震災で壊滅状態になったとき、首都の機能の一部を担うことになっており、そのために国策で2000年に街びらきしたのである。
その国策は、旧浦和市と旧大宮市、ならびに旧与野市の合併によって、政令指定都市「さいたま市」を造ることであった。
ちなみに、大宮には2500年の歴史を誇る武蔵国一宮・氷川神社がある。
武蔵国とは現在の東京都と埼玉県のことである。
巨大な神社があるところは長い歴史の中で大地震の被害を逃れてきたところが多い。
まるで自然の神に守られているかのようである。
下の画像は氷川神社のシンボル・楼門である。