こぶとりばばぁの鬼退治日記

ぶっそうな題名でスミマセン。

今日は…

2006-02-10 20:26:00 | どーでもいいこと
今日は愚弟の誕生日。
そして祖父の命日。
同じ日の昼に弟が生まれ、夜に祖父はこの世を去った。祖父は、昼にはすでに意識不明だったから、弟が生まれたことは分からなかっただろうと祖母が言っていた。祖父にとって、孫は一番手の私しか知らないことになっている。

その日、私は何処にいたんだろう?
弟と言う宿敵が誕生し、私の存在を脅かすようになったと言う記憶が私には、ない。私も幼児帰りしたのかなぁ~。

子供の頃の記憶が全くないのに、何故か焼場のシーンは今でも覚えている。私たちの車の前を走っていた黒い車。祖父が壁の中に入れられて、出てきたら黒い墨になっていた。皆が長~い箸で何かを拾っている。その光景は3才だった私には、かなりの衝撃だったらしく、その後しばらくの間、
「おじいちゃん、ニンニンしたん?」(焼いたの?)
と何度も祖母に聞いていたと言う。

その時、弟がいた記憶がない。母がいた記憶もない。

子供の頃はこの宿敵がいなかったら、私はどんなに幸せだろうと思っていた。私の不幸の元は、いつもコイツから発せられている、と信じてやまなかった。顔を合わせるたびに、猿山の猿のようにケンカし、殴り合いのケンカもしょっちゅうだった。そのたびに「お姉ちゃんなんだから…」と私が怒られ、「たったふたりしかいない姉弟なんだから、仲良くしなさい」とたしなめられた。

まぁ、今となっては、兄弟ケンカを通して子供は、社会や人間関係の理不尽さを学習して行くんだろうと思うが。

よく親戚から私が男で、弟が女だったら良かったのに…と言われた。弟より活動的だったから。そんな話しをある人にしたら、
「え~っ!これでよかったのよ。もしあなたが男だったら、○○家、お家断絶よ!」
た、確かに…。まぁ、お家断絶してもたいした家柄ではないんですけど…。

4、5年前、弟が幸田文の『おとうと』を私にくれた。何が言いたかったんだよぉ~!

とにかく、ヤツがいてくれたおかげで、私はこうして今も糸の切れた風船やってられるんざんす。子供の頃の反動が出まくっている姉。って、いいのかッ!おねぇ。(←って、ヤツは今、私をこう呼んでいます。昔はずーっと私の名前を呼び捨てでした)