沖縄を考える

ブログを使用しての種々の論考

詩483 情勢 1

2013年09月29日 10時57分40秒 | 政治論

 民主政権が瓦解しその当初から政治主導を骨抜きされて元の木阿弥に戻ったことは、次の自公政権が根も葉もない政治理念のもとに官僚主導の百年王国をこの世の春とばかり復活させたことと連動していよいよ取り付く島のない保守停滞主義に陥落したことになる。表面上は景気のいい話や、非政治的な部面での盛り上がりや、異常な画策でまるで大向こうが帯同して応援するかのような超高支持率に後押しされて、やりたい放題の官僚どもが政治家を凌駕して対米追随、財界おもねり、の楽チン道中に悦に入るといった口惜しい状況が今ある。戦後民主主義が曲がりなりにも自由化した社会学的思潮にあって、叫び悲鳴嗚咽にまみれた民衆的流露をひとつの巨大なエネルギー体に誘導しようとした動きは、官僚社会主義体制の崩壊から世界的に拡散したコミュニズムの敗北に促されるように意気消沈し、およそ反対命題でしか説明できないカソリズムの覇権主義が大手を切って闊歩する矛盾即合一とでも言うべき奇妙な均衡時代が始まった。この均衡が「現実主義と理念」の「手段と目標」という均衡というのならこの単純極まりない二律背反の大嘘の例などいくらでも挙げられる。そしてその代償が世界中に渦を巻き火の手が上がりこの世の地獄を見せている身内同士の馬鹿げたいくさというわけだ。これらの不始末に関する明確で的確な説明は金輪際ない。それもそのはずで、所詮人事はマネーの話に極まるので、自身の理念も目標もこれにまつわる言い訳以外になんらの言葉も持ち合わせてないのが世界的政治指導者と言われる化け物どもの本音である。(つづく)


詩482 愚痴

2013年09月29日 07時00分36秒 | 政治論

 辺野古埋め立て申請への知事による不承認が為された場合、あるいは日米安保マフィアの暗躍で殺人的圧力が知事を襲撃し泉田知事同様の「政治的判断」に落とし込まれた結果知事が変節した場合、前者は代執行検討、後者は恐らく現実性のない宙吊り状態を更に持続的に確定化し、いずれにしろ保守停滞主義そのままに政治機能完全停止を余儀なくされる。何が欠けているか、というと、この懸案に当初から含まれている「沖縄の軍基地の段階的解消」つまり米軍撤退というメインイベントが日米の思惑で極めて不誠実に先送りされていて決して劇的に理念的に民主的に果たされないということである。この有り様は原発再稼動問題にも如実に現れる。否、現今政治環境はあらゆる局面でまさしくこうした様相を呈して止まない。謂わばこの政治機能の本質的非稼動の原因たる官僚主導政治を根こぎにしない限り、この悪政状態は未来永劫変わらないばかりか、人民が本音で希求しているだろう「民主政治」の有効な実現は、米国傀儡性を脱しえずに永久に三流国家に甘んじるしか方途はない。安倍晋三がいくら自画自賛偶発的政治実現の僥倖に狂喜しても所詮コップの中の嵐、その堕落したプチブル旧来型ゲテモノ政治に明日はない。(つづく)