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詩596 朝日新聞社説 (社説)憲法70年 25条の意味、問い直そう

2018年04月30日 08時04分51秒 | マスコミジャーナリズム

(社説)憲法70年 25条の意味、問い直そう

https://www.asahi.com/articles/DA3S13474691.html?ref=editorial_backnumber

「国民は健康にして文化的水準の生活を営む権利を有す」

 「健康で文化的な最低限度の生活」を国民の権利とした憲法25条。その理念に基づき生まれたのが今の生活保護法だ。「最低限度の生活」に必要な費用を具体的に定めた保護基準は、社会保険料の減免、就学援助最低賃金などの参考にもされる。

  政治学者の丸山真男は「『文明論之概略』を読む」の中で、人をねたみ、引きずり降ろすことで満足を得ようとする振る舞いを「引き下げデモクラシー」と呼び、戒めている。足の引っ張り合いを続ければ、最低保障の底は割れかねない。
 
つまり「民主」制に不可欠な「自由」と「義務」(乃至倫理)には、「生存と生活」の総体的保障の実質性が法治国家の原初から要求され、国家の役割は「民主制」にあっては、国民の内に一人でも「生存生活」が脅かされる事例を出してはならない、という重大な「責務」があると考えられる。