先日ブログした TX-NR616 故障による TX-NR676 への買い替えの件で、約2週間使った使用感を紹介してみたい。
アンプ足るもの音が命に決まっている。
1.音質
さて、デフォルトのノーマル状態で今まで聞き慣れた音楽を聞くと・・・
先ず感じたのは NR616 と比較してかなり音が軽く感じた。
かなり以前に NR616 についてかなり重低音が凄すぎて低域をイコライザで落とし聞いている事をレポートしたことが有るが、むしろNR676 のこの音質はフラットな作りでナチュラルなのかも知れない。
ただ、サブウーハや低音のボリュームを大きくても何処かNR616とは音の造りが違うように感じる。
何処か乾いた感じでどこか艶やかさが減ったようにも感じる。
5年も聞いてきた NR616 の音に慣れているせいも有ると思うが、7世代違うけど後継機なのでここまで音質が違うとは思わなかった。
これも、慣れてくれば違和感は無くなって行くと思うし、初めて聞く人は特段違和感無く良い音として認識すると思う。
デフォルトの音質が気に入らなければイコライザで自分好みにカスタマイズすれば何とかなると思う。
2.サラウンド
こちらも7世代経て何かと変わっていた。
ドルビーのリスニングモードも名称自体変わっているが、サラウンド感も NR616 と違う。
サラウンド感が減った? 特にステレオ音源を以前の NR616 にあったリスニングモードで聞くと、無理やり5.1chに仕立ててくれて、2chのライブ音源が5.1chの様に歓声などはリアスピーカーに割り振りされて聞こえるような特殊機能が設定されていたが、NR676 のメニューにあるドルビー設定にはそのような作為感み満ちた設定は無いみたいで、2ch音声を一応5ch+サブウーハーに割り当てされ全部のスピーカーからそれなりに音は出てるが、同じコンテンツを聞いた感じは単なるステレオのままで前後方向への音の広がり感は NR6116 ほどあまり感じられなかった。
NR616 は作意感は有るものTVのSTEREO音声でのコンサート番組などは結構楽しませて頂いていただけにちょっと残念。 機能が沢山有るので、探せば何か設定が有るかも知れない。
3.リモート機能
NR616には無かったBLUETOOTHによるスマホから音楽データ転送による再生が加わり、かなり使い勝手が向上した。。
この点は、昨年買ったSONYのハイレゾスピーカー「SRS-HG1」で既に体感して多用している機能なのでとてもうれしい。
ただ、この「SRS-HG1」を近くで使用していて NR676 に BLUETOOTH を切り替えようとすると、双方で競合するのかスマホ上ではうまく再生しているような表示になるが、全く音が出ず制御不能になる事がある。
この点は、スマホ側のアプリに問題がある可能性もあり、もしそうなら今後ソフトウェアのバージョンUPによって改善される可能性もある。
運用対処としては、SRS-HG1 との BLUETOOTH のペアリングを一旦解除したり、スマホ上でWiFiまたはBLUETOOTHをOFF→ONすることで正常に戻る。
まだ、そのどれが正常に戻すのに本当に有効な操作なのかはっきりしていない。いろいろやっていると直る感じ・・・
4.Chromecast
Chromecastも以前からTVでYouTubeなどを楽しむのに使っているが NR676 には内臓になっていてその点、個別に買うと数千円するためありがたい。
ただし、この内臓のChromecastでキャスト出来るのは音楽データのみ。
つまり、AWAやGooglePlayMusicなどの音声のみのコンテンツしかキャスティングできない。
YouTubeのようにビデオファイルは再生できないと言うかスマホのYouTube画面のChromecast先にTN676 は出て来ないので選択すら出来ない。
また、内臓のChromecastにキャストした場合の音声リスニングモードメニューは「AllCH STEREO」しか選択肢は出てこない。
なんでこんな中途半端な導入にしてしまうのだろう?ちょっと残念。
YouTube上のビデオファイルでの曲を再生するにはやっぱりこれまでどおり、個別のChromecastをNR676のHDMIに接続するか、TVのHDMIに接続し、TVからの入力で音声を出せば、すべて解決する。 これなら、映像も見たければTVを付けておけばいいし、音楽だけ聞きたければアンプだけ動作させておけば良いわけだ。
また、内臓Chromecastのキャスティングで一旦もたつくと、なぜかTV画面でのGUI画面がブルーバックになって、本体表示部に「イニシャライズ中」との英文での文字が流れ続けてしまい、電源コードを抜いて差し込み直さないと正常に復帰できない。
TN616でも同様なことは時々あったが、これほど頻繁に起きることは無かった。
ONKYO製品の特徴なのか、未完成のものを早く提供してしまうのか、本体のファームUPを何回かされるうちに落ち着いてくる。
本体のファームバグの改善されたソフトが早く提供されることを願う。
5.GUI操作
付属の専用リモコン制御操作や、スマホでの操作はすべてTVを点けておけばTVの画面で確認することが出来る。
その一つ一つの操作はさすがに7世代経ただけあって、 NR616 に比べ NR676 は格段に操作が早くなった。
6.DLNA
NR616 の時には「DLNA」というメニューがあったが、 NR676 にはDLNAのメニューが無く、DLNA接続が出来なくなったかと心配したが、「Music Server」と名称変更になっていた。
これは、ホームネットワーク上のPCやNAS上の音楽データを再生することが出来る機能だが、 ここでも楽曲選択操作は格段に早くなったし、確実に接続が可能になった。 以前は、PCにうまく接続できなかったり時々まともに動作しないことがあった。
ハイレゾ音源も再生可能になっているため、これで自分で録音した96kHz24bitでのハイレゾ音源を直接再生することが出来るようになった事はうれしい。
ただし、NR616 同様、ビデオファイルの再生は出来ない。 当然音だけ聞きたくてもビデオファイルである以上は再生できない。
別な部屋にあるPCサーバのビデオファイルを再生をするには、DLNA機能のあるTVで再生して音だけアンプに送って再生(もちろんHDMIによるディジタル)するか、ノートPCでホームサーバの共有フォルダに置いたファイルを再生してノートPCからHDMIで映像と音声をアンプに送り込む方法がある。
まあ、NR676 になったからといって今までどおりって事で、進歩はありませんでした。
機能満載過ぎて、ファームウェアのディバックもままならない感はあるが、この金額でこれだけの機能と音が出るなら少しは我慢のしようがある。
以上、気にしていた or 気になった点を列挙してみました。
まだまだ話題は出そうですが、何かあったらぼちぼちレポートします。