「PIC AVR 工作室」サイトの日記的なブログです。
サイトに挙げなかった他愛ないことを日記的に書き残してます。
PIC AVR 工作室 ブログ



昨日あれこれ考えていた、ネコロジーをオシロ化する
上での入力回路周りについてです。ちょっと進みました。

ADコンバーターを壊さないために、ADコンに掛かる
電圧を-0.5V~4Vの間に絶対収めるというお話。

オペアンプの電源電圧を±3V(もしくは3.3V程度)
にすれば、+側は3Vまでしか掛からないことは
昨日のとおり。

もう一方の、負電圧時に0Vまでで食い止めるという
のが残った課題でした。

例によって私のオペアンプのバイブルを引っ張り出して
読み直してみます。理想ダイオード回路のところです。

理想ダイオード回路は、普通のシリコンダイオード
等と違って順方向電圧降下が無い(Vf=0)という
綺麗な動作をする回路です。

回路で言うとこんな感じ。


例の本にはR1から右側の部分しか載ってないのですが、
これだけだと反転出力(R1に0~3Vを入力すると
0~-3Vが出力)になってしまうので、その前段に
反転増幅回路を設けました。これによって、
反転+反転=非反転というわけです。これなら
増幅率(入力レンジの設定)の設計自由度も高いし。

この図中のダイオードを両方ともショットキバリアに
すれば、考えられる範囲で最速の動作をしてくれる
はずなんですけどね。


それにしても高ーーーーい高速オペアンプを2個も
使うのはいかがなものかと思って、いろいろ検索
してみました。

なひたふさんのこのページに、ボルテージフォロアを
使った理想ダイオード回路がありました。↓
http://www.nahitech.com/nahitafu/mame/mame3/ideald.html


こんな回路。

この回路、よく出来てるなぁ…。D2の使い方が
かなり絶妙。非反転の1倍出力です。

さらにこの回路をボルテージフォロアではなく、
非反転増幅を応用すれば適当な増幅率が設定出来る
んですが、非反転なので増幅率は1倍以上にしか
設定できません。
(AD9631は元々1倍以上にしか設定できませんが)


オペアンプのオフセット電圧(誤差)とか、
入力電圧のレンジ設定の設計自由度とか、そういうこと
を考えるとオペアンプ2個で反転+反転にしたほうが
有利なんだよなぁ…。

まぁ、いずれにしてもまずは簡単に、安く、そこそこ
安定して動作してくれればいいってことで、後者を
使うのがベストチョイスかな。AC100V測りたい
とか考えてないので。


これらの回路、本当はショットバリアダイオードでも
スイッチングの時間はゼロじゃないので、極々わずかな
時間だけ負電圧が出力される瞬間があるはずだし、
オペアンプのオーバーシュート等も考慮すると、
本当にADコンバーターに負電圧が掛からないのか
という点で懸念はあるのですが、そもそも
私の頭ではこれ以上は無理です。

これで壊れちゃったらそれはそれということで…。

ま、ちょっとだけ前進。



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