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旅猫リポート

2012年12月12日 | レビュー
旅猫リポート
有川浩
文藝春秋


神戸に行く時持って行った2冊のうち一冊。
有川浩、大好きです。なにげなく始まる物語が、どんどん深くなっていく感じ。
この本も「人(ねこ)の気持ち」ってところに焦点があるんですが、それが実に深い。でもすごくさらっと書いてある。

全然話の筋を知らずに読み始めた私は、最初は猫の話かと思ったんですが、猫の目を通して、だから人の目線と違うところから見た「気持ち」の描写なんですね。普通は文庫になってから買うんだけど、これは装丁・挿絵もすばらしくて本棚に飾りたい本です。

ネタばれっていうか、わかるひとにはわかると思うんですが、この「旅猫リポート」の中にコロボックルの話が出てくるんです。昔わたしこのシリーズが大好きで、全部夢中で読んだんですが、その挿絵の村上勉氏が今回のこの本の挿絵をいれておられるという伏線。

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 (講談社青い鳥文庫 18-1)
佐藤さとる
講談社


毎年年末になってよい本に巡り合えるけど、今年はこの本かな。
コメント (6)
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