いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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アフガンから愛をこめて、退去。 departure from Afghan with Love

2021-08-28 20:45:21 | 日記
 (1)主権、独立国家としてまずやるべきことは国民の生命、安全、財産、権利を守ることだ。タリバンがほぼ制圧したアフガンでは、国内混乱、危険を避けて各国は輸送機を派遣して自国民、アフガン協力者の国外退避、退去が進んでいる。
 報道によると10万4千人以上が退避、退去して、米国人は残り千人程度、韓国は390人救出のニュースだ。

 (2)日本は自衛隊機3機に政府専用機1機をパキスタンなど周辺国で待機(報道)させているが、500人前後とされる日本人家族らはカブール国際空港にまだたどり着けていない(同)。わずかに1人が自衛隊機でパキスタンに輸送された(同)だけだ。

 日本政府は国外退避、退去希望者が空港まで安全にたどり着けるようにタリバン側と交渉しているとしたが「難航した」(同)とみられる。

 (3)米国、ドイツ、韓国など諸外国はなんとか希望する自国民を自国の輸送機でカブール国際空港から国外退避、退去している中で、日本のこの遅れはどうしたことなのか。タリバン側との交渉が「難航した」内容は伝えられていないが、前アフガン政権への日本側の支援、協力が問題になっているのか、個人的にも中村哲医師の現地でのアフガン市民生活への献身的な人道的な指導、協力は広く知られて、国民的に尊敬されていることであり、前政権否定のタリバン側との交渉が難航しているのは気がかかりだ。

 (4)またこういう交渉では必ずといっていいほど資金(カネ)の提供がかかわってくることが考えられるが、日本だけが遅れていることにはどうだろうか。テロ組織となれば世界各地での自国民の身の安全に恐怖となる可能性があり、簡単には身代金の提供には応じられないが、タリバンとはいえアフガン政権を奪取して国家統治を進めることが確実な政府を相手に他に有効な外交的手段による救出方法がないなら、日本人の生命、安全を保障するために国外退避、退去のために財政的裏付けを考えることはひとつの方法論だろう。

 (5)世界各国がアフガンからの自国民の国外退去を進めている中で、日本が自衛隊機を待機させながらまだ1人の国外退去だけというのも落差が大きすぎる。自国民の生命、安全にかかわる基本的問題だ。

 国連もこれにどう関与しているのか。まさか安保理で米国と中国、ロシアがこの問題で対立しているわけでもないだろう。国連が一致協力して安全対応をしなければならない。何のための国連か。
 
 (6)米軍のアフガン撤収を今月末にひかえて、カブール国際空港周辺ではIS関係テロ組織(表明)による自爆テロも発生して空港警備の米軍兵士も含めて110人が死亡(報道)したという事件も起きており、アフガン混乱、治安悪化が懸念される中でアフガンから国外退去を希望する日本人など関係者500人前後の人々の生命、安全を日本政府は責任を持って保障し、早く国外退去、輸送を進める安全責任、責務がある。

 (7)米国など友好国との連携、協力を進めて、タリバン側との接触(タリバン側と中国外相が会談)もある中国とも情報共有して日本人らの生命、安全を守らなければならない。
 

 

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