沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩622 琉球独立戦争の端緒 3

2016年08月02日 18時43分03秒 | 政治論

 琉球独立の狼煙を上げるのは、必ず県民の自発的な意思統一の結果としてでなければならない。それはヤマトゥ国家から逆輸入されたもので行われるのではない。例えば、地方行政単独で伸びあがって(民意から乖離した政治的思惑によって)決定していくようなものではない(翁長知事のオール沖縄は、多様性のある民主制を基本に据えたとき、恐らく初めて政治の舞台に、民族単位の腹八分目の共同戦線が可能となった)。だからそれは、ヤマトゥ国家が不作為に奏でる通底音としてのそれ(構造的差別)によって自然発生的に開示された、民族的分断(大和民族と琉球民族の分化)という事態(国連勧告は、この事実を国家が認めない限り両者の不如意な関係は終わることがないということを指摘している)において、琉球民族という単一民族が確固として歴史的に甦るということであり、人間がこれに加えるのは非常に単純だが重大な精神的なあるものである。そしてそれは、ここでは様々な局面で日常的に生かされているので、人は見るだろう、溢れんばかりの琉球文化の、神々しいほどの輝きを。ヤマトゥくずれの筆者には、到底思い及ばない花々の芳香に酔痴れつつ、新玉に息吹くレキオ(りゅうきゅう)の威風に心底感嘆の声を上げるしかない。

 琉球精神とは何か。不勉強な移住者にそれは未だはっきりとは見えてこない。ただ、こちらが虚心になればなるほど打って響くような確かな答えが返ってくる。ここに10年住んで筆者が感得したものは此処に住む人の「人間的上等さ」であり、汚してはならず消してはならないマブイ(魂)の息づきだが、ヤマトゥ国家は言葉巧みにこれを騙しにかかり、ある日突然不意打ちすることを恥じない。彼らは、イエス・キリストに言わせれば「自らのしていることを知らないでいる」哀れな人群だ。言わば独立した法治国家のはずの日本政府が異国の軍隊の為にそれ(人民弾圧)を盲滅法に実行し、米国政府がこれにただ乗り便乗加担している。両者の罪過の多寡は相同じい。

 日米安保は既に賞味期限が過ぎている、と言われる。蔓延っているのは利権、既得権益、その他というどうしようもないダニどものいかがわしい、臭い人いきれだ。彼らに如何なる正当性もない。だからこそ、高江も辺野古も普天間も嘉手納も闘う人民が退きも切らない。後退して諦め、ただぼんやり郷土が食い荒らされるのを眺めているような腐った魂は、此処に何の縁もありはしない。(つづく)

 

 

 

 


詩596 沖縄タイムス記事 <米軍ヘリパッド>米団体が非難決議審議へ 「恥ずべき差別的行為」

2016年08月02日 14時35分28秒 | マスコミジャーナリズム

<米軍ヘリパッド>米団体が非難決議審議へ 「恥ずべき差別的行為」

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/55363

「沖縄の民意は重要ではないとの明確なメッセージ」

「日本政府が沖縄を植民地と捉えていると再確認した」

「われわれ元米兵は、米軍が沖縄の人々に対するあからさまな差別待遇に加担していることを恥じ、激しい怒りを感じている」

(以上抜粋)



詩596 琉球新報社説 <社説>法軽視の着陸帯工事 「法治国家」の名に値せず

2016年08月02日 07時13分21秒 | マスコミジャーナリズム

<社説>法軽視の着陸帯工事 「法治国家」の名に値せず

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-327654.html

法的根拠が曖昧なまま、防衛局が住民の抗議テントを撤去したり、県警が県道70号を封鎖し、不必要な検問をしたりしている。法を順守すべき公務員が、率先して東村高江では無法状態をつくり出している

(抜粋)

既に安倍晋三内閣はナチス的手法手段で、沖縄に特化して暴力的弾圧の実力行使をしていると見て間違いない。この稀代の劣悪内閣は既に一つの臨界点を突破している。それは、第一に国家主義に則った国家権力の圧倒的勢力で国民、市民、住民の安寧を損ね、無法ななし崩し的強制執行体制の不意打ち、という形で次々と当初の目的遂行に血道を上げるという、米軍「銃剣とブルドーザー」の再現である。



詩596 琉球新報記事 嘉手納に無人偵察機グローバルホーク 外来機の飛来常態化

2016年08月02日 07時01分21秒 | マスコミジャーナリズム

嘉手納に無人偵察機グローバルホーク 外来機の飛来常態化

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327672.html

政府、辺野古の記述削除要請 外来生物対策のNGO勧告案 国際自然保護連合は却下

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327664.html

「不作為に当たらず」 辺野古の違法確認訴訟 沖縄県が国に反論 高裁に答弁書

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327655.html

翁長知事が仲井真弘多前知事の埋め立て承認を取り消した行為は適法

国地方係争処理委員会が6月、国が県に出した是正指示の適否を判断せず、併せて双方に根本的な解決に向けた「真摯(しんし)な協議」を求める決定をしたことに沿った積極的な対応を取っている

辺野古新基地建設は沖縄に過重な基地負担を固定し、日本の法律の及ばない米軍基地によって自治権が侵害されると指摘。法律で定めないまま辺野古新建設を強行するのは、国会を国の最高機関とした憲法41条と、地方自治の本旨を保障した92条に反する

前知事による承認の適法性は、本件における直接の審理対象ではない

第三者委員会が埋め立て承認を検証した結果、計画の合理性、環境保全策などに「取り消し得るべき瑕疵(かし)」があったとして、取り消し行為に違法性はないとした。

(以上抜粋)