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文章であらわすもの

2016年06月24日 | その他もろもろ
ちょっと気になることがあった。
出前授業で訪れた小学校からのお礼状。子ども達が一様に判で押したような文章を書いてくる。
先生は講師であるわたしに失礼がないよう、見本を示して子ども達に書かせてくださっているのではないかと思う。

でも、はっきり言って私は残念だった。
「貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。この経験を今後に生かしていきたいです。」という文章を100回読むのはつらい。
というようなことを書くのも本当はつらいが、でもここで私がただ喜んで拝受し、だまっていれば何も変わらない。
今日は、思い切って教育センターの先生にもお話した。

文章を書くとはどういうことだろうか。
何のために書くのだろうか。

私は、はっきりまとまっていない自分の考えを明確にするために書く。頭が整理され、整理されたことで精神も落ち着く。
また、他の人に向けた文章の場合は、相手に自分の気持ちや考えを伝え、その結果相手の気持ちや考えが変化し、次なる行動が生まれる。ということを目的に書く場合が多い。

しかし、相手の行動を変えるには、パワーが必要だ。
言葉にその力をこめるには、感情が必要だ。

相手を思う気持ちや、変えようとする事柄への情熱。それなくして文章に力は出ない。

でも、感情を言葉にするというのは、そうたやすいことではない。
だからこそ、小学生には、その努力を知ってほしい。簡単な語彙で自分を表現していたら、必ず「違う」と思うときがあるはず。
どんな言葉なら的確に自分を表せるのか?
その意識なくして力のある文章など書けない。

どう表現していいかわからなかった自分の気持ち・考えを、言葉にするすべを知ったら、それを知らなかったときとは違う世界が開ける。
感情が豊かで感受性に富む子どもの時にやらずにいつやるのか。
最初は自分の知ってる言葉で大丈夫。だけどもっと世界が広がるように、自分の気持ちを表せる言葉を探してほしいと思う。
言葉の持つ力はすごい。
文章を書くときに書くことの意味をもっと考えたい。
小学生だからこそ、余計に大事だという気がする。










コメント (2)
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